[2019/07/17]

[ISFJ] 優勢機能に依存した場合

- 知覚・判断プロセス - (主機能Si/補助機能Fe)

Siによる情報収集が最優先事項となる。 感覚機能なので詳細な事実にフォーカスする。 内向機能でもあるため、 主観的な事実と目の前の現実を照らし合わせることによって、 正確に現実を把握しようとする。
 主観的な事実とは習慣や経験などのことを言い、 転じて外界の物事については権威や規則といった、 長く継続したものや不変的なものに重きを置く。
 Siによって知覚した情報はFeによって意味付けが行われる。 感情機能なので人間関係に与える影響や価値観に重きを置いた判断を行う。 規範型の機能でもあるため、 常識・一般論といった特定の枠組みに由来する価値観や判断を重視する。
 外向機能なので判断及びそのプロセスは他者と容易に共有することができる。 いわゆる共感性や親和性に富んだタイプである。 ここまでがISFJにおける知覚・判断プロセスの基本となる。

- 知覚・判断プロセス - (代替機能Ti)

思考機能なので情報を分析し、 因果関係から物事の判断を行う。
 内向機能なので、 規則や常識といった外的規範・体系の干渉を受け付けず、 主観的な立場から思考する。 極めて自律的に物事の判断を行う。

誠実で人に尽くす

慎重且つ堅実で地に足が着いている。 正確に現実を捉え、 その規範型の気質により、 自ずから何をすべきなのかということに意識が向けられる。
 そのプロセスにおいては経験・習慣・規則といったもの達に充分留意し、 慎重に事に当たろうとする。 SJ型の例に漏れず、 誠実さと強い責任感の持ち主といえる。
 ISFJの場合その補助機能にFeによって 行動の意味付けや価値がより明確に定義される。 すなわちいかにして周囲・集団のニーズを汲み取り、 それを行動として表すことができるかということについてである。
 以上から、 非常に誠実で人に尽くすことに喜びを見出すことのできるタイプといえる。

義務感に苛まれる

無論、 奉仕精神と責任感が裏目に出てしまうことも忘れてはならない。
 まず感情機能を外向していることの副作用の一つである、 必要以上に他人の目を気にしてしまう性向が挙げられる。 Feの合理性は他者の意見や集団の温度によってもたらされるため、 とりわけ精神的にがんじがらめな状態に陥ることがある。
 これにI型の性向も加わるため、 たとえキャパオーバーを迎えるリスクがあっても、 自分から積極的に自己主張することを良しとしない。
 つまり、 只でさえその利他心によって周囲のニーズに必要以上に応えてしまうところに、 控えめな態度や律義さが加わることで、 周囲の用件に振り回され疲弊してしまう。
 あまり良い表現ではないが、 人の良さにつけこまれてしまいがちなタイプといえるだろう。 それほどまでに義務感に苛まれやすいタイプなのである。

自律性と自己主張

こういったリスクを抑えるためにも、 自分の中でその合理性をロジカルに追求する目を養う必要があるといえる。
 特にTiは強い自律性をもって物事の判断を行うため、 これを発達させるだけでその影響は大きいといえる。 要するに自分の意見や信念を強く持つことができる。

~ まとめ ~

内向知覚主機能のタイプにとって自分自身の納得と、 それによる固い行動指針は最も重要視されるべき事柄である。
 SiとFeを有するISFJにおいては、 経験や習慣といった主観的事実と、 周囲のニーズを結び付けるのが基本スタンスとなる。
 しかしそれらに依存することよって、 必要以上に自分自身を押さえ込み犠牲にしてしまうリスクを孕んでいる。
 そのため、 より個としての立場からのアプローチを強めるという意味で代替機能のTiに意識を向けることが重要となる。


category:MBTI

管理人:tosh
問合せ:mbtitosh@yahoo.co.jp

ホーム

有名人

歌手・作家

漫画・アニメキャラ

MBTI

リンク

書籍