[2019/10/11]
INTPとミスタイプ
INTPと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ENTP
向性が異なる一方､同じ優位機能を持つタイプ同士の組合せとなっている。
この組合せはENTP側にINTPを思わせる要因があり､ 言わばI型的な要素を持っている。
上記は主機能のNeに依る所が大きい。
Neは多角的に物事を捉えることで､ 対象の本質や全体像を知覚する機能である。
直観機能ということもあって対象の概念的･抽象的な側面を包括しており､ 要するに頭で物事を捉える性質がある。
このNeが外向機能として働くため､ E型であるENTPをしてI型を思わせることがあるのだ。
思案するといったらよいだろうか､ I型のように自身の内なるフィルターを通して物事を捉えているような印象を与えるのがENTPというタイプの面白い部分といえる。
但し､あくまでもI型"的"であり､ Neが内向的な機能､ 延いてはENTPが内向的なタイプかといえば当然ノーである。
思案することを好む側面があるとはいえ､ 客観的な視点から物事を多面的に捉えたり､ 情報に対する開放性に富んでいたりと､ れっきとした外向機能であるのがNeという機能だからだ。
実際､ Neが知覚した可能性や解釈は､ 他者が容易に共有･認識できる類のものである。
従って､ 理屈っぽく､ I型のような独自性を思わせるものの､ 他者との議論や交流を積極的に行う。
そういったものからエネルギーを得ているし､ 同時に､ 得たエネルギーを周囲に還元することを良しとするという点で外向型のタイプといえる。
あくまでも持論や独自の仮説や見解など､ 内省にそのエネルギーを投下するINTPとはこのあたりに違いがあるといえる。
まあこの組合せも例に漏れず､ E型とI型の違いに帰結すると言えばそれまでではあるが。
INTJ
全ての心理機能が異なっているものの､ 態度(J/P)以外の指標を共通しているという組合せとなる。
従って大よそのイメージや外観に類似性を確認することができる。
16タイプの中でも1､2を争う程､ 知性に恵まれていると同時に､ 孤独を好み周囲の人間とは距離を置きたがる側面がよく似通っている。
機能的な観点から見た場合でも､ TiとNiがもたらす自律的な思考は両者の大きな共通項の一つである。
このように外面は勿論のこと､ 気質等その内面においても類似性を有するタイプ同士となっている。
ではどのようにして両者を判別すべきかと言われれば､ 機能面や態度の違いを地道に洗い出していくといったやり方になる。
例えば､ INTJにおけるNi-Teと､ INTPにおけるNeの違いは比較的認識しやすい点であろう。
同じ直観機能とは言っても､ Niの収束的且つ確信的な知覚はNeの拡散的且つ開放的な知覚とは異なっているし､ Teの明快な合理性を求める点などは､ 同じ外向機能としても対照的な部分といえる。
またJ/P軸の違いに関しても､ INTJの方が計画的に物事を進めたがる気質が目立つ。
INTPは熟考するタイプではあるが､ 計画性に富んでいるタイプではない。
判断主機能として価値基準が明確なだけで､ 物事を計画通りに進めることよりも､ 状況の変化に応じることに重き置いているタイプである。
INFP
主機能が異なる一方､ 同じ外向機能を有するタイプ同士となっている。
従って大よそのイメージ･外観が似通っていることが多い。
とりわけマイペースで､時に浮世離れしたような印象を与える部分が似通っている。
要因としては､ 第一に内向判断主機能のタイプであるという点が挙げられる。
とかく独自の価値基準を何よりも重視するため､ マイペースさはIP型の代名詞ともいっていいだろう。
但し､ 浮世離れしたような印象を与えるのはほとんどINP型に見受けられる特徴となっている。
その主な要因が外向機能Neである。
多面的視座や抽象的理解に優れる一方､ 現実感にやや欠いている面を持つ機能であるからだ。
Seのような詳細な現実把握とは異なるし､ 無論Te･Feのような既存の価値基準による判断とも異なった性質を有している。
多面的解釈によって可能性を追求する性質が有るため､ 外界との接続においてどこか地に足の着かない部分があるというわけである。
従って､ 両者とも元々備わっているマイペースな気質にもって､ どこか現実感に欠いた独特な面を持つタイプ同士となっている。
一方､ この組合せの見分け方としては当然だが判断の方法に委ねられる。
他者からそれを理解されにくい面は両者とも共通しているが､ INTPの方がより明確な理屈や法則に従って物事の判断を行っている。
INFPにおいても判断主機能タイプとして､ 意思決定に一定のパターンはあるものの､ 感情型としてINTP程整然とした判断は得意ではない。
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