[2019/08/29]

16タイプ性格診断における世渡り上手度

人の性格・気質を分類する時によく耳にするのが「世渡り上手」というワードである。

今回は16タイプ毎の世渡り上手度について分類していこうと思う。

世渡り上手とは

世渡り上手とは、 処世術に長けた人間のことで、 要は世の中を上手に渡る術を身につけている人間のことを言う。

具体的には人間関係を上手く構築したり、 人から羨ましがられるような身分や生活を実現する能力に秀でている人物がイメージされる。

THE・世渡り上手 [ESTJ・ESFJ・ENFJ]

最も処世術に長けたグループ。

特筆すべきは環境を選ばないという点で、 とにかくその場に上手く馴染むことができるタイプといえる。

[ESTJ]

他人の感情に配慮したコミュニケーションを苦手としており、 その点だけにフォーカスすればむしろ世渡り上手とは程遠い印象すらあるだろう。

この辺りは続く2タイプに大きく譲る形となる。

このタイプの特筆すべき点はその社会適応力にあるといっていい。

客観的視点に秀でており、 自分の置かれ立場から何をすべきかを的確に導き出す能力に優れている。

加えて保守的で節度を重んじる面(Si)も、 出る杭が打たれる社会において肯定的に作用することが多い。

人間関係よりも暮らしやステイタスの面での処世術に長けたタイプといえる。

また先述したコミュニケーション面についても、 E型であるため気さくで自ら進んで人に関わる性質を持っており、 そのあたりは結果的には上手く相殺されることも多い。

あくまでも人の微妙な心の動きに疎いだけで、 それが世渡りにおいて致命的な欠点となり得るかと言えばそうでもない。

[ESFJ]

人間関係に恵まれるタイプ。

ENFJ・ISFJに並び、 空気を読む能力に恵まれており、 人間関係構築力がこのタイプの最大の武器となる。

連帯感や和を重んじるので、 集団の中でこそ生きるタイプである。

当然の如く、 世渡りという概念と非常に良い相性の持ち主でもある。

[ENFJ]

ESFJ同様、 人間関係構築力に秀でたタイプ。

ESFJと異なるのは、 コミュニケーションそれ自体に重きを置いている点である。

Siによって和を強めるESFJと違い、 Niによって自律性と積極性をもって輪を広げるタイプといえる。

相手が誰であれ分け隔てなく接し、 しばしば輪の中心に座して周囲の羨望や尊敬を集める。

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適応型 [ESTP・ESFP・ISFP]

前項の3タイプのように環境を選ばないという分けではないが、 適応する意識・能力共に秀でているタイプ。

前項に比べ多少の粗さを有しているためこのランキングに落ち着いた。

[ESTP]

状況判断力に優れ、 その場の環境に上手く適応しようとする(Se)。

加えてFeも持っており、 集団においてイニシアティブを取る能力も高い。

移り気で危なっかしい面を持っているものの、 最終的には持ち前の行動力とコミュニケーション力で乗り切ることが多い。

破天荒に見えて、 その実高い社会適応力を持ったタイプといえる。

[ESFP]

ESTPと類似している部分が多い。

ESTPと異なるのは客観的な視座を持ち合わせている(代替Te)点だ。

ともすればカリスマ的な力業(Ti-Fe)でゴリ押ししてしまいがちなESTPと違い、 冷静且つ整然とした対応力がこのタイプの強みといえる。

とはいえあくまでも代替機能なので、 基本的にはESTPと同じくムラがあるタイプであることに変わりはない。

[ISFP]

主観的満足度の高さの観点における世渡り上手といえる。

Teを劣等機能として持っているため、 社会的評価や地位と縁遠い面を持ちながらも、 それを跳ね除ける程の主観的満足度に恵まれている(Fi-Se)。

つまり自分自身が納得できればそれで良く(Fi)、 その欲求は身の回りの物事で満たすことが出来る(Se)というわけだ。

人間関係においても比較的軋轢を生じさせず、 むしろ周囲から好ましく思われることの方が多い。

マイペースな内面と一定の適応力を有する生き上手の世渡り上手がこのタイプの持ち味といえる。

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総合評価型 [ENTJ・ISFJ・ISTP]

