[2019/10/08]

INTJとミスタイプ

INTJと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。

ENTP

向性と態度の両方が異なっているにも関わらず、 誤認されることがままあるという組合せ。

好奇心旺盛で関心や行動範囲の広いENTPと、 知識欲旺盛で専門家タイプのINTJという対照的な面を持つタイプ同士といえる。

従ってこの組合せは、 ENTPが専門性を有している場合に誤認されやすくなる。

一方、 自律的な気質・態度が共通項として挙げられる。

Teの影響もありその気質が前面に出やすいINTJは勿論の事、 ENTPにおいても気さくで社交的なイメージとは別に、 マイペースで我が道を往こうとする面がある。

また同じ分野に関心を抱きやすく、 実際に近い場所に居ることも多く、 そのあたりに起因する部分も大きい。

とはいえ向性と態度が相違しているため、 じっくりと観察していればそう見紛うこともないだろう。

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ENTJ

同じ優位機能を持つタイプ同士なので、 他者のみならず当人が誤認するケースもよく見受けられる。

両者ともかなり少数派のタイプであるということもあり、 周囲にモデルとなるケースが存在しないことも多く、 そういった身も蓋もない理由によって誤認してしまう場合もままある。

逆に他者からは、 個人主義で我が道を行く態度によって誤認される場合が多い。

とかく個人主義な側面が目立つのがこの組合せの特徴といえる。

但しENTJに関しては、 世間や他者に対する積極的な態度も目立つため、 そのあたりに着目すれば比較的容易に判別できると思われる。

またINTJ程理想主義に傾くわけではなく、 大きな野心を持てど着実に成果を積み上げていくタイプでもある。

戦略性に優れて(Ni)いても、 結果に結びつけることが最優先であり(主機能Te)、 そのために実現性の高さを考慮に入れる(代替Se)のがENTJの基本構造となる。

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ISTJ

向性(E/I)と外向機能が共通しているタイプ同士ということで、 一見した印象において類似している場合が多い。

とりわけ、 客観的な態度や独力志向の強さにおいて似通った二人となっている。

一方、 両者の主機能は同じ内向知覚機能という点で同じで、 情報を吟味し腰の重い部分が共通項となっている。

しかしそれ以外の面では対照的な部分が多い。

例えばISTJは権威や既成事実に従順な態度を示すタイプであるが、 INTJにとってそれらは数多の情報の一部に過ぎない。

意識・無意識下の情報を統合することで導かれるイメージやパターン認識に則って現実を知覚する。

即ち実体のない概念によって意思決定を行うということであり、 そのプロセスにおいて意識は現実から遊離し、 周囲の人間にとっては極めて自律的な態度が目立って確認される。

これは習慣・経験・権威といった、 既知の過去に依存した状態を好むISTJとは対照的な思考プロセスといえる。

INTJは特に権威や規則に反抗心を持っているタイプではない。

にも関わらず、 結果的にそれらに反逆的な姿勢を示すことが多いという点が面白い部分でもある。

つまりこの2タイプは典型的な現状維持派のISTJと、 典型的な改革派のINTJという対照的な面を持った組合せといえる。

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INFJ

同じ主機能を持つものの、 外向機能が相違しているため、 実際に誤認するかどうかは条件次第といった所だろうか。

INFJにおけるTiは、 良くも悪くもNiによる洞察を強く確信付ける作用がある。

それが確信的洞察によって周囲を好ましい未来へと導いていくか、 独り善がりの独裁者として振舞わせるのかはまた別問題ではあるが。

いずれにしろTiの働きかけによって自律的な態度が表に目立ち、 自律性を隠さないINTJと見紛う原因となる。

以上は冒頭でも述べたように条件付きのケースであり、 通常であればこの組合せはそれ程誤認されることはない傾向にある。

そもそも、 両者ともNiによる現実からの遊離性に関して、 補助機能である外向機能によって現実との結びつきを強めている。

ことFeの方がより明確に人間関係それ自体に関わる機能であるため、 周囲に上手く溶け込むINFJと、 Teによってより自律的な態度が強調されるINTJといった違いが生じることになる。

また両者とも極めて少数派のタイプであり、 モデルケースに乏しいことで誤認されてしまうという身も蓋もない理由によるケースも多いと思われる。

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ISTP

真逆の優位機能(Ni-Se)を持っているにも関わらず、 誤認されることがままある組合せとなる。

しかしながらNi-TeとTi-Seという機能の違いにこそ、 この組合せにおける類似性の妙があるといえる。

さらに細かく分けるならば、 それぞれNiとTi、 TeとTi-Seにおいて類似性が認められる。

まずもって、 両者はそれぞれが主機能としてTiとNiをを有しており、 極めて自律的に意思決定を行うという点において類似している。

Tiは対象から距離を取ることで妥当な事実ないしは真実に到達しようと試みる。

そのプロセスにおいてSe、 即ち客観的事実のフィルターを通すことでより現実に即した結論を導き出そうとする。

このTiとSeの合わせ技によって徹底的に事実や真実を追求する姿勢と、 Teの有する客観性や合理性において類似性が認められる。

客体に重きを置いた思考を行うTeとは対照的に、 主体的に思考するのがTiの特性であるが、 Seのフィルターを通す過程で客観的・具体的事実を根拠に据え置くため、 結果としてTeの思考パターンと似通った部分が生じている。

とはいえ主体的な思考と客体的な思考という点で考えれば、 やはり本質的には異質なタイプ同士であると言わざるを得ないだろう。

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INTP

態度(J/P)以外を共通する組合せということで、 大よその外観や関心領域が類似している。

第一に、 人間関係に対する人一倍消極的な態度・考えが似通っている。

他者の干渉を拒む気質が、 人間関係においてストレートな形で表れやすいのがこの組合せの共通項の一つとなる。

但し劣等機能ではあるがFeを有しているINTPに関しては、 少なくとも理屈上ではコミュニケーションに対する積極性を持っている。

とはいえ苦手分野であることは変わらないので、 実際には好ましい(と考えられる)パターン的なコミュニケーションに収まることがほとんどといっていいだろう。

人間関係の機微には疎く、 いずれにしてもINTJとは五十歩百歩、 ドングリの背比べといった風である。

また両タイプとも他愛のない世間話から派閥争いといった俗世間的な物事に対しては否定的で、 知的な物事にそのエネルギーの多くを注ぎ込む。

対象が人であれ物事であれ、 「頭」で理解しようとするタイプであるため、 一定の高尚さや知的水準が求められる領域に関心対象が絞られる傾向にある。

つまりお互いが同じ分野・空間に居ることが多く、 それが誤認される主な理由の一つともいえる。

結局の所、 この組合せを判別するのは容易ではないだろう。

TeとSeが有るため、 INTJの方が比較的的確な行動や意思決定を取るようにも思えるが、 やはり主機能Niの影響力を無視することは出来ない。

どうしても周囲と距離が生じがちであるし、 人間関係における細やかな配慮等も望める方でもない。

先述したようにこのあたりの特徴は、 INTPの劣等Feと混同される原因となっている。

結局は振出しに戻って、 JとPの違いを注意深く観察することが求められるだろう。

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