[2019/08/27]
【MBTIと発達障害】16タイプとADHD まとめ
今回は不注意型・多動・衝動型の結果を基に、 ADHD全般と類似した特徴を持つタイプについて考えていきたい。
不注意型の結果
候補として挙げられたタイプはENTP・ENFP・INTP・INFPの4つであった。
MBTI指標及び心理機能による判定のいずれにも挙がったのが上記の4タイプで、
すべてNP型となっている。
P型の特徴である情報に対する開放性の高さを軸として、
拡散的な発想力が持ち味であるNeにおいて、
とりわけ不注意を呼び起こしやすい性質があるというのが主な理由として挙げられた。
多動・衝動型の結果
候補として挙げられたタイプはESTP・ESFP・ENTP・ENFPの4つであった。
MBTI指標判定においてEP型、
心理機能判定において外向知覚機能(Se・Ne)がそれぞれ高得点であったことから上記の4タイプが選ばれた。
心理機能判定において外向知覚機能の高得点が際立っている一方、
内向機能が軒並み低得点であったことから、
外向知覚主機能の4タイプ(EP型)が選出された。
EP型の行動主体の気質において、
多動性・衝動性との親和性が高いというのが大よその理屈となっている。
該当するタイプ
以上より、
ADHD全般と類似した特徴を持つタイプとしてENTP・ENFPの2つが挙げられる。
選び方としては、
不注意型と多動・衝動型の結果において共通して挙げられたタイプを抽出するというシンプルなものとなっている。
また最終判定には残らなかったが、
一定の素質を有しているタイプとしてESTP・ESFPについても考察したい。
Ne優位
特に不注意型においては、
思いつきの多さや、
細部を軽視しがちな側面に起因する部分が多いと思われる。
注意散漫になったり、
逆に没頭しすぎたりといったように、
集中力が不注意型のキーワードともいえる。
また多動・衝動型においては、
自律的で奔放な行動力に起因する所が大きい。
外向型でありながら、
現実から遊離したような性質を持っており、
そういった面が場合によっては突飛な行動を誘発する。
EP型
特に多動・衝動型において外向知覚主機能の性質がそれを誘発することが多いと思われる。
思い立ったらすぐに行動に移す性向が、
多動・衝動的な言動として表現される場合もあるだろう。
外向判断主機能のタイプと比べ、
動いた後に考えるという性質が強いため上記のような結果になっていると思われる。
不注意型においてもこのような行動主体の気質に起因して、
物忘れや目移りといった言動が誘発されるといったところだろうか。
いずれにしても、
情報に対する開放性の高さという、
P型の軸ともいえる特徴がストレートに表現されるのがEP型のタイプの大きな特徴の一つである。
外向感覚型(ESTP/ESFP)
該当している理由としてはEP型であるという点が大きいだろう。
先にも述べたように、
主に行動主体的で情報に対する高い開放性も持っているという部分に起因している。
逆にSeであるという点で、
ENTP・ENFPをはじめとするNe優位のタイプに水をあけられている。
詳細をよく知覚していたり、
移り気で思いつきが多くても現実的な範囲に収まるため、
意外にも状況を冷静に把握しているタイプといえる。
強いて言えば多動・衝動型には比較的類似する言動を取る方ではなかろうか。
良く言えば機敏、
悪く言えば落ち着きなく行動するタイプではあるので、
そのあたりがどう影響を及ぼすかといったところが争点となり得るだろう。