[2019/08/10]
フィクションにおけるENTP
漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。
ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。
尚、 適性は5段階評価による。
主人公
適性 : ☆☆☆ 系統 : 自由人,トラブルメーカー,トリックスター
奔放で好奇心旺盛な面(EP型)と、 型にはまらずチャレンジ精神に溢れる面(N型)を見れば、 いかにも主人公向けな資質を持ったタイプに思える。
しかしながらT型特にTiの側面が主人公から、 とりわけ王道系の主人公からこのタイプを遠ざけている。
相手が人であれ物事であれ、 一定の距離を置いて接しようとする性向を有するからである。
客観的且つ論理的な判断を得意とし、 その面では頼りがいのあるタイプだが、 言い換えればどこか冷めた所を持つタイプとも言える。
そしてそういった資質は、 主人公としての愚直さや純真さに乏しくなるという点で一種のハンデとなりやすい。
そのためルパン3世(ルパン3世)や野原しんのすけ(クレヨンしんちゃん)といった、 "陽"の雰囲気を持ちながらもどこか癖のある主人公に収まりがちである。
国民的アニメ(漫画)の主人公として一見して王道主人公のようで、 どことなく真ん中から逸れた要素を持ち合わせている。
本質的にはストレートというよりも変化球的で、 トリッキーなキャラクターといった方が適当である。
やはり、 状況に没入するのか(F型)、 距離を置いているのか(T型)という部分は、 たとえE型のタイプであっても主人公としての資質に大きな影響を及ぼすといえる。
ENTPも例に漏れず、 先述したように王道系から逸れており、 その点を踏まえ☆3つという評価に落ち着いた。
ライバル
適性 : ☆ 系統 : エリート(御曹司),野心家
個人に対する執着心や勝利に対する執念といった、 ライバルキャラに求められる要素に乏しいタイプといえる。
ET型なので他者との競り合いが動機付けになりやすい側面を持つものの、 それに対する執着心はTe優位のタイプに譲る。
加えてN型の面も、 個人に対する意識には乏しくなりがちで、 とりわけNe主機能のこのタイプにとっては世界・国・組織といったような、 全体に影響を及ぼすもの達を相手取ることを好む。
強いて言えば、 当初はライバルであったキャラクターが、 やがてラスボスとして主人公の前に立ちはだかるというパターン、 言わばライバル兼ラスボスといったような立ち位置もあるかもしれない。
しかし俗に言うライバルキャラとしてはかなり変化球の部類であり、 やはりライバルキャラとしての適性は低いと言わざるを得ないだろう。
ヒロイン
適性 : ☆☆ 系統 : お嬢様,高飛車,小悪魔
系統に羅列した属性はヒロインキャラとして比較的馴染み深いものの、 王道からは若干逸れたラインナップといえる。
ENTPの性格から見た場合も、 活発で好奇心に富み強い自律性を有するタイプであり、 端的に言ってヒロインとは縁遠い要素を多く持っている。
主人公の項目でも述べたように、 王道からは少し外れた癖のあるキャラクターに収まりがちである。
ヒロインとして成立させるのが特段困難なタイプではないものの、 やはり適性は低い部類のタイプであると言わざるを得ない。
相棒
適性 : ☆☆ 系統 : オタク,お調子者
好奇心旺盛で目立ちたがり屋な面を持ち、 チームワークよりもスタンドプレーをしがちなタイプである。
そういった面から☆2つという評価はいささか意外かもしれない。
これに関しては、 例えば発明家やオタクといった形で主人公のフォローに回る場合があることをもって判断した。
主人公のフォローというよりも、 もはや自身の好奇心を満たしたいがために行動しているような節もあり、 このタイプらしいキャラクター像に収まることが多い。
延いては上記のような変化球的なアプローチは実にN型的ともいえる。
とはいえ、 下手をすれば主人公が霞んでしまうような強烈な個性と印象を有していることも多く、 そういった部分を踏まえて☆2つの評価に落ち着いた。
サブキャラ
適性 : ☆☆☆☆ 系統 : マッドサイエンティスト,トラブルメーカー,トリックスター
何度も述べたように、 強烈な個性や印象を携えていることが多いタイプであり、 その点だけを見ればサブキャラとしてはあまり適性が認められないようにも思える。
しかしながらその個性やポジションを比較的自由に動かせるという点において、 むしろサブキャラとしての適性が認められる。
加えてストーリー上を自由に泳げることも重要で、 ある意味で一定の枠に嵌められがちな主人公やラスボスといった役どころよりも、 サブキャラとして伸び伸びと個性を生かす方がこのタイプには向いている。
とはいえ物語に上手く溶け込むような、 落ち着きや慎ましさには欠けたタイプであるため、 適性度は☆を1つだけ差し引いて評価した。
ちなみに系統に羅列した属性はENTPのフィクションにおけるステレオタイプである。
いずれも物語に対する影響力や視聴者に与えるインパクトの強さを有しており、 ピーキーで悪目立ちすることの方が多い。
ラスボス
適性 : ☆☆☆☆ 系統 : 厨二,トリックスター,黒幕
先述した通り、 物語の根幹を揺るがしたり、 世界全体に影響を与えることを好むキャラクターが多く、 その点において端的にラスボス向きのタイプといえる。
例えば自分自身があたかも神であるかのように振る舞う厨二系のキャラや、 世界をカオスに導く過程を楽しむトリックスター的なキャラがその代表である。
或は黒幕やフィクサー的な立ち位置に居座り、 物語に影ながらしかし多大なる影響力を行使する場合もあるだろう。
このようにラスボスキャラとして強い適性を有している。
しかしながらどの属性にしても癖の強さは否めず、 ステレオタイプのラスボスとして君臨することの多いENTJ・INTJの2タイプに対しては、 やはりその席を譲らざるを得ないともいえる。
計画性・集中力・結果に対する貪欲さといった、 ラスボスに必要不可欠な要素に関しては不利な面が多い。
以上を踏まえ☆4つという評価に落ち着いた。
【関連記事】他タイプの場合
- フィクションにおけるESTP
- フィクションにおけるESFP
- フィクションにおけるENFP
- フィクションにおけるESTJ
- フィクションにおけるENTJ
- フィクションにおけるESFJ
- フィクションにおけるENFJ
- フィクションにおけるISTJ
- フィクションにおけるISFJ
- フィクションにおけるINTJ
- フィクションにおけるINFJ
- フィクションにおけるISTP
- フィクションにおけるINTP
- フィクションにおけるISFP
- フィクションにおけるINFP