[2019/07/23]

[INFP] 優勢機能に依存した場合

- 知覚・判断プロセス - (主機能Fi/補助機能Ne)

Fiによる判断が基本軸となる。 感情機能なので価値観や人間関係の調和に重きを置いた判断を行う。
 内向機能でもあるため、 他者と容易に共有できるものではなく、 あくまでも主観的な立場から心の動きに従おうとする。 いわゆる感性や好き嫌いなどを重視した判断を行う。
 Fiによる判断はNeによって検証される。 直観機能なので対象の抽象化から全体像を把握し可能性を知覚する。 外向機能でもあるため、 考えられ得る可能性は平等に扱われ、 柔軟型の気質によって状況に即したアイデアを採用する。
 Fiによる判断を個別レベルに落とし込む役目を持っている。 ここまでがINFPにおける知覚・判断プロセスの基本となる。

- 知覚・判断プロセス - (代替機能Si)

感覚機能なので詳細な事実にフォーカスする。 内向機能でもあるため、 主観的な事実と目の前の現実を照らし合わせることによって、 正確に現実を把握しようとする。
 主観的な事実とは習慣や経験などのことを言い、 転じて外界の物事については権威や規則といった、 長く継続したものや不変的なものに重きを置く。

人と心を尊重する

16タイプの中で最も人と心を尊重するタイプである。
 第一に主機能にFiを持つことが理由として挙げられる。 感情機能は価値観や調和に基づいた判断を好んでいるが、 内向機能のFiは自身の内なる価値観や調和に重きを置いている。 何事においても心の動きに従い、 満足感を得ることを第一に判断を行う。
 加えて概念・本質・可能性といったように、 あらゆる角度から人や物事は捉えられるべきだとする。 従って、 自身が心の底から求めていることを探求することが大きなモチベーションになる。 いわゆる自分探しを好むタイプといえる。
 上記のような特質はNeによるものだが、 この機能がINFPと外界との接点を促す役目も果たしている。
 例えば、 個人的な価値観や道徳観を形成することが、 やがて人類の幸福につながる一助になると考えたりするし、 それを具体的な活動としてアウトプットする。
 このように、 人の内面の深部まで追求する姿勢や、 視野の広さと意識の高さに由来して、 非常に理想主義的な価値観を持ったタイプといえる。

理想の肯定と現実の否定を履き違える

判断主機能特に内向判断主機能に見られる副作用と言うべきか、 理想の肯定と現実の否定を履き違えてしまう場合がある。
 知覚よりも自身の判断が優先されるが、 その判断が独善的な性質を帯びることもある。 その場合、 知覚機能Neが独善的な判断を促すために不適切に使用されることになる。 つまり自身にとって都合の良い情報として拡大解釈の材料に利用される。
 INFPにおけるNeの本来の役目は、 自身の判断(Fi)を開放的且つ客観的な視点から検証することにあるが、 不健全時には上記のように現実から乖離した価値観に没頭させる要因の一つとして作用する。

現実を踏まえる

上記を踏まえ、 現実を慎重且つ正確に把握することに目を向ける必要があるといえる。 判断における知覚のバランスの観点からも代替機能Siの発達が課題となっていく。
 自身の理想のみで物事の判断を行うことと、 現実を踏まえた上で理想を追求することの違いを認識することで、 肯定的なフィードバックの循環が成立する。

~ まとめ ~

内向判断主機能のタイプにとって、 如何にその判断を研ぎ澄ませられるかがテーマと言える。
 FiとNeを持つINFPにおいては、 価値観や理想を追い求めることがメインテーマとなる。 通常はNeによって外界にアプローチをかけ、 広い視野で物事を捉えることで自身の価値観の形成を促している。
 一方Neに偏ってしまうことで現実と乖離しすぎた、 場合によって現実を無視した理想に傾倒してしまうリスクを抱えることになる。 そうならないためにも代替機能のSiによる視点が必要となる。


category:MBTI

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