[2019/10/10]
ISTPとミスタイプ
ISTPと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ESTP
同じ優位機能を持つタイプとして挙げてはみたものの、 よく誤認されるかといえばそうでもない。
この組合せが誤認されるのは条件次第な部分があり、 即ちESTPにおけるFeの発達具合に依る所が大きい。
Feがそれ程発達していない場合、 周囲から孤立したり浮き上がる部分が目立ち、 自律的でマイペースな側面を有するISTPと誤認されるといった流れになる。
とはいえ活発で、 時に多動的ともいえる程落ち着きがない面も見受けられるのがESTPというタイプであり、 そのあたりはISTPにはあまり見られない特徴といえる。
逆にISTPが劣等Feを意識し、 苦手ながらも社交的に振る舞う様子をもってESTPと誤認する可能性も考えられるが、 実際にはそれ程見紛うこともないだろう。
詰まる所、 向性が異なるタイプであるため、 じっくりと観察することで比較的容易に判別することが出来ると思われる。
ISTJ
態度(J/P)と併せて、 全ての心理機能が異なっているが、 それ以外の指標が同じであるというタイプ同士。
従って大よそのイメージが類似していることの多い組合せとなっている。
両者とも硬派で、 口よりも行動を地で行く部分があるタイプ同士といえる。
一方、 この組合せの相違点はその判断プロセスに終始するといってもいいだろう。
即ちISTPにおけるTiと、 ISTJにおけるSiとTeに強く影響を受ける組合せとなる。
自立心が強い一方、 何事においても独断で物事を進めがちな部分があり、 良くも悪くも我が道を突き進むISTPに対し、 忠誠心が強い一方、 物事を四角四面で捉え、 良くも悪くも堅い気質の持ち主であるISTJといった対照的な側面を有している組合せといえる。
逆に言えば、 自律的である事と同じぐらい、 現実的であることを重視しているISTPの実務的な側面が、 堅実で地に足の着いたISTJの気質と類似してはいるため、 誤認されるのもまた然りといった所であろうか。
この組合せは一見しただけでは区別が付きにくい面があり、 判別するに当たっては両者の性向の違いを概念的な側面から捉える必要があるといえる。
INTJ
正反対の優位機能(Se・Ni)を持つタイプ同士ではあるが、 意外にも誤認されることの多い組合せでもある。
両者の持つ、 自律的でクールな雰囲気や、 我が道を突き進む態度などにおいて誤認される場合が多い。
機能的に言えば、 ISTPにおけるTi-Seと、 INTJにおけるNi-Teの組合せの妙によって両者に類似性が生じているといえる。
つまり自律的でありながらも(Ti)、 きっちりと実務をこなす(Se)ISTPと、 超然としながらも(Ni)現実を冷徹に捉える(Te)INTJの組合せの妙によって。
Se-Niの線から見た場合でも、 確信的で機を逃さない部分なども両者の共通項といえるだろう。
とはいっても対照的な優勢機能を持っていることに変わりはなく、 臨機応変さや計画性といった点においてその違いを確認することが出来る。
ISFP
異なる主機能が内向機能であるということもあって、 外部からは認識しにくい面がある。
逆に言えば、 両者の共通項である外向機能は外部から認識しやすい面があり、 誤認される主な要因となっている。
さらに言えば、 異なる主機能についても、 内向判断機能という点では同じであるため、 例えばマイペースな部分などはよく似通っている。
但し、 Tiを志向するISTPは人や物事を突き放して考えがちであるし、 実際にも論理的で対決的な側面を有している。
一方のISFPはFiを志向しているため、 価値観や人間性に重きを置いており、 実際に友好的で平和主義的な態度で人に接しようとする。
つまり対照的な側面も確かに有してはいる組合せではあるため、 そのあたりの点を認識するために相応の時間を取ることで判別することが出来るだろう。
余談ではあるが、 同じ主機能を有するINTPよりも、 今回のようにISFPとの間で誤認される場合が多い。
SeがISTPを現実的なテーマに意識を向かわせる一方、 NeがINTPを概念的なテーマ、 即ち思考そのものにその意識を向かわせるように働きかけている。
言うなれば外向機能が予想以上に両者の違いを強めており、 むしろ今回のように主機能は違えど同じ外向機能を有するISFPの方が、 少なくとも対外的には近い要素を持っているといえる。
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