[2019/10/12]
ISFPとミスタイプ
ISFPと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ISFJ
態度以外の指標が同じであるが、 全ての心理機能が異なっているタイプ同士。
このパターンの組合せは似通った外観と相反するように、 その内観が異なっていることが多い。
J型とP型の違いと言ってしまえばそれまでだが、 機能面においても対照的な面を持っている。
特に片方のタイプの内向機能ともう一方のタイプの外向機能の間に違いが見られる。
ISFPにおけるFiのマイペースさと、 ISFJにおけるFeの協調性は対照的であるし、 Seの柔軟性や開放性と、 Siの頑固さや閉鎖性もやはり対照的である。
一方、 向性が同じ機能同士は類似している部分が多い。
特にSeとFeが外向機能ということもあって、 その類似性を確認しやすい。
例えば、 両機能とも空気を読むことが得意であるという点において類似性が認められる。
即ち人間関係をもって両タイプを誤認しやすい組合せといえる。
実際にも、 平和主義的で他者に同調しやすい控えめな側面が似通っている。
従ってこの組合せを判別する際は概念的な相違点を意識する必要があるだろう。
ISTP
主機能が異なるものの、同じ外向機能を持っているため、 誤認されることの多い組合せとなっている。
どちらとも人から干渉されたり、 逆に干渉することを好まないマイペースな側面が似通っている。
それでいて現実適応力にも優れており、 実際には意外と人付き合いが悪い方でもない。
無論これは両タイプの共通項である外向機能Seに依る所が大きい。
共通するのが外向機能であること、 逆に言えば異なるのが内向機能であるという点が両タイプを誤認してしまう一番の原因といえる。
また両タイプの判別に際しては微妙な違いを認識する必要があるといえる。
感情と思考という対照的な機能だが、 先述したように同じ内向機能という点から、 その違いを判別するのがやや難しくなっている。
強いて両者の違いを言うならば、 ISTPの方がより明確な理屈によって物事を判断していることが確認できる。
ISFPにおいても列記とした判断基準があるが、 好き嫌いや感性といったように、 言語化しにくい価値基準に基づいているため、 判断根拠の明確さにはやや乏しいといえる。
従ってこの組合せにおいても、 その違いを見分けるに当たり、 相応に注意深く観察必要があるといえる。
INFP
主機能が同じタイプ同士なので、 短期間では判別に苦労する面がある。
つまり両者の違いが表れやすい外向機能の特徴を認識するためにも、 ある程度の時間が必要になってくる。
Seはともかく、 Neの多角的理解とFiの多様性に対する理解が原因で混同される場合がある。
だからこそ外向機能の判別に注意を割く必要が生じてくるというわけである。
SeとNeの判別に際して、 まずは両機能の共通点である情報に対する開放性に着目したい。
具体的には、 計画を土壇場で変更する一種の臨機応変さ・柔軟性が挙げられる。
人や物事に対して大らかに接する部分が共通しているため、 その辺りはむしろ混同してしまう要因になり得る。
一方両者の相違点として、 頭で物事を捉える傾向の有無が挙げられる。
無論Neの方にそういった傾向があり、 良くも悪くも物事を深く考えてしまいがちな面がある。
対するSeは感覚機能であるため、 事実に忠実であることを良しとする、 要は解釈の余地を挟まないタイプである。
外向機能ということもあり、 思考や関心領域が客観的事実から導かれる物事に限定される傾向にある。
シンプルでありのままに、 しかし正確に物事を捉えるタイプといえる。
従って、 感情型であるが理屈で物事を捉えがちな面を持つINFPと、 感情型として比較的素直に、 見たまま感じたままのフィーリングに重きを置くISFPといった違いがある。
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