[2019/08/26]

【MBTIと発達障害】16タイプとADHD (多動・衝動型)

今回は16タイプにおける、 ADHD(注意欠陥・多動性障害)的な性質について考えていきたい。
 尚、 発達障害の中でもASDとADHDは遺伝的な要因の影響が大きいとされている。 そのためここでは発達障害と心理機能の間に直接的な因果関係はないものとして話を進めていきたい。
 即ちタイプや心理機能とADHDとの間に、 どのような類似点・共通点があるのかについて考察することが今回のテーマとなり、 特に多動・衝動型のADHDについて考えていきたい。

ADHD (多動・衝動型) の特徴まとめ

・落ち着いて座っていることが苦手

・物事の優先順位をつけにくい

・思ったことをすぐに口に出してしまう

・衝動買いをすることが多い

・順番待ちや交通渋滞など待つことが苦手

ADHD (多動・衝動型) とMBTI指標

前項の特徴と類似する側面を有するMBTI指標について。


・落ち着いて座っていることが苦手
  ➡ EP・SP

・物事の優先順位をつけにくい
  ➡ P

・思ったことをすぐに口に出してしまう
  ➡ E

・衝動買いをすることが多い
  ➡ EP

・順番待ちや交通渋滞など待つことが苦手
  ➡ E・P



該当した指標の数は以下のようになる。


  EP ➡ 2  E ➡ 2  P ➡ 2  SP ➡ 1


上記の点数を基にして、 候補として挙げられるタイプはESTP・ESFP・ENTP・ENFP・ISTP・ISFPの6つとなる。
 大方の予想通りEP型の点数が高く、 E型・P型それぞれの点数も同等に高い。 外に意識が向けられ、 尚且つ状況に対応する気質を持っているタイプが該当しやすいというところか。
 SP型も挙げられており、 こちらは行動主体で目の前に意識が向いているという点で該当したと思われる。

ADHD (多動・衝動型) の特徴と類似・共通する心理機能

前項に倣い、 心理機能の面において類似する側面を有する機能を挙げたい。


・落ち着いて座っていることが苦手
  ➡ Se・Ne

・物事の優先順位をつけにくい
  ➡ Se・Ne

・思ったことをすぐに口に出してしまう
  ➡ Se・Ne

・衝動買いをすることが多い
  ➡ Se・Ne

・順番待ちや交通渋滞など待つことが苦手
  ➡ Se・Ne・Ti



該当した心理機能の数は以下のようになる。


  Se ➡ 5  Ne ➡ 5  Ti ➡ 1


上記の点数を基にして、 候補として挙げられるタイプはESTP・ESFP・ENTP・ENFP・ISTP・INTPの6つとなる。
 指標による評価も偏っていたが、 心理機能による評価はより露骨な偏りを見せている。 要するに外向知覚機能による偏りである。
 外向知覚機能が高得点である一方、 内向機能はTi以外評価に挙がっていなかったため、 外向知覚主機能の4タイプを筆頭に挙げた。 但し1点とはいえ評価に挙がっていたことを加味して、 Ti主機能の2タイプの名前も挙げておいた。

ADHD (多動・衝動型) 的な性質を有するタイプ

以上を踏まえ、 ADHD(多動・衝動型)的な性質を有するタイプとしてESTP・ESFP・ENTP・ENFPの4つが選ばれた。
 指標と心理機能の両項目に該当し、 尚且つ点数が高いタイプが選ばれている。 そのため両項目に該当していながらも、 点数が低かったISTPは除外されている。
 とはいえIP型全般にも多少なりとも素質を見出すが出来るため、 上記4タイプと共に考察したい。

EP型4タイプ  [ ESTP / ESFP / ENTP / ENFP ]

外向知覚機能が重要なカギであり、 指標・心理機能共に外向知覚機能の得点が高かったことからもそれを窺うことが出来る。
 第一にJ/P軸においてP型の資質に依る所が大きいということが言える。 さらに外向知覚機能と内向判断機能の内、 明らかに外向知覚機能の影響が大きいということがわかる。 即ち外向知覚機能を主機能として有するEP型が、 ADHD (多動・衝動型) 的な性質を有するタイプとして適当であるというのが大よその理屈となっている。
 上に羅列してある特徴一覧からは、 行動主体の気質を見て取ることができ、 「とりあえずやってみる」を地で行くEP型の特徴との親和性の高さを窺うことが出来る。

IP型4タイプ  [ ISTP / INTP / ISFP / INFP ]

補助機能として外向知覚機能を有しており、 EP型ほど行動主体の気質を持っているわけではない。 IP型に求められ得る根拠としては、 内向判断主機能による自律性が挙げられる。
 つまり上に羅列された特徴について、 他者と上手く足並みを揃えることが出来ない人物と解釈した場合、 IP型の自律性やマイペースな行動体系を根拠とすることが出来るだろう。 要するに外界に対する反応(外向知覚)について、 自律性がそれを後押しするようなイメージになる。


category:MBTI

管理人:tosh
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