[2019/08/11]

フィクションにおけるENFP

漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。

ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。

尚、 適性は5段階評価による。

主人公

適性 : ☆☆☆☆☆  系統 : 成長,お調子者

非常に主人公向きのタイプであるといえる。

非常に好奇心旺盛で活動的(ENP型)で、 物事に対して自分事のように関わる(F型)。

起承転結のあらゆる場面において、 物語に積極的に影響を与えるキャラクター像を容易に想像できるだろう。

また現実や結果よりも夢・理想・情熱といったものを重視するタイプでもあり、 主人公の中でも特に王道系の主人公にピッタリと嵌りやすい資質を有する。

NeとFiの組み合わせによってINFPと並び、 非常に主人公に適したタイプといえる。

ENFPというタイプに主人公としての資質が充分にあること、 特に王道系の主人公と相性が良く、 実際にこのタイプの主人公が数多く存在していることから☆5つという評価を下した。

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ライバル

適性 : ☆  系統 : 親友(同級生),エリート(御曹司)

ENFPにとっての競争や戦いとは、 夢や理想を実現させるためのプロセスであったりコミュニケーションの糧、 或は単に楽しむものであったりする。

つまり勝利と結果にこだわることが求められるライバルキャラとは遠い位置にあり、 端的に言ってその資質に乏しいタイプといえる。

やはりTeが劣位であることは大きい。

他者や世間から導かれる相対的な評価よりも、 自身の価値基準に従うことに重きを置いている。

主機能のNeにしても、 挑戦することに意義を見出す性向が強く、 場合によっては結果を収めることを後回しにすることさえある。

即ちNeとFiの組み合わせは、 人や物事の内面やプロセスにその重点が置かれており、 ライバルキャラとは相性が悪いと言わざるを得ない。

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ヒロイン

適性 : ☆☆☆  系統 : 天然,天真爛漫,お嬢様

可もなく不可もなくといったところである。

系統に羅列してある通りヒロインとして一定の需要は認められる。

例えば自由奔放で自身の気持ちに正直に振る舞う側面をもって、 天然・天真爛漫キャラとの相性の良さが窺えるし、 設定の観点からはお嬢様キャラなどにもハマるタイプであろう。

とはいえヒロインとしてはかなり活発で積極的な部類であり、 いわゆる王道系のヒロイン像からは逸れている。

実際にENFPのヒロインがそれほど存在していない面も踏まえて☆3つの評価に収まった。

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相棒

適性 : ☆  系統 : ???

どうにもしっくりこないというのが正直なところである。

第一に補佐役という立場と相性がよろしくない。

様々な物事に首を突っ込むタイプであり、 これはつまり主人公以外の人や物事に関心が移りがちということである。

むしろ自分を中心として他人を巻き込んでいく方が性に合ったタイプであり、 そういった面で自由に振る舞えることを好んでいる。

別の見方をするならば、 あまりにも主人公としての資質・体質が強いともいえる。

当然作中のあらゆる立ち位置において生じる問題であり、 特に相棒キャラという立ち位置とは、 後述するラスボスキャラと並びその相性が悪い。

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サブキャラ

適性 : ☆☆☆  系統 : 自由人,お調子者,天然

可もなく不可もなくといったところか。

前項で主人公としての資質の強さを述べたばかりではあるが、 改めてみると系統に羅列してあるように一定の需要があるといえる。

羅列した以外の属性にもある程度の適性が認められる。

やはりEP型は全般的にキャラが立ちやすく、 サブキャラとしてもその需要に不自由することはないといっていいだろう。

但し他のEP型同様、 物語上かなり目立つタイプでもあるため、 作品に対する馴染みにくさという点を踏まえ☆3つの評価に落ち着いた。

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ラスボス

適性 : ☆  系統 : ???

相棒キャラ同様どうにもしっくりこない類型である。

ENFPは可能性や人間性を重視し(NF型)、 奔放で寛容(EP型)、 加えて計画性に乏しい面(P型)も持ったタイプである。

上記の特徴から明らかにラスボスには向いていないタイプであり、 相棒キャラでも同様のことを述べたように、 あたかも主人公としての要素を重点的にそのステータスに振り分けたようなタイプといえる。

興味深いのは、 主機能を共通するENTPの方はむしろラスボスへの適性が強いタイプであるということだ。

この違いは、 世界を客体化するT型と世界を主体化するF型の性質が、 N型特有のものの捉え方によって、 極端な相乗効果を生み出していることに起因していると思われる。

つまりENTPの場合、 世界を客体化する対象が国・組織など文字通り世界規模になりやすく、 その立場や動機が悪側であるならば、 ラスボスとして振る舞うことはむしろ自然であるといえる。

対するENFPの場合、 世界を主体として経験する。

つまりあらゆる人や物事から、 とりわけ感情面において影響を受けるため、 自他の両方を巻き込みながら振り回し、 また振り回されるタイプである。

そのため自分の野心を貫いたり、 一歩引いた立場から人々を利用することが多いラスボスには不向きなタイプということになる。

一言で言えば、 トリッキーながらもクレバーな重要人物として主人公からラスボスまで幅広い類型への適性を有するENTPと、 その当事者意識の強さによってどんな場所でも主人公のように振る舞うENFPの違いといえる。

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