多少危うさを抱えているものの、 トータル的に見れば上手く収まっているというグループ。

どっちつかずと言うよりは総合評価といった言葉が似合うタイプ。

[ENTJ]

Teによって社会性と合理性を武器に攻める一方、 Niがもたらす自律的で人を当てにしない態度によって敵を作りやすいタイプである。

既存の合理性と独立心が相殺されこのランキングに落ち着いている。

社会システムに馴染みやすいにも関わらず、 従属性に乏しいため、 そういった面で人間関係や組織延いては社会と軋轢を生み出してしまう。

とはいっても図抜けた実行力と戦略性によって成功を掴み取り、 最終的には世間の羨望や尊敬を集める、 即ちトータル的に見れば御の字となりやすいタイプといえる。

[ISFJ]

真面目で誠実ながらも、 控えめで空気を読み、 お人好しで面倒事を押し付けられやすい、 日本人のステレオタイプのような気質の持ち主。

こう書くとむしろ世渡り下手なタイプにも思えてくるが、 トータルで考えればそう悪いことばかりでもない。

貧乏くじを引きがちではあるものの、 その誠実さや協調性を評価され、 着実に財産を構築していくタイプであるからだ。

ここで言う財産とはお金や人間関係など、 経済面・社会面などあらゆる種類の財産のことを言う。

つまり即席の処世術では後れをとっても、 時が経つほどにその価値を高めていくタイプであり、 まさしく総合評価で量るべき地道な処世術の持ち主といえる。

[ISTP]

とりわけコミュニケーションにおいて周囲から誤解を受けつつも(Fe劣等)、 着実に成果を挙げていき(Ti-Se)、 周囲から羨望や尊敬の眼差しを受けるといった流れを取りやすい。

本性はエゴイスティックで一匹狼的な面を多分に持っているものの(Ti)、 対外的には器用にコミュニケーションを図ろうとする(Se-Fe)。

しかし実際には人を寄せ付けない孤高な性質がしばしば顔を覗かせるため(劣等Fe)、 結局は実力と結果によって周囲の信頼を勝ち取っていくスタイル(Ti-Se)に収まっていく。

どこか謎めいていながらも、 その実力とスタイルによって周囲から羨望や尊敬の眼差しを向けられるといった、 骨太な処世術の持ち主といえる。

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空回り不器用型 [ENFP・ISTJ]

いわゆる損をするタイプ。

本人の誠実さや積極性が裏目に出ることで、 不当な評価を得やすいタイプ。

このグループ以降は世渡り下手に属する。

[ENFP]

代替機能Teの発達に左右される部分が大きい。

精力的且つ主体的に物事に取り組む(Ne-Fi)ものの、 根回しなど人間関係における細やかながらも重要な処世術に乏しい面を持つため、 旺盛なエネルギーが空回りしてしまうことがままある。

そのため利害関係や公的な側面に上手く配慮(Te)出来るかどうかがこのタイプの世渡りのカギとなる。

但しあくまでも個人レベルに帰結する問題であり、 タイプとしては世渡りに不安定な要素と傾向を持っているためこのランキングに落ち着いた。

[ISTJ]

正直者が馬鹿を見るを地で行くタイプといえる。

誠実さと強い責任感によって、 仕事であれ家庭であれすべきことを完璧にこなそうとする。

しかしこのタイプの場合、 その完璧主義的な性向が過度な自己批判、 延いては不満足を生み出しやすい面を持つ。

また手を抜くことや、 愛想を振りまいて人間関係を上手に立ち回ることを苦手としており、 自分が甘い汁を吸うことよりも、 (自分も含め)人の不正を糾弾するタイプである。

お世辞にも世渡り上手なタイプとは言い難いが、 一方では組織や社会に対する従属性の高さ(Si-Te)や先述したような真面目さによって、 一定の社会適応力を有しているタイプでもあり、 総合的に評価すれば比較的世渡りが不得意なタイプといった所に収まっている。

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人生ハードモード [ENTP・INTJ・INFJ・INTP・INFP]

