[2019/07/16]

[ISTJ] 優勢機能に依存した場合

- 知覚・判断プロセス - (主機能Si/補助機能Te)

Siによる情報収集が最優先事項となる。 感覚機能なので詳細な事実にフォーカスする。 内向機能でもあるため、 主観的な事実と目の前の現実を照らし合わせることによって、 正確に現実を把握しようとする。
 主観的な事実とは習慣や経験などのことを言い、 転じて外界の物事については権威や規則といった、 長く継続したものや不変的なものに重きを置く。
 Siによって知覚した情報はTeによって意味付けが行われる。 思考機能なので情報を分析し、 因果関係から物事の判断を行う。 規範型の機能でもあるため、 規則や体系に沿った思考を重視している。
 外向機能なのでアウトプットを前提としており、 判断のプロセスから結果に至るまでに、 他者が容易に理解できるような明快さを有する。 ここまでがISTJにおける知覚・判断プロセスの基本となる。

- 知覚・判断プロセス - (代替機能Fi)

感情機能なので価値観や人間関係の調和に重きを置いた判断を行う。 内向機能でもあるため、 他者と容易に共有できるものではなく、 あくまでも主観的な立場から心の動きに従おうとする。 いわゆる感性や好き嫌いなどを重視した判断を行う。

責任感をもってやり遂げる

現実的で地に足がついており、 自ずから自身がなすべきことをなそうとする。 事をなす前に事実を正確且つ慎重に捉え、 目指すべきゴールと踏むべきステップを設定し、 それに忠実に従うことで着実に目的を果たそうとする。
 加えて客観的な視点から論理的に物事を考え、 そうすることで自身がなすべきことをより明確に決定付ける。
 以上から、 非常に強い責任感と意志の固さを持ち合わせたストイックな実務家といえる。 SiとTeの性質に由来する組織に対する従属性の高さも相まって、 集団や組織における実務部隊として一定の価値を有する。

頑固さと厳格さで追い詰める

以上のようなストイックな性向は自他共に対して、 特に自分自身に対する厳格さや頑固さとして表現される。 これは外向機能のTeによる影響を強く受けている。
 事をなそうとする際、 つまりアウトプットを行うに当たって、 客観性と合理性の観点から人や物事をジャッジする性質が強く前面に出る。 このことがSiを主機能に持つISTJを追い詰めてしまう原因になる。
 すなわち内的な動機付け(Si)と外的な動機付け(Te)の狭間で葛藤してしまう。 内向知覚機能(IJ型)は全般的に腰が重い傾向にあるが、 それは外界の状況よりも内界の状態、 言わば自分自身が納得しなければ外界にアプローチできないからである。 にも関わらず補助機能の外向判断機能が頭をもたげるため、 どうしてもそこに問題が発生しやすくなる。
 よってTeを持つISTJの場合、 極端なストイックさという形で、 とりわけ自分自身を追いつめることになる。

個人的なモチベーションを見出す

このように良くも悪くも我慢強さを持つタイプであるため、 より個人的な動機を見つめなおす必要があるといえる。
 Fiは個人的価値観や人間性に重きを置いた判断機能で、 Teのように客観的価値や合理性といったものに依らない。 自身の心の動きにあるがままに従うことを促している。
 いわゆる好き嫌いや感性など人間が本来持っている感情を想起させる役目を持つ。 自他ともに厳しく律しがちなISTJにある種の余裕や許しを与える機能ともいえるだろう。

~ まとめ ~

内向知覚主機能のタイプにとって自分自身の納得と、 それによる固い行動指針は最も重要視されるべき事柄である。
 SiとTeを有するISTJにおいては、 経験や習慣といった主観的事実と、 外的規範や合理性を基にした客観的判断を結び付けるのが基本スタンスとなる。
 しかしそれらに依存することよって、 本来最も重視されるべき内的動機が押さえ込まれてしまう。 よってそのバランスを維持するためにも代替機能のFiを意識付けることが重要である。


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