[2019/07/18]

[INTJ] 優勢機能に依存した場合

- 知覚・判断プロセス - (主機能Ni/補助機能Te)

Niによる情報収集が最優先事項となる。 直観機能なので対象の全体像や本質にフォーカスする。 内向機能でもあるため、 自身の中における無意識下に蓄積された情報を統合し、 特定のイメージや法則に収束させる。 周りを当てにしない、 非常に高い自律性を有している。
 Niによって知覚した情報はTeによって意味付けが行われる。 思考機能なので情報を分析し、 因果関係から物事の判断を行う。 規範型の機能でもあるため、 規則や体系に沿った思考を重視している。
 外向機能なのでアウトプットを前提としており、 判断のプロセスから結果に至るまでに、 他者が容易に理解できるような明快さを有する。 ここまでがINTJにおける知覚・判断プロセスの基本となる。

- 知覚・判断プロセス - (代替機能Fi)

感情機能なので価値観や人間関係の調和に重きを置いた判断を行う。 内向機能でもあるため、 他者と容易に共有できるものではなく、 あくまでも主観的な立場から心の動きに従おうとする。 いわゆる感性や好き嫌いなどを重視した判断を行う。

クレバーな理想主義者

クレバーと理想主義、 対照的とまでは言わないまでも、 互いにあまり馴染まない性質を有した概念だろう。 なぜならクレバーという言葉からは、 むしろ現実をシビアに捉える者の様子が連想できるからだ。
 実際INTJも人や物事をシビアな目で見ている。 これはNiもそうだが特にTeの影響が強い。 客観的且つ論理的に物事を考えることによる必然ともいえる。
 一方Niの影響によって理想主義的ともいえる程高い志を抱く傾向がある。 こちらは、 視野を広く持ち物事の根幹にフォーカスすることによる必然といえる。
 以上2つの要素の相互作用によって、 物事を根幹から再構築するようなことを得意としている。

現実感に欠け孤立する

視座の高さと徹底的に合理性を追求する姿勢によって、 半ば必然的に欠けてしまうものもある。 その筆頭に挙げられるのが人間関係である。
 主機能Niによって広く深い視座を持つ一方、 Seが劣等機能なので足元が疎かになりやすい。
 加えてINFJのようにFeが無いので、 周囲の人間関係や雑事を知らずの内に通り過ぎてしまうのである。 正確には、 通り過ぎるべきではない人間関係や物事までそうしてしまうきらいがあるということだ。
 なのでその現実感に欠けた側面によってしばしば周囲から孤立してしまう。 これが思わぬ評価を受けるだけに留まらず、 自身の志の障害や足枷になってしまうことも多い。
 そして当のINTJ自身はそういった他者の振る舞いに気づかないでいるか、 或は気づいていても軽く捉えてしまう。 なぜならINTJに他意はなく、 また周囲の人間の知性の欠如に原因を見出しているからである。 それが事実であることが多いのは確かではあるものの、 それを全て肯定すべきかといえばそうではないかもしれない。

人間性や人間関係に目を向ける

独力志向が強いため孤立することを問題としないINTJだが、 そのビジョンと戦略性・計画力だけに依存するリスクはやはり無視できるものではないだろう。
 事を成すのが人間である以上、 INTJ自身も含めて、 人間性や人間関係に意識を向けることも求められるからである。
 それは自身の閃きやビジョンに対する個人的な価値付けやモチベーションであったり、 信頼できる仲間との共同作業であったりする。
 システムや理論の機能性・有用性を見出すことは得意でも、 現状をつぶさに把握することはどうしても疎かになりがちである。 代替機能Fiは言わば人間としての土台作りの役目があるといえるかもしれない。

~ まとめ ~

内向知覚主機能のタイプにとって自分自身の納得と、 それによる固い行動指針は最も重要視されるべき事柄である。
 NiとTeを有するINTJはともすると現実や人間関係から孤立してしまいがちである。 代替機能Fiは、 そんなINTJにとって人間性を再確認させるような役目を持っているといえるだろう。


category:MBTI

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