[2019/10/07]
ISFJとミスタイプ
ISFJと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ESFJ
同じ優位機能を持つ組合せなので､ 向性の違いの表れ方次第で誤認するかどうかが左右される。
両者とも人付き合いを重要視しており､ 人の上に立ってリードするタイプというよりも､ どちらかと言えば受け身で奉仕的なサポータータイプといえる。
自律的でリーダータイプのENFJ･INFJに比べ､ Feにおける和を重んじる性質が前面に出るのがこの組合せの共通項といえる。
Siを志向するため､ コミュニケーションを始め､ 何事においても現実的且つ着実な手法を取ろうとする。
言わば組織や集団において､ 良くも悪くも突出し浮き上がることを好まず､ ESFJにおけるE型の積極性がなりをひそめることもがあり､ 従って両者を誤認するしてしまうケースが発生する。
今回の組合せも､ 向性のみが異なるタイプ同士の例に漏れず､ 判別の決め手はE型とI型の違いに帰結する。
ESFJの方がコミュニケーションにおいて､ 自身の意見を明確に主張するなど､ 積極的な態度が見受けられる。
一方のISFJについては､ そういった場面ではやはり控えめな態度や受け身な姿勢が見受けられる。
両者共他のタイプに比べ､ 強烈な個性を有する方でもなく､ 微妙な違いを捉えることを強いられるだろう。
とは言え両者とも多数派のタイプでもあり､ よく出会うタイプとして､ 判別する目を養う意義があるといえるかもしれない。
ISTJ
同じ主機能を有するタイプ同士ということもあって､ 大よその動機付けから行動パターンまで共通している。
何事においても真面目に取り組み､ 潔癖且つ完璧主義的な側面が特徴的な二人といえる。
両者ともその人一倍真面目な気質によって､ 知らずの内に自分自身を追い詰めてしまうきらいがある。
但しそこに至るまでのプロセスにおいて相違点が見られる。
独力志向によって自身を押し潰してしまうISTJと､ 奉仕精神によって疲弊してしまうISFJといった違いが見受けられる。
両者とも強い責任感に起因している部分が大きい。
また人間関係にフォーカスした場合は､ その距離感に違いが表れやすい。
Te-Fiを志向するISTJの場合､ 公私の区別や好き嫌いが明確であるため､ 人との距離感はシンプルに相手との親密度に依存する。
対してFe-Tiを志向するISFJの場合､ 連帯意識と個人主義の間で揺れ動くため､ 人との距離感は良くも悪くも曖昧になりがちといえる。
さらに言えばFeが優位機能なので､ 人当たりが良いイメージの方が先行して､ 結果余所余所しさが浮き彫りになる場合が多い。
この組合せの場合､ 人々の輪に埋没するか(ISFJ)､ 浮き上がるか(ISTJ)といった違いに帰結しやすい。
ISFP
態度(J/P)以外の指標を共通しているものの､ 心理機能的には全て異なっているという組合せ。
一見するとよく似ているが､ 見れば見る程相違点が浮かび上がってくるという組合せといえる。
控えめ且つ柔和な平和主義者という点がよく似ている一方､ その相違点は本質的な違いに目を向けることで洗い出す必要がある。
まず人間関係におけるスタンスに違いが表れる。
Feによって巻き込まれる形で関係性が作られやすいISFJと､ Seによって良くも悪くも埋没しやすいISFPという違いがある。
FeもSeも空気を読むのが得意という点で共通してはいるものの､ 人間関係自体に重きを置いているという点でFe､ 即ちISFJの方が依存的な関係性を形成しやすい。
Seは上手く溶け込むといった表現が適当かもしれない。
ちなみにISFPもF主機能のタイプとして､ 依存的な関係性を築く傾向にはあるが､ 特定の相手に限定されやすい(Fi)という違いがある。
FeとSeによる相違点はコミュニケーションの質感にも表れる。
ISFJに比べ､ Seを志向するISFPは言語コミュニケーションがあまり得意ではなく､ むしろ行動を通したコミュニケーションを好むタイプである。
要するに遊びであれ仕事であれ､ 何か共通の媒体を､ 出来れば自分の趣味に合う(Fi)媒体を通して親交を深めようとするタイプといえる。
相手の喜びが即ち自身の喜びに変換されやすい(Fe)ISFJとは､ このあたりにその違いが見受けられる。
個々の価値観を尊重することで､ 結果として心地良い関係性を築くISFPと､ 心地良い関係性の構築が前提にあるが故に､ 奉仕的な振る舞いをしがちなISFJという違いといった所であろうか。
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