[2019/09/29]
ESFPとミスタイプ
ESFPと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ESTP
主機能が同じなので雰囲気や行動パターンが似ていることが多い。
一方ものの考え方から細かい趣味趣向においては異なっている。
目立ちたがり屋だが平和主義者で心地良い雰囲気を好むESFPと、 同じく社交的だがリーダー的に振る舞うなど、 自身を座の中心に据えたがるESTPといった違いが見られる。
人と調和の取れた関係性を好むか、 人と距離を置いた関係性を好むかという違いであり、 要するに補助機能の違いに起因している。
また代替機能が発達している場合、 ESFPは客観的立場から、 より生産性に富む理に適った人間関係を構築し、 ESTPは上手く調和やコンセンサスを得て周囲に還元することで、 人間関係において良い循環を生み出す。
なのでイメージとは裏腹に、 ESFPの方がより組織的・体系的な人間関係を構築する側面を持っているということがいえる。
ENFP
この組み合わせは外観が似ていることが多く、 当人よりも他者が誤認するパターンがままある。
共通点としては、 愛嬌に富み、 人気者・ムードメーカータイプである点が挙げられる。
行動力に富むが保守的な側面を持つESFPに対して、 文字通りあらゆる場面で自由奔放な考えや振る舞いを行うENFPといった違いが見られる。
気さくで社交的なESFPではあるが、 例えば比較的上下関係に対する強い意識の持ち主であったりする。
これに対してENFPは良くも悪くもそのあたりの意識が緩く奔放な傾向を持っている。
Seに由来するESFPは年次その他諸要素に基づいた力関係に対して意識が向きがちで、 Ne由来のENFPはそういった事実をあまり重く受け止めない傾向にある。
但し代替機能Teが発達した段階であれば、 ENFPは人間関係の諸要素を考慮に入れて振る舞おうとする、 要するに保守的・常識的な感覚を身に着ける。
とはいえ主機能の影響力は強いため、 ESFPはより意識が厳格に、 ENFPはある程度の適当さ・緩さが残る傾向にはある。
ESFJ
社交的で人付き合いを重視する点が共通している。
見分けにくい組み合わせの1つでもあり、 各主機能Se・Feに注目することが見分ける際のポイントとなる。
ESFPは奔放で腰が軽く、 ともすれば軽薄な所が目立つ。
一方ESFJはコミュニケーション上手で模範的だが、 押しつけがましい部分が見られる。
主機能の判別に始まり、 最終的にはJ/P軸によって見分けることになるだろう。
ENFJ
大方の理屈はESFJの場合と近い。
ESFJの場合と異なり、 奔放な社交性・行動力、特に社交的な態度において類似性が認められる。
Seの奔放さとNiの自律性が誤認される主な要因ともいえる。
この組み合わせはとりわけ短期間・瞬間的な観察の段階において誤認しやすい傾向がある。
逆に言えば時間を掛けて観察すれば比較的見分けやすい組み合わせでもある。
但し似ている部分があるとはいっても、 優位機能(Se-Ni)とJ/P軸が正反対であるため、 じっくり観察すれば容易に違いが明らかになる組み合わせでもある。
ISFJ
愛想の良さ、 平和主義的な考え方など、 とりわけ人当たりの良い面において類似した組み合わせとなる。
とはいっても堅実で保守的な内向型のタイプなので、 ある程度じっくり観察していればその違いを容易に見て取ることができる。
ISFJにおいては、 慎重な行動パターンや控えめな態度といった具合に、 生真面目で保守的な性向が端的に表れる。
ESFPにおいても派手で奔放な言動・身なりなどその性向が明快に表れる。
たとえ気質(SF型)を共通していても、 向性(E/I)と態度(J/P)が正反対であるため、 その違いが外観において比較的明快な形で表現されるというわけだ。
興味深いのは、 使用する心理機能が全て異なるISFJとは誤認されやすい傾向があるにも関わらず、 使用する心理機能の全てを共通するISFPとはそれ程誤認されない点だ。
持っている心理機能が共通していても、 そのマイペースな性向が際立つISFPより、 内向的だがコミュニケーションに長けた面を持つ(Fe優位)ISFJの方が、 ESFPとの間で誤認されやすいということなのかもしれない。
つまりISFJの方がより外向的なタイプと誤認されやすい面を持っているということでもある。
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