[2019/08/28]
【MBTI】16タイプの体育会系度
人の性格・気質を分類する時によく耳にするのが「体育会系」というワードである。
「体育会系のノリ」「体育会系組織」といった使われ方をすることが多い。
今回は16タイプ毎の体育会系度について分類していこうと思う。
目次
体育会系とは
体育会系とは体育系の部活・クラブ等の団体に所属する人間に見られる性格・気質のことを言う。
精神論・上下関係・体力などに重きを置いており、 日本においては特に年功序列や上意下達を重んじる縦社会の構造・風土に際して用いられる。
上記の3つの例(精神論・上下関係・体力)について、 それぞれ思案よりも行動重視(精神論)、 年次・年齢重視(上下関係)、 経歴・現在共に運動部への所属(体力)といったことに由来している。
THE・体育会系 [ESTP・ESFP・ESTJ・ESFJ]
体育会系の組織・風土に適合することは勿論として、 その素質を元から備えているタイプ。
体育会系的思想・風土に疑問を抱きにくく、 そういった組織や団体に難なく適合する。
体育会系型の組織に限らず、 組織・団体全般に対する高い適応力を有する。
[ESTP]
≪相性≫ 精神論: 良い 上下関係: 良い 体力: 良い
体育会系3要素の全てに恵まれたタイプ。
見る前に飛び込み(Se)、 年齢や権威を重んじ(Se-Fe)、 スポーツなど実際に体を動かすことを好む性格といったように、 体育会系を信奉する上で充分な資質を備えている。
旺盛な行動力と精神面の図太さが、 このタイプの特筆すべき点といえる。
[ESFP]
≪相性≫ 精神論: 良し 上下関係: 良い 体力: 良い
ESTP同様、 3要素の全てに恵まれたタイプ。
資質においてもESTPと共通する主機能Seを軸として、 旺盛な行動力に、 年次や権威を重視し、 体が資本を地で行く側面において非常に相性が良い。
加えてESFPの場合Teの発達に伴い、 総合的にその資質を向上することが出来る。
[ESTJ]
≪相性≫ 精神論: 良し 上下関係: 良し 体力: 良し
前2つのタイプと同じく3要素すべてにおいて恵まれているが、 前2タイプとは異なる性質に起因している。
即ち上下関係に対する意識の強さがこのタイプの軸になっている。
Siがポイントで、 この機能が年次や権威を重んじるため上下関係に対する意識の強さの基礎を築いている。
本来であればTeの精神論との相性は普通程度であるが、 Siが有する目上の人間に対しての従属性によって補完される。
一方体力については有利な機能を持たないこのタイプであるが、 Teがハードワークを肯定する気質を持っているため上記の評価になっている。
上下関係に厳格なハードワーカーという点がこのタイプの特筆すべき点であろう。
[ESFJ]
≪相性≫ 精神論: 良し 上下関係: 良し 体力: 普通
FeとSiが体育会系との相性の良さを有している。
年次や集団の意見を重んじるFe、 年次や権威に対する従属性を持つSiによる相乗効果がこのタイプの特筆すべき点となる。
唯一体力に関しては可もなく不可もなくといった所であり、 確かにチームワークに優れた面を持つものの、 特段運動を好むわけでもなければ、 ハードワークを肯定するタイプでもない。
体育会系適合型 [ENFJ・ISTJ・ISFJ]
体育会系的な側面を前面に押し出す方ではないものの、 比較的素質に恵まれており、 風土・文化に適合しやすいタイプ。
文化系に対する理解に乏しいわけではないが、 基本的には体育会系的思考を好むことが多い。
[ENFJ]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 良い 体力: 普通
バランスが良いタイプ。
体育会系的な部分を前面に押し出すタイプではないが、 敢えて否定するタイプでもない。
むしろ機会さえあればスポーツなどを通した交流・活動に積極的にアプローチする方である。
Fe優位なので年次や権威は当然のように重んじるものであり、 上下関係で間違えることは無いだろう。
特筆すべき所は冒頭で述べたバランスの良さが挙げられる。
[ISTJ]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 良い 体力: 普通
ESTJ同様、 上下関係に対する厳格さが軸となる。
腰が重く、 特段スポーツを好むタイプでもないため、 精神論や体力の面ではむしろ不利な方であると見られる部分もある。
しかしながら上記の面は、 目上の指示や意見を重んじる気質によって相殺、
或は平均を上回る結果を出力する。
最初に述べた通り上下関係に対する厳格さがこのタイプの特筆すべき点といえる。
[ISFJ]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 良い 体力: 普通
基本的な部分はISTJと共通している。
ISFJの特筆すべき点は、 チームワークや連帯感など集団の和を重んじる気質にある。
不器用ながらも誠実で人が良く、 目上・目下・同期の全方位から信頼されやすいのが強みといえる。
フラット型 [ENTJ・ISTP・ISFP]
とりわけ素質に恵まれているわけではないが、 それ程無理なく適合出来るタイプ。
体育会系信奉には乏しい。
この辺りまでが体育会系を始め、 組織風土を選ばない、 一定の適応力を有しているタイプとなっている。
[ENTJ]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 普通 体力: 良い
精神論は好まない方ではあるが、 並外れた行動力があるため相殺・中和されている。
上下関係においても似たようなもので、 自律的でともすれば生意気な考えを持ちやすい一方、 年次や権威に対して一定の配慮を有している。
体力は高評価ではあるが、 評価それ自体よりも、 むしろその源泉なる行動力とハードワークを厭わない性格が重要といえる。
即ち図抜けた実行力・行動力がこのタイプの特筆すべき点となっている。
