[2019/08/25]

【MBTIと発達障害】16タイプとADHD (不注意型)

今回は16タイプにおける、 ADHD(注意欠陥・多動性障害)的な性質について考えていきたい。
 尚、 発達障害の中でもASDとADHDは遺伝的な要因の影響が大きいとされている。 そのためここでは発達障害と心理機能の間に直接的な因果関係はないものとして話を進めていきたい。
 即ちタイプや心理機能とADHDとの間に、 どのような類似点・共通点があるのかについて考察することが今回のテーマとなり、 特に不注意型のADHDについて考えていきたい。

ADHDとは

ADHDとは、 発達障害の一種で、 不注意・多動性・衝動性といった特徴が表れる。
 物忘れが多かったり、 落ち着いていられなかったりする等の言動が見られる。 具体的な特徴については次項にて記述。

ADHD (不注意型) の特徴まとめ

・ケアレスミスが多い

・気が散りやすく、 物事に集中して取り組むのが苦手

・好きなことに対しては積極的に取り組めるが、 没頭して切り替えが難しい

・物を置き忘れたり、 なくしたりすることが頻繁にある

・後片付けや整理整頓が苦手

・約束や時間を守れない

ADHD (不注意型) とMBTI指標

前項の特徴と類似する側面を有するMBTI指標について。


・ケアレスミスが多い
  ➡ P

・気が散りやすく、 物事に集中して取り組むのが苦手
  ➡ E・N・P

・好きなことに対しては積極的に取り組めるが、 没頭して切り替えが難しい
  ➡ I

・物を置き忘れたり、 なくしたりすることが頻繁にある
  ➡ N・P

・後片付けや整理整頓が苦手
  ➡ E・N・P

・約束や時間を守れない
  ➡ N・P


該当した指標の数は以下のようになる。


  P ➡ 5  N ➡ 4  E ➡ 2  I ➡ 1


上記の点数を基にして、 候補として挙げられるタイプはENTP・ENFP・INTP・INFPの4つとなる。 NP型の全てのタイプが並んでおり、 他のタイプは一切並んでいない。
 知覚機能における偏りは予想していたが、 NP型一点に結果が偏っているのは興味深い。

ADHD (不注意型) の特徴と類似・共通する心理機能

前項に倣い、 心理機能の面において類似する側面を有する機能を挙げたい。


・ケアレスミスが多い
  ➡ Se・Ne

・気が散りやすく、 物事に集中して取り組むのが苦手
  ➡ Se・Ne

・好きなことに対しては積極的に取り組めるが、 没頭して切り替えが難しい
  ➡ Ne・Si・Ni・Ti・Fi

・物を置き忘れたり、 なくしたりすることが頻繁にある
  ➡ Se・Ne・Ni

・後片付けや整理整頓が苦手
  ➡ Se・Ne

・約束や時間を守れない
  ➡ Ne


該当した心理機能の数は以下のようになる。


  Ne ➡ 6  Se ➡ 4  Ni ➡ 2  Si ➡ 1  Ti ➡ 1  Fi ➡ 1


上記の点数を基にして、 候補として挙げられるタイプはENTP・ENFP・INTP・INFP・ESTP・ESFPの6つとなる。 点数が最も高かったNeを優位に持つ4タイプがまずは挙げられた。
 Seも高い点数が出ている一方、 内向機能は軒並み低い点数となっている。 そのためSe優位であっても主機能にSeを持つESTP・ESFPが挙げられた。

ADHD (不注意型) 的な性質を有するタイプ

以上を踏まえ、 ADHD(不注意型)的な性質を有するタイプとしてENTP・ENFP・INTP・INFPの4つが選ばれた。 指標と心理機能の両項目に該当したタイプを抽出するといったシンプルな判断方法となっている。
 また上記に該当しなかったものの、 その素質を多少は有しているのではないかという点で、 ESTP・ESFPについても後述する。

Ne優位のタイプ (ENTP / ENFP / INTP / INFP)

指標の観点から考えれば、 部分より全体・思いつきが多い・行き当たりばったり(N型)、 新しい情報に左右される・計画や期限を変更する(P型)といった気質に起因していると考えられる。
 上記と後述するESTP・ESFPを踏まえると、 意外だがS/N軸よりもJ/P軸の方が重要であるということが窺える。
 細部に多少の粗があっても全体がまとまっていれば良しとしがちなN型の気質に強く由来するならば、 NJ型が該当していても不思議ではないはずであるが、 結果はそうではなかった。 P型の本質ともいえる、 情報に対する開放性がキーとなっているということだろうか。
 一方、 心理機能によるアプローチは大方の予想を外さなかったといえる。 例えば、 拡散的な発想力が持ち味であるNeが、 その副作用として不注意を呼び起こすといったことも理由として充分に考えられる。
 Niについてはそのプロセスとして、 最初にアウトラインを見極め、 イメージや法則を収束させていくといった特徴がある。 そのため集中力や物事の整理にはむしろ秀でた側面があり、 Neの半分にも満たない点数であったのは理解しやすいところである。

(ESTP / ESFP) について

先述の心理機能による判定と前項の分析に基づいている。 つまりSeの得点が高い一方、 内向機能の得点が軒並み低いことから、 Seを主機能に持つこの2タイプが浮かび上がったという理由が1つ。
 もう1つがP型の本質である情報に対する開放性において、 外向知覚主機能であることを根拠に判定したとうもの。
 細部をよく把握するタイプではあるものの、 移り気且つ活動的な面も持っており、 そのあたりが今回の判定の根拠の1つとなっている。


category:MBTI

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