[2019/08/16]
フィクションにおけるISTJ
漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。
ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。
尚、 適性は5段階評価による。
主人公
適性 : ☆ 系統 : 一匹狼,優等生,復讐
主人公に向いているタイプではない。
タイプの特徴として、 極めて保守的で堅実な行動を好み、 極端な夢や理想を掲げることは滅多にない(Si)。
また義務・使命など、 自身の価値観よりも客観的であることに重きを置く側面(Te優位)は、 物語を主体的に動かすことが少ないという点においてハンデになり得る。
但し責任感が強くストイックな主人公も成立できないこともない。
その場合、 混沌として悪が蔓延る世界であったり、 奔放なヒロインや仲間に振り回される主人公など、 他タイプ以上にその世界観や周辺人物の設定に工夫を凝らす必要が出てくる。
先述したように、 そもそも自分自身を含めて人や物事を動かしにくい側面を持っている(Si)。
大きな夢や野望を持ちにくく、 むしろ現状維持やルーティンを好み、 腰も重くなりがちである。
Neが劣等機能なので、 大きな変化延いては変化そのものを嫌うこともあり、 物語上都合の悪い面を本質的に持っている。
総じて王道系から逸れがちで、 はっきり言って主人公としては珍しい部類に入る。
また実例も少ないことから☆1つの評価を挙げた。
ライバル
適性 : ☆☆☆ 系統 : 友人,優等生,エリート
ライバルとしての資質に恵まれているというよりも、 乏しくはないといった具合か。
Te優位なので、 強い競争心や負けず嫌いな側面も持ってはいるが、 あくまでも補助機能としてである。
主機能のSiにしても、 日々鍛錬に勤しみ地道な努力を惜しまない面をもって、 ライバルとして成立しないこともないが、 キャラ立ちの面から言えば若干弱くなってしまう。
そもそもSi-Teの順列によって、 物事に対してやや出遅れたり受身になる傾向がある。
主人公や周辺人物に積極的に働きかけることの多いライバルキャラとして、 その点においても適性が遠のいている。
ライバルというより、 奔放な主人公と対照的・アンチテーゼ的な立ち位置のキャラクターという方が適当といえる。
実例が多くないものの、 ライバルキャラとして成立させることが困難なタイプかと言えばそうでもなく、 それらを踏まえて☆3つの評価に落ち着いた。
ヒロイン
適性 : ☆☆☆ 系統 : 幼馴染,優等生,ツンデレ
可もなく不可もなくといったところである。
系統に羅列してあるように、 幼馴染や優等生といったベタな設定にも違和感なく対応できる。
一方その性格については王道から逸れていると言わざるを得ない。 Te優位なのでツンデレ属性とも相性は良いが、 ベタな設定と絡み合うことで、 かえってキャラクターの全体像がぼやけてしまう場合も多い。
キャラが立ちやすそうでいてそうでもないというのがこのタイプのヒロインの傾向といえる。
確かに優等生キャラという明快なキャラクター像に恵まれてはいるものの、 優等生というカテゴリー自体に個性の強さが欠けていることは否めない。
但し、 系統に羅列した属性以外にもある程度適応できるタイプでもあり、 冒頭でも述べたように可もなく不可もなくといった具合なので☆3つの評価に落ち着いた。
相棒
適性 : ☆☆☆☆ 系統 : 常識人,クール,執事
T型としては意外にも補佐役に高い適性を有するタイプといえる。
保守的で堅実な常識人の側面は、 自由奔放で危なっかしいことの多い主人公の相棒としての資質としては充分である。
また細かい所に意識が向いている側面(Si主機能)と、 個人的な好意によって人に接しやすい側面(Fi)が相まって、 相棒・後輩・部下として熱い信義や忠誠心を抱くタイプでもある。
但し、 細かく言えば相棒というよりは忠臣・秘書的であるとも言え、 そのあたりを踏まえて☆1つを差し引いた。
サブキャラ
適性 : ☆☆☆ 系統 : 優等生,一匹狼
可もなく不可もなくといった評定に落ち着いた。 大方の傾向としては系統に羅列してある属性に収まることが多い。
キャラ立ちの面において特段問題はなく、 実際に人気キャラとして支持されている例も相応にはある。
とはいっても、 作中において強い影響力を行使したり、 多大なインパクトを与えるタイプではない。
そもそもSi優位という点で、 キャラクターとしての尖りに乏しい面を持っており、 そのあたりを踏まえて☆3つの評価を挙げた。
ラスボス
適性 : ☆ 系統 : 復讐
Te優位であるものの、 世界を相手取るような大それた動機を持ちにくいタイプであり、 主に主機能Siの影響に依るところが大きい。
壮大な野心を抱くより、 自身の信念や歪んだ正義感などを頑なに貫くタイプの悪役像であり、 いわゆるラスボスのイメージとは遠く離れていると言わざるを得ない。 大きな変革を好まない気質などもラスボスのそれとは相反している。
一文字違いのINTJがラスボスタイプであるにも関わらず対照的な特徴を持っている。
視野の広さや自律性の高さといった部分が、 INTJとISTJのラスボスとしての資質を分かつポイントといえる。
ISTJは自身の目の届く範囲の現実に重点を置いているため、 本質的にラスボスとして世界を見渡すこととは相容れない性質を有している。
以上、 その資質・実例共に乏しく、 ☆1つの評価を下した。
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