THE・世渡り上手のグループとは対照的に、 環境を選ぶ努力を強いられるグループ。

ほぼ全てのタイプが、 集団に馴染みにくかったり、 組織に不適合であるなど世渡りにおいてネガティブな要素を多分に持っている。

[ENTP]

E型でありながら世渡り下手にランキングされている大きな理由として、 組織や集団に対する従属性に乏しい面が挙げられる。

世界を俯瞰で捉え、 そこに対して何らかのインパクトや変化を与えることを望みながらも(Ne-Ti)、 そのプロセスにおいて正規の手段を辿ることを避けがちな面を持っている(Ti優位・Si劣等)。

自律的で挑戦的な気質はENTJと類似してるが、 既存のシステム(Te)に馴染まず、 独自のプロセスに依存する(Ti)という点で大きく異なっている。

要は紆余曲折を経ながらも着実に成功への階段を登り詰めるENTJに対して、 寄り道や遠回りをすることで成すことがモノになりにくいのがENTPの処世術の足枷となっている。

イノベーターの払うべき代償と言えば聞こえは良いが、 収穫の不安定さが由々しき問題であることに変わりはない。

ここで言う収穫とは経済的・社会的側面における実りのことを意味しており、 まさしく一か八かに賭ける人生といえる。

当然の如く環境選び等の努力を強いられることになり、 奔放で楽天的なイメージとは裏腹に世渡りにおいては難を抱えたタイプといえる。

[INTJ]

NiとTeの合わせ技によって、 上手くハマれば世間が羨むような地位や財産を手に出来る資質を持ちながらも、 人間関係が不得意であるという点が致命的な欠点となるタイプといえる。

専門性・独創性をもって問題を解決する能力に秀でているが、 自律的で人を当てにしない態度によって、 人間関係に恵まれないどころか、 周囲から孤立してしまう状況を自ら作ってしまう面を持つ。

お世辞にも世渡りの上手いタイプとは言い難いが、 むしろ他者の理解に恵まれない自分の知性を誇っている面すら有り、 ある意味ではさっぱりとした気性の持ち主ともいえる。

このあたりはINTPと類似してる。

他タイプと捉えている時間軸が異なっている(主機能Ni)ので、 根本的に世渡り上手という概念と相反した側面を持ったタイプともいえる。

[INFJ]

複雑なタイプといえる。

というのも、 コミュニケーション能力に限定すればFJ型の例に漏れず高い評価を受けるタイプであるからだ。

にも関わらずこのランキングに属しているのは、 その内面がソフトな外面との激しいギャップを有してるからであり、 そこにこのタイプの複雑性が存在している。

広い視野と優れた洞察力を背景に、 独自のコミュニケーション能力を有している一方、 その内面は非常に自律的であり(Ni-Ti)、 はっきり言って他者の言いなりになることは稀と言っていいだろう。

とにかく他者の干渉を受け付けない孤高さが特徴で、 要領良く立ち回って利得を得ることを求めるタイプではない。

良く言えば意識の高い理想主義者で、 当然の如くその世渡りも独特なものになりがちである。

[INTP]

動機・能力の両面において世渡り上手とは縁遠いタイプといえる。

第一に、 より良い暮らしや社会的地位・成功といった普遍的な動機付けによって刺激されにくい面を持っている。

むしろ最低限の暮らしが保障されていればそれで良いといったような、 半ば隠遁者のような思想の持ち主が多い。

この辺りはINTJにも同様な側面があるが、 こちらはその補助機能Teによって最終的に明るい場所に落ち着く場合もままある。

またコミュニケーションにおいては動機・能力共に欠けており、 この点が相まることで先述のような隠遁思想に拍車を掛けている。

[INFP]

INFPという概念に世渡り上手と相反する性質が存在しているといって良いだろう。

いかに自分自身の理想に沿った生き方が出来るかといった思いがこのタイプの動機付けの核として存在し、 言い換えれば世俗的な物差しがもたらす評価軸・価値軸を根本から否定しているタイプともいえる。

お世辞にも世渡りの上手いタイプとは言い難く、 強いて言えば世渡りの概念が他タイプと根本的に異なったタイプといる。

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