[2019/08/22]
フィクションにおけるISFP
漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。
ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。
尚、 適性は5段階評価による。
主人公
適性 : ☆☆☆☆ 系統 : 成長,平凡,自由人
主人公としての適性は高い方である。
第一に主機能Fiの影響が大きい。
主に自分自身の価値観を重視する点、 世界を主体化して捉える点などが挙げられる。
義務や規則に依らず自分の好みや感性を追求する姿勢は主人公的な要素の一つといえる。
F型の面として、 他者や物事に対して心理的距離が近い点は、 特に物語上で肯定的に働きやすい。
FP型は軒並み高い主人公適性を有しており、 それに対してライバルやラスボスがTJ型というのが一種の王道パターンといえる。
またSeについては、 夢や趣味趣向が具体的な物事であったり、 身近な人々との関係性がテーマになりやすいという風な影響を与えている。
テーマが人類規模であったり、 理想主義に傾倒しやすいINFPとは上記のような部分で異なっている。
主人公適性に秀でているNFP型との相対評価、 また若干王道から逸れがちな点を踏まえて☆1つ差し引いて評価を挙げた。
ライバル
適性 : ☆ 系統 : ???
大方のイメージ通りで適性はかなり低い部類に属する。
最大の理由としてはTeを劣等機能として有していることが挙げられる。
それによって他者との比較や競争自体に価値を見出さないという、 ライバルとしての資質に大きく欠けた一面が生じている。
そういった物事にこだわることは主機能それ自体に影響を及ぼす、 即ちタイプのアイデンティティに影響を及ぼすということである。
Seにしても競争がモチベーションになりやすいかといえばそうともいえない。
どちらかといえば実利や現実問題に対処するプロセスにおいて、 競争という手段を取るといった風である。
戦闘狂という属性もあるが、 そうなると今度は中立的・本末転倒的な色合いが強まってしまう。
やはり実例にも乏しく、 ☆1つの評価を挙げた。
ヒロイン
適性 : ☆☆☆ 系統 : 天然,ツンデレ,小悪魔
可もなく不可もなくといったところだろうか。
資質としてはまずまずといえる。
系統に羅列してあるようなメジャー所を抑えつつも、 他の属性にもある程度の対応力を有している。
但しキャラ立ち及び、 作中の立ち回りにおいてややインパクトの強さに欠ける部分がある。
とはいえこのあたりはISFP特有というよりもS型全般に見られる傾向といえる。
資質だけに限れば比較的高い部類に属しているものの、 案外実例には恵まれていないため、 それらを総合して☆3つの評価を挙げた。
相棒
適性 : ☆☆☆ 系統 : お調子者,弟分
こちらも可もなく不可もなくといった評価に落ち着いている。
とにかくその評価がどちらにも振れていないという印象を持つ。
露骨にキャラ立ちすることなく作品に馴染みやすい面を有する一方、 補佐役に向いているかといえばそうでもなく、 むしろマイペースな傾向すらある。
このタイプの場合主機能がFiということもあり、 個人的な動機付けによって相棒になりやすい面がある。
要するに個人的な好き嫌いや敬意によってバディを組んだり追従したりする。
実例にしても同様の傾向があり、 多くも少なくもないといったところである。
上記を踏まえて☆3つの評価に収まった。
サブキャラ
適性 : ☆☆☆☆ 系統 : 常識人,自由人
サブキャラとしての適性は比較的高い部類に属する。
まずもってサブキャラとして作品に馴染みやすいという点が挙げられる。
これはS型全般に見られる傾向であり、 このタイプもその例外ではないといえる。
I型の控えめな面と、 SP型の柔軟で奔放な面におけるバランスの妙がこのタイプの適性の高さの基礎といえる。
また対応できるレパートリーの幅の広さもこのタイプの強みの一つである。
但し主人公を始め様々な類型(ヒロイン・相棒等)に対する適性にも恵まれており、 細かい属性への対応力が結果として霞んでしまう部分も否めないため、 ☆を1つ差し引いて評価を挙げた。
ラスボス
適性 : ☆ 系統 : ???
大方の予想通りラスボスに対する適性はかなり低いと言わざるを得ない。
第一にIP型であることが挙げられ、 特に体制や組織に対して干渉することを好まないといった点がラスボスからその適性を遠ざけている。
加えてTeが劣等機能なので、 支配や権力といった物事とは最も馴染まない気質の持ち主である。
そもそもとして、 INFJという例外を除けば、 基本的にF型全般がラスボスという立ち位置に向いていない。
またSe優位即ちNiが劣位であることによって、 世界を俯瞰で捉えることも苦手としており、 そういった面で大志を抱くタイプでもない。
むしろ今目の前に存在する現実をいかに享受するかということに意識が向いている。
当然のように実例に欠けており、 ☆1つの評価を挙げた。
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