[2019/10/05]

ENFJとミスタイプ

ENFJと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。

ENFP

人間性や相互理解に重きを置き、 気さくで社交的に振舞うといったように、 内面・外面の両面において類似が認められる。

この組合せにおいては、 シンプルに機能面の違いから判別していくことになる。

つまり既に共有されている、 或いはされるべき価値観に訴えかける(Fe)ENFJと、 個々人の独立した価値観を最大限に尊重しようとする(Ne-Fi)ENFPの違いに着目する。

上記の通り、 機能面から捉えれば対照的とさえ言える組合せであるにも関わらず、 実際には誤認することがままある。

大きな理由として、 他者に対する熱心さが挙げられる。

ENFJがその洞察と理想(Ni)によって、 ENFPがその多様性への理解(Ne)によって、 どんな相手であっても相互理解に辿り着くことが出来ると考える傾向にある。

即ち意思決定におけるプロセスが異なっていても、 結果的には似たようなアプローチを取ってしまうのがこの組合せに見られる特有の傾向といえる。

従って判別する際には両者の微妙な違いに注目する必要が生じてくる。

とりわけENFPのFiと、 P型の性向に注目すべきだろう。

コンセンサスを求めるENFJと異なり、 自身の価値判断に左右されがちな部分をENFPから見て取ることが出来る。

但し主機能はあくまでもNeであり、 自身の気持ちよりも他者や世間の価値観をひとまずは受け入れようとする傾向があるため、 そのあたりも注意深く観察する必要がある。

どちらかと言えばFiよりもP型の性向、 即ちランダム的で一貫性に欠けがちな側面に注目する方が判別する上では有効かもしれない。

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ESFJ

同じ主機能を有するタイプ同士ということで、 大よその行動パターンに類似点が見られる。

両者とも連帯意識が強く、 人間関係そのものに重きを置いているタイプである。

気さくでサービス精神に溢れる社交家といった人物像がその典型例であり、 両者に共通するイメージとなっている。

相違点については、 人間関係における中心軸にあるといえる。

Siを有するESFJにおける中心軸とは、 即ち周囲の人間関係及び実態のことを言う。

現実に対して受動的とも言い換えることができるだろう。

つまり自分自身が個として浮き上がることを好まず、 補佐的な立ち位置からのアプローチを好む、 非常に横並び意識の強いタイプといえる。

あくまで集団内における一員としての自意識が強いタイプとでも言えばよいだろうか。

対してNiを有するENFJにおける中心軸とは、 イメージ・ビジョン・理想など実体を持たないものであり、 即ち概念がそこに据え置かれている。

つまりN型、 とりわけNiに由来するENFJにとって、 重要なのは在るべき人間同士の繋がりであり、 その価値観(Fe)は自分自身の中にある理想やイメージによって検証されなければならない。

その意識は、 起こってしまった現実(Se)よりも、 起こるべき現実(Ni)に傾いている。

上記のような、 在るべき現実を想定する性向はENFJ、 延いてはNJ型に共通する大きな特徴の一つでもあり、 際立った自律性の源といえる。

実体のないエネルギーに基づいているため、 常に自分ありきの思考に始まり、 それが自発的な言動として表れる。

このタイプがしばしば熱心な教育者、 理想的な上司といった評価を得ているのは上記のような性向に依る所が大きい。

即ちサポーターとして周囲に奉仕するESFJに対して、 リーダー的な立場から周囲をまとめ上げるENFJといった違いがあるといえる。

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INFJ

同じ優位機能(Fe・Ni)を有するタイプ同士であり、 特に外向機能であるFeによって誤認されることがある。

とは言っても向性の違いは大きく、 じっくりと観察すれば比較的容易に判別できると思われる。

なのでこの組合せの場合、 外観よりも内観に着目して考える必要があるだろう。

詰まる所自分の理想や信念を重視するか、 世間のニーズを重視するかの違いに帰結するからだ。

Niを主機能に持つINFJにとって、 自分の理想やイメージが最も強い動機付けであり、 極端な話Feはそれらを具現化するための検証プロセスに過ぎない。

Tiによる独自思考も踏まえれば、 INFJにおける(特に内面における)Feの存在感はENFJのそれに比べれば相応に小さいと言わざるを得ない。

上記は補助機能として考えれば当然の話である一方、 外向機能でもあるため世間的には目立ちやすい部分でもある。

以上のような、 NiとTiの合わせ技による自律性は群を抜いており、 人当たりの良い外面とのギャップは相当なものといえる。

INFJ自身は人を説得するのが得意だが、 人がINFJの理想や信念を変えることは困難を極めるだろう。

このように柔和な外観とは裏腹に、 良くも悪くも強靭な意志力を有しているのがINFJの主な特徴の一つといえる。

一方のENFJもINFJと同様にNiを有してはいるが、 INFJに比べればかなり柔軟性に富んでいる方である。

第一にFe主機能且つE型であるため、 自身の理想や信念よりも、 他者のニーズや外界の状況の方に重きを置いていることが大きい。

周囲の人々から、 いかにしてコンセンサスを得るかという点が最重要事項であり、 あくまで自身の理想やイメージに従って現実を創造しようとすることに重きを置くINFJとはその点で大きく異なっている。

外界の事実や価値観に注目する、 言わば目の前の課題に力点を置いているのがENFJ、 延いてはE型の特徴の一つといえる。

ENFJにおいては代替機能のSeも上記の性向を促しており、 Niにおける理想やイメージに、 現状を踏まえた再現性の高さを付与する役目を果たしている。

従って、 柔らかい外面と対照的な強固な内面を有するINFJとは異なり、 内外共に「柔らかさ」を有しているのがENFJの大きな特徴の一つといえるだろう。

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