[2019/08/13]
フィクションにおけるENTJ
漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。
ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。
尚、 適性は5段階評価による。
主人公
適性 : ☆☆ 系統 : 野心家,一匹狼,成長
☆1つの評価ではないのは意外に思うかもしれない。
しかし系統に羅列してあるように特定の需要があること、 茂野吾郎(MAJOR)など人気タイトルの実例があることを踏まえて☆2つの評価を挙げてみた。
とはいっても基本的には主人公には不向きなタイプであるのは間違いないだろう。
結果至上主義で心の葛藤が少ない或は気づきにくい(Te主機能-Fi劣等)気質は、 いわゆる主人公としての資質とは相反している。
ENTJにおける主人公的なファクターのほとんどはその補助機能Niにあるといっていいだろう。
このNiがENTJを挑戦的で高い志を持ったキャラクター像に仕立て上げたり、 レールから逸れた独自のプロセス(ストーリー)を辿らせる効果を発揮する。
正義側・悪側問わず体制側として型に嵌りがちなESTJとは異なり、 上記の点がこのタイプの主人公としての資質を形作っている。
ライバル
適性 : ☆☆☆☆ 系統 : エリート,野心家,復讐
ESTJ同様、 旺盛な競争心と結果に対する貪欲さ、 そしてそれらが動機の核を占めている(Te主機能)。
ENTJの場合、 Niがより個として自律的に振る舞うことを促し、 大抵が挑戦的・野心的なキャラクター像を作り上げる。
言わば非常にキャラクターが立ちやすいタイプといえる。
また、 当初はライバルとしての立ち位置にあったキャラクターが、 最終的にはラスボスとして主人公達の前に立ちはだかるというケースもこのタイプのキャラクターには珍しくないだろう。
シゲル(ポケットモンスター 赤・緑)などがその一例に当たるか。
但し上記のようなケースはライバルキャラとしてはやや王道から逸れていたり本末転倒的な部分もある。
それにこのタイプがラスボスとして非常に高い適性を有していることも踏まえて☆4つの評価に落ち着いた。
ヒロイン
適性 : ☆☆ 系統 : ツンデレ,お嬢様,高飛車
基本的にはヒロインとしての適性は低い方であろう。
しかしながら系統に羅列してある通り、 一定の需要は存在しており、 中には王道ではないものの比較的メジャーな属性もある。
とはいっても基本的にはヒロインキャラとして扱い辛い面を持ったタイプであり、 それを踏まえて☆2つの評価に収まった。
後述するサブキャラの項目でも述べているが、 このタイプのキャラクターは強烈な個性を持ちやすく、 さらに言えばラスボスキャラかライバルキャラのいずれかに収まりやすい。
そのため本項のヒロインキャラを始め、 基本的に上記の2類型以外のキャラクターに馴染みにくい面を持っている。
相棒
適性 : ☆ 系統 : ???
相棒というカテゴリーが本質的にこのタイプに適していない。
つまり、 その自己主張の強さ、 リーダー性や自律性といった資質によって、 適性のあるカテゴリーが他タイプに比べて明確に分けられる。
先述したライバルやラスボス、 即ち一匹狼的な個人主義者か、 リーダーとして周囲を率いる立場のいずれかに振り分けられやすい。
その資質からそもそも他人と足並みを揃えることを苦手としており、 強いてコンビやトリオとして動くにしても、 周囲にフォローされる側、 つまり主人公側ならばまだあり得ないこともない。
詰まる所冒頭で述べたように相棒という概念自体がこのタイプにそぐわないものであると言わざるを得ない。
サブキャラ
適性 : ☆☆ 系統 : ???
サブキャラの適性が☆3つに届かないタイプも珍しい。
S型は勿論のこと、 N型の他のタイプの多くは平均以上の適性を有している。
当然ながら作品において母数が最も多いのがサブキャラというカテゴリーであるからである。
にも関わらずその適性が平均を切ってしまうほど、 キャラクターが非常に立ちやすいタイプといえる。
この傾向は他のNJ型にも多少は見られ、 その高い自律性や希少性に起因している。
ENTJにおいては、 何度も述べているようにライバルかラスボスという非常に目立つ位置に強い適性がある。
とはいってもサブキャラとしての事例もそれなりにはあるため、 それを踏まえて☆2つの評価に落ち着いた。
ラスボス
適性 : ☆☆☆☆☆ 系統 : 野心家,黒幕,厨二
堂々の☆5つの評価であろう。
第一にこのタイプ自体に群を抜いたリーダー性があることが大きい。
特に人間性よりもシステムや効率性に重きを置き、 自身が一番上の立場に立って権力を上手く行使する資質は、 そのままラスボスとしての資質と言い換えることができる。
自身が一番上に立って事を成すのはNiによる影響も大きい。
またFeではなくTeであることもポイントであり、 特にラスボスとして重要なファクターといえる。
理由は2つあり、 1つは巨大な組織や集団を運用するためには、 整然としたシステムを設けることがほぼ必要不可欠であり、 それはFeよりもTeに適した組織体制であるからだ。
つまり人間の温度に左右されにくい、 無機質で厳然とした組織体制が大規模な集団を統括する上では必要になる。
もう1つがFeよりもTeの方が悪側のリーダーとしてキャラクターが立ちやすいという点が挙げられる。
先述したように整然としたシステムに倣って判断を行うのがTeであり、 そのプロセスにおいて人間性は後回しにされる。
つまり正義感や良心といった倫理観が欠落したリーダー像を形成しやすく、 それがこのタイプのラスボスキャラに対する適性の要の一つとなっている。
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