[2019/07/21]

[INTP] 優勢機能に依存した場合

- 知覚・判断プロセス - (主機能Ti/補助機能Ne)

Tiによる判断が基本軸となる。 思考機能なので情報を分析し、 因果関係から物事の判断を行う。
 内向機能なので、 規則や常識といった外的規範・体系の干渉を受け付けず、 主観的な立場から思考する。
 Tiによる判断はNeによって検証される。 直観機能なので対象の抽象化から全体像を把握し可能性を知覚する。 外向機能でもあるため、 考えられ得る可能性は平等に扱われ、 柔軟型の気質によって状況に即したアイデアを採用する。
 Tiによる判断を個別レベルに落とし込む役目を持っている。 ここまでがINTPにおける知覚・判断プロセスの基本となる。

- 知覚・判断プロセス - (代替機能Si)

感覚機能なので詳細な事実にフォーカスする。 内向機能でもあるため、 主観的な事実と目の前の現実を照らし合わせることによって、 正確に現実を把握しようとする。
 主観的な事実とは習慣や経験などのことを言い、 転じて外界の物事については権威や規則といった、 長く継続したものや不変的なものに重きを置く。

図抜けた思考力

16タイプの中でも際立った思考力を持つこのタイプだが、 これは思考それ自体に重きを置いていることによる必然といって良いだろう。
 主機能のTiによって何事も考える事から始める。 そのプロセスにおいて規則や常識といった外界のフレームワークの干渉を拒み、 あくまでも独自に思考する。
 目の前の問題に対処するために思考するISTPとは異なり、 その補助機能Neによって思考それ自体の正確性や整合性を追求する。 概念・本質・全体像といった領域までカバーしており、 広い視野によって見出された可能性全てが、 その思考プロセスにおいて平等に分析・検討・評価される。
 上記のようなTiとNeの合わせ技によって非常に精度の高い思考力を実現しており、 完全無欠の論理・理論を作り上げることがINTPにとって最重要事項でありモチベーションとなっている。
 またロジックの完全性にこだわることの必然とでも言うべきか、 何事に対しても粗や欠点を見つけ出し批判を行う。

実務性・実現性の観点の欠如

思考力にウエイトを置いている分、 副作用的に他の部分が疎かになる。 それが実務性・実現性の観点の欠如である。
 広い視野によって全体像を捉えるだけではなく未来に対する感度も高いが、 目下の問題に対処することが求められる場合はかえってノイズを呼び込む要因となってしまう。 また思考の幅が広く奥深い視座を持つ反面、 事実の細部を軽視してしまう部分がある。
 このあたりがINTPの思考における実務性から遠ざかってしまう要因であり、 理論家に付きまとう問題の一つともいえる。

然るべきデータや経験に目を向ける

多角的視点や柔軟性に囚われて、 認識すべき詳細な事実を疎かにしてしまうことは、 問題解決において本末転倒な状況を招きかねない。
 そうならならいためにも、 然るべきデータや経験に目を向けることが必要とされる。
 特に思考実験を好むINTPであればこそ、 実際に行動することに一定の価値が生じるともいえる。 ロジックのクオリティを向上させるためにも、 "試行"によるフィードバックは欠かせない情報源となる。

~ まとめ ~

内向判断主機能のタイプにとって、 如何にその判断を研ぎ澄ませられるかがテーマと言える。
 TiとNeを持つINTPにおいては、 対象における深遠な理解や解釈がメインテーマとなる。 思考タイプの中でも思考それ自体に重きを置いたタイプであり、 その精度を追求するプロセスにおいて対象の概念や全体像まで包括することを好んでいる。
 しかしながら半ば必然的に詳細な事実に対する認識が疎かになってしまうため、 代替機能Siによってそういった側面を補う必要があるといえる。


category:MBTI

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