[ISTP]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 普通 体力: 良い
ENTJ同様、 基本的には精神論の類を嫌っているが、 実際に行動に起こすこと重視しているためその部分が相殺されている。
上下関係についても、 自律的な部分(Ti-Ni)と端的な事実を重視する部分(Se)が相殺されている。
体力面についてはシンプルに運動を好む点、 セルフコントロールに秀でる点をもって高評価になっている。
行動力とストイックさがこのタイプの特筆すべき点といえる。
[ISFP]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 普通 体力: 普通
可もなく不可もないタイプ。
Teが劣等機能であるため体育会系のみならず、 体制・権威・権力といった類のものと相性の悪さを有しているものの、 結局は現実に適応することを選ぶ(Se)タイプである。
行動を重視する(Se)ものの動く前に考える面を持ち(I型)、 スポーツを好む方である(Se)が自身の好みにうるさい(Fi)といったように、 極端に振れず中庸を保てる部分が強みといえる。
不確定型 [ENFP]
難なく適合する場合と不適合な場合の両極端に別れがちで、 才能・能力・体力・やる気などの要素に左右される不確定要素の強いタイプといえる。
[ENFP]
≪相性≫ 精神論: 普通 上下関係: 普通 体力: 普通
上記にもある通り才能ややる気などに左右される。
敢えて言えば心理機能次第の所がある。
奔放な面(Ne)が強く出れば当然ながら適合出来ないことが多くなり、 自身のモチベーションがしっかりしていれば(Fi)適応しようと努力するだろう。
代替機能Teが発達していれば上記の要素に依らず適応する方向に向かう。
良くも悪くも奔放で自身の思いにストレートなタイプであるため、 その結果は個人的な要素に由来する。
文化系・不適合型 [ENTP・INTJ・INFJ・INTP・INFP]
体育会系とは正反対の資質の持ち主。
人並み以上の才能・報酬といったように、 何らかの都合の良い条件が他に存在しなければ適応するのが難しいタイプ。
たとえ条件の良い場合でも、 転職等によって環境を変える可能性の高さを潜在的に有している。
[ENTP]
≪相性≫ 精神論: 悪い 上下関係: 悪い 体力: 悪い
性格・モチベーションの両面において相性の悪さを持つ。
まず精神面について、 確かに行動的ではあるものの、 理論家で思案するタイプでもある。
考えすぎるよりも試してみる質だが、 上の言うことに疑問を抱かず即実行というタイプでもない。
行動的というよりも奔放で大胆というのが正確な所であり、 そういう態度は意外にも歓迎されない。
なぜならば下積みや根回しなどを求められることが多く、 このタイプがそういった物事を嫌うか無頓着であるからだ。
上下関係についても同様で、 出る杭は打たれるのが世の常である。
また運動を好む方でもなく、 体力についてはモチベーションに依る所が大きい。
いずれにしろ効率を求める部分が強く出れば、 環境を変えるのも時間の問題となる。
[INTJ]
≪相性≫ 精神論: 悪い 上下関係: 普通 体力: 悪い
とりわけ精神論との相性が悪い。
腰を据えて物事を成すことを好んでいる上、 理論家でもあるため、 考えるよりも行動すべきという概念とは真っ向から対立する。
また極めて自律的なタイプなので、 集団における空気や連帯感といった類のものとも相性の悪さを有する。
16タイプの中でもINTPと並んでインテリタイプであり、 体力面については論じるまでもないだろう。
強いて言えばストイックなタイプではあるため、 自己鍛錬の目的によるアプローチはあるかもしれないが、 いずれにしろ積極的な方ではない。
上下関係についてはSeが劣等機能である一方、 Teが優位であるため、 年次や権威に頓着しないものの、 自分の方からそれらを侵害することもないという、 所謂誤解されやすいタイプといえる。
[INFJ]
≪相性≫ 精神論: 悪い 上下関係: 普通 体力: 普通
ステータスを総合するとさほど相性悪いタイプには見えない。
しかしながら精神論との相性の悪さが目立ち、 そこに引っ張られるような形で体育会系とは相反するタイプとなっている。
非常に意識の高いタイプであるため、 結果至上主義や考える前に行動すべきという概念と真っ向から対立する。
柔和な外面(Fe-Se)からは想像できない程に、 その内面は極めて自律的(Ni-Ti)なタイプであり、 心理機能から見ても体育会系との相性の悪さを窺うことができる。
ちなみに上下関係については、 基本的には目上を立てることを忘れない方であり(Fe優位)、 体力面についても特に体を使うことを否定するタイプでもない。
とりわけ体力面については意識次第でカバーできると思われる。
[INTP]
≪相性≫ 精神論: 悪い 上下関係: 悪い 体力: 悪い
INTJと並び体育会系と真っ向から対立するタイプの代表といえる。
INTPにおいては精神論と体力の2つの面において不適合な面を持っている。
思考それ自体に価値を見出すタイプであり、 このタイプにおいては精神論は真っ先に淘汰されるべき概念といえる。
体力面においても効率性を何よりも重視するため、 所謂がむしゃらさやハードワークといったものとは程遠いタイプである。
とにもかくにも頭を使うことにこだわるタイプなので、 体躯会系とは根本的に相反した気質の持ち主といえる。
[INFP]
≪相性≫ 精神論: 悪い 上下関係: 悪い 体力: 普通
体育会系における勝利至上主義との相性の悪さを有している。
効率を愛するNT型とは異なり、 動機や倫理観において抵抗するタイプ。
そのため考える前に行動すべきという概念も、 効率性の否定ではなく、 自身の内面を見つめることの否定であると解釈する。
とにもかくにも価値観と解釈、 延いては自身の内面が全てといった側面を持つタイプであるため、 とりわけ精神論との相性の悪さが目立っている。
逆に体力面においては自身のモチベーションに由来するため可もなく不可もない評価になっている。