[2019/09/22]
INTJとサジェストワード
今回はINTJのサジェストワードについて考えていきたい。
サジェストワードとは、
GoogleやYahooの検索ボックスに検索ワードを入力した際に、
自動表示される検索候補となるキーワードのことを言う。
尚、
おおよそ2019年7月時点のサジェストワードから抜粋している。
「 空気読めない / コミュ障 / 嫌われる 」
「空気読めない」について、
比較的イメージ通りのサジェストであろう。
大方NT型の気質の依る所が大きい。
大局的に物事を捉えることが得意な一方、
細かい物事、
とりわけ人の心の細かい動きに鈍感な面を持っており、
それがコミュニケーションにネガティブな影響を与えている部分がある。
「コミュ障」について、
こちらも比較的イメージ通りのサジェスト。
大方の理屈は「空気読めない」と同様で、
特にノリの悪さなど、
対応力に乏しい面が見られる(Se劣等)。
また関心が偏りやすい面(Ni・NT型)なども影響を与えている。
「嫌われる」について、
先2つのサジェストからすれば自然なワードにも思えてくる。
嫌われるというよりも、
好かれたいという考えに乏しいタイプ(T型・Feなし)といった方が適当だろうか。
このタイプの場合は強い自律性(Ni)を持っており、
そのため問題が顕在化しやすいと思われる。
INTJと同様に自律的なタイプとしてINTPが挙げられるが、
こちらの場合は劣等機能とはいえFeを持っており、
不得意ではあるものの、
周囲にウケるコミュニケーションを取ろうとする側面がある。
その点INTJは、
極客観的な態度(Te)か個人的な好き嫌い(Fi)に二極化するため、
そのあたりのコミュニケーションは不得意な部類に入る。
「 変人 / ぼっち 」
「変人」について、
比較的イメージしやすいサジェストである。
一番はN型である点が大きい。
シンプルにN型が少数派であること、
理屈っぽい面等々が理由として挙げられる。
加えて人のつながりに対する意識の乏しさ(NT型)もあり、
とかくマクロ視点と論理的思考に支配されがちなのがNT型の傾向で、
人間同士のつながりを軽視しがちな側面を持っている。
「ぼっち」について、
こちらもイメージしやすいサジェストになっている。
ぼっちとは、
一人ぼっちの略語である。
自律的で我が道を行くこのタイプのあだ名(やや悪意が含まれてはいるが)としてはある意味適当ともいえる。
INFJのようにFeもないため、
人間関係においてしばしば孤立しやすいタイプである。
このタイプの場合はそもそもそういったことを気に留めない傾向があり、
そのあたりはINTPと近いものがある。
とはいえ開き直ってしまう面がさらに問題を深刻化させていくのも事実ではあるが。
「 オタク 」
このタイプの主な特徴の一つといっていいだろう。
関心が偏る(Ni主機能・NT型)が、
集中力に富む(IJ型)という、
このタイプの資質を平たく表現すれば今回のようになる。
代替機能ではあるがFiを持っていることもオタクとしての資質の一つといえ、
このあたりの理屈はISTJと同様である。
「 黒幕 / 中二病 」
「黒幕」について、
イメージというよりも、
しばしばこのタイプに付けられるあだ名といった所。
まずもってNiに依る所が大きい。
全体像を捉え、
複数の人や物事に共通項を見出すことで、
一見無関係に思える者(モノ)同士を繋ぎ合わせようとする。
こういった資質によって、
壮大且つ複雑な計画を立てることを得意としているのがこのタイプの特徴の一つ。
一方Fe優位のINFJと異なり、
積極的に人前に出ることもしないため、
黒幕というあだ名が付けられていると思われる。
あとは単にFeよりもTeの方が計画性に富んでいるという理由もあるだろう。
「中二病」について、
それなりにイメージしやすいサジェストであると思われる。
中二病とは、
思春期にありがちな自己愛や万能感に満ちた妄想・嗜好を揶揄したネットスラングのことをいう。
大方主機能のNiに依る所が大きい。
本来人一倍知性や自律性に富んだ機能であるわけだが、
希少なタイプであることなどの影響から、
特別な存在であるという自意識を持ちやすい面を持つ。
但し実際の所はこのタイプ自身の自意識というよりも、
このタイプに対する周囲が抱くイメージに依る所が大きい。
「 アスペルガー / スキゾイド 」
「アスペルガー」について、
以前の記事にてその類似性について記述した。
関心の対象が狭い面(Ni主機能・NT型)や、
突発的な予定の変更等に対する対応が不得意(Se劣等)な面が主な類似性及び理由となっている。
「スキゾイド」について、
スキゾイドとは、
社会的に孤立したり、
対人接触に対する関心の薄かったり、
感情表現にも乏しく、
何事にも興味・関心が無いように見えるような性格・特徴のことをいう。
上記の特徴は確かにこのタイプの性格と類似している部分が多い。
但し細かい部分で異なっていたり、
条件次第の箇所もある。
例えば物事の関心については、
対象の幅が狭くなりがちではあるものの、
関心それ自体の強さや熱意はむしろ人一倍強い傾向にある。
とはいえスキゾイドの定義においては、
あくまでも「そう見える」とあるため、
全く異なるかといえばそうでもないが。
また社会的孤立についても、
Te優位のタイプであり、
この補助機能が正しく機能・発達していない場合についてのみ類似性を持つといった所に留まっている。