[2019/10/02]
ESTJとミスタイプ
ESTJと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ESTP
行動やレスポンスの早さにおいて類似している。
ESTJの勝気で主張的な部分について､ ESTPの挑戦的で怖いもの知らずな側面と混同してしまう場合が多い。
両者の持つ雰囲気やイメージに左右されるため､ 当人よりも他者が誤認することが多い。
とは言ってもJ/P軸の違いは大きく､ 短期的に見紛うことはあっても､ 相応の期間を経ることで判別することが出来る。
一貫的で計画的な行動が目立つESTJと､ 大胆且つ軽やかなフットワークで現実に対応するESTPといった違いが確認できる。
またTe優位のJ型ということもあり､ 主張的･断定的･頑固な側面もよく見られる。
それに比べると､ ESTPは大胆ながらも己の旗色はあまり明確に示さない傾向がある。
ほか､ 慎重で手堅く成果を積み上げるESTJと､ 挑戦的だが危なげなESTPといった行動パターンの違いも見られる。
ENTJ
共通する主機能が外向機能であるため外観が類似しており､ 即ち他者から誤認されやすい組合せといえる。
主張的･管理的で勝気な側面を共通する一方､ 物事における情報収集や着眼点において異なっている。
極めて自律的で､ 理想やビジョンを追求する挑戦者気質のENTJとは対照的に､ 従属的且つ保守的で､ 伝統や経験を重視する権威主義的なESTJといった違いが見られる。
つまり外面のシステマチックさこそ共通しているものの､ その意思決定を補填する内面において対照的な面を持っている。
世界を俯瞰から眺めるため､ 文字通り自身の上に立つ存在を認めず､ 自分頼みの思考に徹底するのがENTJの持ち味といえる。
逆に言えば従属的な立場に甘んじている場合､ 傲慢さや生意気な態度という形を取ってその気質が浮き彫りになりやすい。
既成事実に重きを置くが故に上下関係に忠実な面を持つESTJにおいて､ 上記のような態度を取ることは稀であり､ 一兵卒としての態度にその違いが認められる。
従ってその人物が権力者の場合に両者の判別が難しくなってくる。
両者とも客観的立場から決断を導き出すことを得意としているため(Te主機能)､ そのプロセスや趣をより注意深く観察する必要が出てくるだろう。
ESFJ
外向判断主機能のS型という点から､ とりわけ両者とも社会性に富んでいる部分が共通している。
とかく社会の中の自分､ 集団の中の自分という認識･立場を取る傾向にあるため､ 一定規模の集団･組織であれば高確率で遭遇するタイプといえる。(単純に多数派のタイプであるという点も大きいが)
とは言っても思考と感情の差は大きく､ 短期的に誤認することがあっても､ 腰を据えて観察すれば判別できる組合せでもある。
ポイントはシンプルで､ 何を根拠に判断を行っているかという点に終始する。
ESFJは周囲の意見･温度感を汲み取った判断を下す傾向があり､ 人間性に重きを置いていることが窺える。
対するESTJは具体的且つ公平な指標に基づく判断を下す傾向にあり､ より客観的で厳格な趣が見られる。
理屈上の正しさよりも納得感を求めるが故に､ 思考の緻密さには乏しく､ 一種のなあなあさが見られるESFJと､ 客観的で筋が通ってはいるが､ 人間性に乏しく､ どこか人を寄せ付けない印象を与えるESTJといった違いを確認できる。
ISTJ
同じ優位機能を持つタイプ同士ということもあり､ 価値観や思考において類似している。
客観的で厳格な側面等において､ 他者から誤認されるパターンが多い。
同じ優位機能を持つ両者であるが､ それでも向性(E/I)の違いは大きく､ さほど判別に苦労しないと思われる。
ISTJにおける客観性や厳格さが､ 慎重さやストイックさという形で個人内で完結するのに対して､ Teが積極性やリーダーシップといったような､ 他者への干渉として表れるESTJの違いが確認できる。
無論二人とも両方の側面を持っており､ とりわけ目立つのがそれぞれ上記の特徴ということになる。
周囲に対する影響力やアプローチを強める方向に意識が働くESTJに比べ､ 集団では比較的控えめな立場を取るといった違いをISTJから確認できる。
当然といえばそうだが､ 先述したように向性の違いに注目すれば判別はそれ程難しくはないだろう。
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