[2019/08/12]

フィクションにおけるESTJ

漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。

ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。

尚、 適性は5段階評価による。

主人公

適性 : ☆1つ  系統 : 平凡

外向型ではあるものの、 主人公としての資質には欠けたタイプと言わざるを得ない。

例えば世界の体系やシステムに順応する、 自由さや反骨心に欠けた側面(Te-Si)や、 個人としての情熱や思いに欠けた側面(Fi劣等)などが挙げられる。

上記は主人公の資質とは相反する要素であり、 王道系をはじめとして、 あらゆる属性の主人公との相性の悪さが窺える。

主人公向きのNFP型と対をなすタイプなので当然と言えばそうかもしれないが。

そもそも主人公のスタンスとして、 大抵の場合が体制に囚われない自由な立場を取っていたり、 或は明確に反体制側に属している場合があるが、 このタイプの優勢機能はいずれも体制を肯定する性質を有している。

心理機能の面から見れば、 より端的にその適性の低さが窺える。

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ライバル

適性 : ☆☆☆☆☆  系統 : エリート(御曹司),優等生,ツンデレ,野心家

非常に適性の高いタイプといえる。

持ち前の旺盛な競争心から、 まさしく強いライバル意識を持ちやすい気質をしており、 それらが動機の核を占めている(Te主機能)。

強烈なライバル心が目立つ一方、 影ながら地道な修練を怠らない面(Si)も注目に値する。

またリーダー性に富んでいるものの、 ラスボスのように総帥として指揮を行うタイプではない。

どちらかと言えば現場で実務をこなす方が性に合っており、 作品においては主人公とその立場を共にしやすい。

即ち主人公と対峙しながらも時には手を組み、 或は正式に仲間になって巨悪に向かうという特に少年漫画に見られる王道展開とも相性が良い。

主人公としての適性には乏しいが、 ライバルキャラとしての適性は16タイプの中でも群を抜いている。

ENFPが典型的主人公タイプだとすれば、 ESTJは典型的ライバルタイプといえる。

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ヒロイン

適性 : ☆☆☆  系統 : ツンデレ,お嬢様,優等生

系統に羅列してあるようにヒロインキャラとして一定の需要を有している。

総じて言えるのは、 気の強さや主張の強さが目立つキャラクターに収まりやすいことであり、 言い換えればキャラの立ちやすさが魅力ともいえる。

とりわけFi劣等の側面に由来するツンデレ属性を有するキャラクターが多く、 実際にも惣流・アスカ・ラングレー(新世紀エヴァンゲリオン)など認知度・人気度共に高い代表例もある。

とはいってもヒロインとしての王道からは逸れることの多いタイプであり、 そのあたりを踏まえて☆3つの評価に落ち着いた。

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相棒

適性 : ☆☆☆  系統 : 常識人,クール

まずますと言ったところだろう。

奔放で先走りがちな主人公に対して、 常識と冷静さを有するツッコミ役としてこのタイプのキャラクターが作品に登場する光景を容易に想像できる。

上記のような特徴はJ型とりわけSJ型によく見られる特徴といえる。

ESTJの場合は特に、 熱血派の主人公と対照的に、 クールで厳しく振る舞いながらもきっちりと仕事をこなすような相棒像が浮かび上がる。

しかしながらE型の例に漏れず、 補佐役としては主張が強い点や、 実際の所このタイプに相棒キャラが多いかといえばそうでもない点を踏まえて☆3つの評価に収まった。

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サブキャラ

適性 : ☆☆☆☆  系統 : 優等生,年上(兄姉父母系),ガキ大将

適性は比較的高い方であるといえる。

系統に羅列してある属性以外にも幅広いレパートリーに対応できるタイプである。

どんな属性においても、 積極的且つ行動的で(E型)リーダー性にも富んでいる(Te主機能)ため、 物語を動かす役目として一種の合理性を有したタイプといえる。

加えてキャラも立ちやすく、 作中内に限らず視聴者に対しても十二分にインパクトを与える。

しかしながらライバルキャラとしての適性・個性が突出したタイプでもある。

実際、 ジャイアン(ドラえもん)や磯野波平(サザエさん)といった、 キャラが立っている反面目立ちすぎる側面を持つキャラクターも多く、 そのあたりを加味して星を1つ差し引いて評価を下した。

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ラスボス

適性 : ☆☆  系統 : 野心家,復讐

Teを主機能に持つタイプとしては意外な評価に感じられるかもしれない。

しかしながらこのタイプのラスボスキャラが少ないのも事実である。

その性質から見た場合、 ラスボスとしての野心や計画性の観点においてNJ型、 ラスボス・黒幕としての視座の高さ・視野の広さにおいてNT型に譲る形となる。

そもそもSJ型として、 自分の上にリーダーがいるような立ち位置を好んでおり、 いわゆる幹部として花を咲かせるタイプといえる。

変革を好まない気質も持ち合わせているため、 そのSJ型の資質においてラスボスとは真逆のファクターを持つタイプである。

同じTeを主機能に持つENTJが典型的ラスボスタイプであることを踏まえれば、 今回の結果は実に興味深いといえる。

やはりS/N軸の違いは創作品において重要なファクターとして影響を及ぼすということなのだろう。

言わば、 主人公やラスボスといった重要人物を担うことの多いN型と、 サブキャラとして幅広く適応する多彩さや馴染み深さに富んだS型といった違いを見て取れる。

本項目におけるESTJ型、 延いてはN型とは対照的なS型の世界の捉え方の違いがそれらを示唆している。

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