[2018/12/20]

8つの機能

さて、 MBTIの基礎理論に関しては前回前々回に引き続き今回が最後となった。 今回は前回紹介した8つの機能(Se、 Fiなど)について解説していきたい。

 - Se(外向感覚) -
物事の細部を正確にありのまま把握する知覚機能。 実務的でリアリストな傾向が強い。 運動をしたり音楽を聞くなど五感を活用することが好きで、 実際アスリートやアーティストなどにはこのタイプが多いとされている。 また、 将来の事など長期的な視点には欠けがちで享楽的であり、 いわゆるキリギリスタイプといえる。

 - Ne(外向直観) -
一を聞いて十を知るが如く物事の本質を瞬時に把握する機能。 またそれによる発想力などにも恵まれたタイプである。 知的好奇心が旺盛で型にはまらない自由人が多い。 その一方で俗に言うルーティンワークが苦手であり、 この機能が優勢なタイプ(主機能か補助機能がNe)は総じて注意力が散漫になる傾向がある。

 - Te(外向思考) -
客観的事実をもとに物事を処理する機能。 ルールなど明確な枠組みを重視し、 物事に対して効率良く計画的に当たることを好む。 組織人であれば典型的な出世主義者が多い。 その反面、 自分の気持ちに疎く倫理面など個人的な価値観を置き去りにしてしまう傾向にある。 

 - Fe(外向感情) -
世間一般的な価値観や人間の感情の動向に沿って物事を判断する機能。 実際の人間関係や人間同士の繋がりを重んじ、 コミュニケーションに長けている。 協調性があり世話好きで共感力の高い人間が多い。 一方で物事を自分独自で考えたりする事が苦手なため良くも悪くもコミュニティや他人の意見などに左右される傾向が強い。

 - Si(内向感覚) -
物事を記憶するのに長けた機能。 経験・習慣・権威といった長く繰り返されてきたものに信頼を置く。 また物事の些細な違いにもよく気づくため、 仕事においてはその正確性や着実性を評価され信頼を得やすい傾向にある。 反面、 新たな人間関係や手法には消極的な姿勢を示しがちで頑固者と評されることも多い。 

 - Ni(内向直観) -
物事の本質的な面において半ば確信的にイメージを受け取る機能。 複雑に絡み合った事象の背景や関連性を洞察し物事に対する深い理解力を有する。 また長期的視点を持ち、 自身のビジョンを実現しようとする。 反面、 身の回りの細かい変化には疎く現実感に欠ける性質が足枷となり結局は自身の世界に閉じこもってしまうという弊害もある。

 - Ti(内向思考) -
物事の仕組みや法則を独自に考え意思決定を行う機能。 集めた情報をもとに独自のロジックを生み出し、 物事について深い理解力を有する。 反面、 集団内における秩序への配慮やルールを遵守する態度には欠けがちで独善的なやり方で物事を進めてしまう弊害もある。

 - Fi(内向感情) -
物事に対して個人的な価値観に沿って対処する機能。 倫理観や好き嫌いといった自身の価値観を重んじると同時に他者の同様な側面に対しても配慮する。 豊かな感性と審美眼の持ち主といえる。 反面、 世俗的な価値観を軽んじるが故に現実面が疎かになるという弊害を持つ。


 <機能の組合せに関する補足>

各タイプの性格が知覚機能と判断機能のペアにより成り立つことは前回説明したが、 それに加えて組合せにはJ型とP型ごとに法則がある。 具体的には、 J型の優勢機能は(Te・Fe)と(Si・Ni)の組合せから成り立ち、 P型の優勢機能は(Se・Ne)と(Ti・Fi)の組合せから成り立つというものだ。


category:MBTI

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