[2019/08/09]

フィクションにおけるESFP

漫画・アニメ・ゲーム・映画・ドラマ等に登場するキャラクターについて、 16タイプそれぞれの系統・適性を考えていきたい。

ヒロインの項目の補足として、 基本的には男性主人公の相手役としてのヒロインを念頭に置いており、 いわゆる少女漫画等における主人公としてのヒロインとは異なっている。

尚、 適性は5段階評価による。

主人公

適性 : ☆☆☆☆  系統 : 成長,自由人,お調子者

E型且つFi優位であることを軸に判定した。

まずもって積極性・活発さ・顔の広さといったE型の側面は、 物語を動かすにあたり好都合な要素である。

実際に王道の少年漫画等にはE型の主人公が多い。

一方Fiが優位であることも重要なファクターといる。 これにより自身の夢や理想を重んじたり、 それらに対して素直に向き合おうとする。

人間関係においても、 居心地の良いメンバーを選びがちではあるが、 人一倍仲間を大切にするタイプである。

またFi-Teのラインによって、 自身の思いや情熱と果たすべき責務や結果の間で揺れ動きながらも成長する、 王道の成長型主人公としての適性も高い。

しかしながら☆5つに至らなかったのは、 このタイプの現実主義的な性向がその理由として大きい。

たしかに価値観や人間関係、 要するに人間性を重視する側面は主人公として申し分のない要素ではある。

しかしあくまでも自身の身の回りの物事に意識を向け、 地に足をつけることを基本軸としているタイプであるため、 夢や挑戦といった主人公に求められがちな要素に欠けており、 その点で上記の評価に落ち着いた。

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ライバル

適性 : ☆  系統 : 親友(同級生),戦闘狂

いかにもしっくりこないというのが率直なところである。

ライバルキャラとしての旺盛な競争心、 勝利や結果に対する執念などあらゆる面においてしっくりこないタイプといえる。

E型で、 代替機能とはいえTeを有するタイプであるため、 特段競争心に乏しいタイプではない。

しかしながらFiが優位、 つまりTeが劣位にあるという点は無視できない。

他者との関係性が動機付けになりやすい一方、 好きな物事を伸び伸びと楽しめることにも重点を置いており、 やはりライバルキャラとしては物足りない部分が多い。

強いて、 SP型によく見られる戦闘狂キャラとして主人公と競り合う構図も無くはないかもしれないが、 それにしても主人公や勝利に対する執着というより、 そのプロセス自体に価値を見出している部分が大きいため、 結局は表層的且つ本末転倒的であると言われれば否定できない。

全体的な傾向として、 主人公としての適性とライバルキャラとしての適性は反比例する傾向にあると思われる。

ヒロイン

適性 : ☆☆☆  系統 : ぶりっ子,お嬢様,マドンナ

可もなく不可もなくといったところか。 ヒロイン像としては系統にあるような比較的馴染み深い属性が該当している。

とはいっても、 FJ型にありがちな半ば主人公のお世話係的な立ち位置のヒロインや、 I型的な控えめであったりか弱く儚げなタイプのヒロイン像とはやや乖離しており、 間をとる形で☆3つという評価に落ち着いた。

まずぶりっ子についてだが、 これは主にSe-Teに由来している。

効率性・有効性を踏まえつつ(Te)、 明確で気楽な形でアプローチをかける(Se)というプロセスである。

Fi優位であることもポイントで、 自分の気持ちや欲望に素直であるところから、 そのプロセスにおいてある意味近道とも言えるぶりっ子という手段を取る。

その自律性(Ti)とコミュニケーション上手(Fe)な資質の相互作用によって、 どことなく距離を置いたように駆け引きを好むESTPとは上記の点で微妙に異なっている。

またお嬢様キャラとしてもある程度の需要や適性が認められる。

特に、 活発さや派手さが目立つ(Se)一方、 純真さやわがままで世間知らずな側面(Fi)を持っている、 一種のステレオタイプ的なお嬢様キャラに該当する特徴を持っている。

ほか、 人々の注目や称賛を浴びる場所が好きな性向(Se-Te)から、 いわゆるマドンナタイプのヒロインにも一定の適性が認められる。

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相棒

適性 : ☆  系統 : 友人,弟分

ライバルキャラ同様こちらもしっくりこない属性といえる。

常識人として主人公を補佐する姿、 地道に鍛錬に励む努力型のキャラクター像など、 この属性とはあまり馴染まないタイプであるといえる。

むしろ目立ちたがり屋で突っ走ってしまうことが多く、 情熱があってもストイックさには欠けており、 上記のキャラクター像には適さない。

加えて代替機能にTeを持っており、 場合によってはむしろリーダーとして周囲を牽引する側に立つことすらある。

かと言って年上キャラとして主人公を見守ったり、 年下キャラとして追従したりする姿も想像しにくい。

良くも悪くも言い出しっぺとして周囲に影響を与える方が自然なタイプだからである。

それでもFi優位であるため、 友人や弟分として主人公と行動を共にすることもあり得なくはないが、 このタイプが実際にそういった形で作品に登場することが少ないため、 上記の評価に収まった。

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サブキャラ

適性 : ☆☆☆  系統 : 自由人,お調子者,年上(兄姉父母系)

可もなく不可もなくといったところだろうか。

羅列したように自由人やお調子者として作品に馴染みながらも、 かといって埋没するタイプでもないため、 間をとる形で☆3つとした。

主人公としての高い適性・派手さ・主張の強さなどを有しているものの、 実はそれほど強烈で尖ったタイプでもないところが興味深い。

そのあたりはN型全般に譲る形になるし、 それはこのタイプに限らずS型全般に言えることである。

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ラスボス

適性 : ☆  系統 : ???

ESTP同様その劣等機能Niにより、 お世辞にもラスボスに向いたキャラとは言い難い。

果てしない野望やそれを実現するための壮大な計画といった、 ラスボスに求められるファクターにシンプルに欠けている。

上記はS型全般に言えることではあるが、 中でも特にラスボスとは遠いタイプといえる。

世界を俯瞰で眺めたり、 極端な野心を抱くといった類のことは、 やはりSe主機能のタイプにはそぐわないテーマであると言わざるを得ない。

かといってISTJやISFJのように、 1つの物事に計画的且つ粘り強く取り組むようなタイプでもないため、 そういった部分を踏まえるとラスボスとしてのファクターは皆無に近いといえる。

またラスボスにもそれなりに系統が存在するが、 その主流の一つとして物語の黒幕としての属性が挙げられる。

とりわけその点においてESFPとの相性の悪さが窺える。

つまり現場で表立って活動することを好むタイプであるという点において、 典型的なラスボスとしての資質と相反している。

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