[2019/09/30]
ENTPとミスタイプ
ENTPと間違いやすいタイプについて、違いや見分け方を考えていきたい。
ESTP
外観が似ることが多く､ 本人よりも周囲が誤認することが多い。
両者とも社交的な一方､ 単独行動やスタンドプレーを取って周囲から浮き上がってしまう部分が類似している。
最終的な意思決定の基準が共通しており､ 態度や行動面で類似している両者であるが､ 情報収集において異なった面を持つ。
視野の広さと洞察力が武器である一方､ 実行力に不安な点があるENTPと､ 視野が狭い分意思決定の早さと行動力が目立つESTPといった違いが見られる。
破天荒な一方､ 現実的且つ保守的な側面を持っているのがESTPというタイプであり､ 着眼点から結論に至るまで奔放なENTPとはその点で異なる。
主機能が違っているにも関わらず､ 見分けにくい場合があるのがこの組み合わせの特徴といえる。
ENFP
主機能が同じなので雰囲気や行動パターンが似ていることが多い。
一方ものの考え方から細かい趣味趣向など､ 価値観において異なっている。
ENFPの場合､ 世界に主体的に関わる性向を持つため(F型)､ 例えば人間関係において相手との距離感が人一倍近いことが多い。
適度な距離感(S型)を保てるESFPやESFJと異なり､ 良くも悪くも相手に深入りしがちな面を持っている(Ne-Fi)。
なので､ 社交的ながらも自分と周囲を切り離して物事を考える(T型)ENTPとは､ 人との距離感においてその違いが表れやすい。
人と密に繋がりがちなENFPとは異なり､ ENTPの場合強い自律性(Ne-Ti)の下､ 周囲を巻き込む(Fe)といった趣が強い。
ENTJ
外面的には大胆で挑戦的な態度において､ 内面的には俯瞰的な視座において類似している。
向性(E/I)と気質(NT型)を共通しているためか､ しばしば誤認される組み合わせの一つとなっている。
見分けるポイントは主機能にあるといえる。
ENTJの方がより明確に結果に対する意識の強さが見て取れる。
なので挑戦的でありながらも､ 手法それ自体は平凡或いは普遍的な場合が多い(Te)。
ENTJにおける大胆さやチャレンジ精神は､ 目標設定の高さ､ 即ち志や野心の大きさという形で表現される。
これは補助機能Niに起因する部分が大きいが､ あくまでも主機能がTeであることと代替機能としてSeを持っていることから､ 大胆なイメージとは裏腹に着実に成果を収めていくのがこのタイプの特徴といえる。
アイデアからプロセス及び結果に至るまで博打的な趣の強い(Ne-Ti)ENTPとは対照的といえる。
ENTPのこういった性向は主機能Neが元来有する不安定さもさることながら､ 前例や経験を軽視した(Si劣等)独自の手法(Ti)に訴えかけるといったプロセスに依る所も大きい。
INTJ
大胆で先進的なイメージにおいて類似している一方､ 関心や議論の対象の幅に違いが表れる。
門外漢の立ち位置にあっても議論を持ち掛けるENTPに対して､ 自身の専門外の議論には慎重なINTJといった違いが見られる。
可能性や選択肢に開放的なNeと､ イメージや理論をより鮮明により深く追求するNiの違いに依る所が大きい。
上記のような誤認は､ Tiを発達させたENTPが専門性を有している場合に起こりやすい現象といえる。
またINTJにおけるTeもポイントで､ 内面(Ni-Fi)はともかくとして､ 傍目には明快で整然としたロジックを確認することができる。
Ne-Tiに起因する理論先行型のロジックによって､ 時に不安定な印象さえ与えるENTPに比べ､ 他者の理解を得やすいロジック(Te)を用いるのがINTJの特徴の一つであり､ 見分ける際のポイントとなる。
INTP
具体的な活動･行動に留まらず､ 思案や理屈を好むなど内向型的な要素を有しているのがENTPというタイプの一側面である。
そのため例えば議論など思考活動を介するコミュニケーションにおいて両者を誤認する場合が多い。
見分ける際のポイントとしては､ INTPの方がより持論に重きを置いている(Ti主機能)と同時に､ コンセンサスを軽視しがちである点だ(Fe劣等)。
Tiがメインなので持論の正しさを証明することに意識が向きがちで､ 新たな視点や可能性の発掘は二の次になる傾向がある。
そのあたりがあくまでも新たなる可能性や解釈の発見に強く意識を向けるENTPとの違いといえる。
微妙な違いであるため､ 実際は注意深く観察する必要があるだろう。
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