[2019/07/19]

[INFJ] 優勢機能に依存した場合

- 知覚・判断プロセス - (主機能Ni/補助機能Fe)

Niによる情報収集が最優先事項となる。 直観機能なので対象の全体像や本質にフォーカスする。 内向機能でもあるため、 自身の中における無意識下に蓄積された情報を統合し、 特定のイメージや法則に収束させる。 周りを当てにしない、 非常に高い自律性を有している。
 Niによって知覚した情報はFeによって意味付けが行われる。 感情機能なので人間関係に与える影響や価値観に重きを置いた判断を行う。 規範型の機能でもあるため、 常識・一般論といった特定の枠組みに由来する価値観や判断を重視する。
 外向機能なので判断及びそのプロセスは他者と容易に共有することができる。 いわゆる共感性や親和性に富んだタイプである。 ここまでがINFJにおける知覚・判断プロセスの基本となる。

- 知覚・判断プロセス - (代替機能Ti)

思考機能なので情報を分析し、 因果関係から物事の判断を行う。 内向機能なので、 規則や常識といった外的規範・体系の干渉を受け付けず、 主観的な立場から思考する。
 Niと並び、 非常に高い自律性を有する。

意識の高いカリスマ

INTJとは、 広い視野と鋭い洞察力を持った理想主義者という点で共通している。 大きく異なるのはその人間関係においてであり、 すなわち補助機能Feについてである。
 相手の感情と一体化するような共感力を有しており、 要するにコミュニケーション力に秀でている。 そのためINTJとは対照的に、 必然的に人の輪の中に居ることが多くなる。
 加えて先に述べたような直観力も持ち合わせ、 そこから得たものを人間関係において還元するため、 周囲から超人やカリスマとして扱われる。 それも高い意識と志を持ったカリスマであるため、 そのミステリアスで超然とした印象に拍車が掛かる。
 場合によっては教祖と信者のような、 半ば宗教的なコミュニティが作り上げられる。 無論INFJが教祖で周囲の人間が信者である。

神格化のリスク

上記のような神格化のリスクは勿論存在している。 その筆頭がINFJにおける内面と外面のギャップである。 NiとFeのギャップといっても良いだろう。 とにかくその落差がある種INFJが根源的に抱える問題となる。
 何度も述べたようにFeは円滑なコミュニケーションや人間関係の構築を促しており、 要するに親しみやすく気さくな印象を人に与える。 このFeとNiの合わせ技による神格化は前項で述べた通りだが、 周囲の人間が認識している以上に、 しばしばINFJの内面はその印象と乖離している。
 例えば非常に強い自律性が挙げられるが、 これはその気さくで温和な印象からは容易に想像することは出来ないだろう。 利他的な側面を多分に持つINFJだが、 当の本人を動かそうとすることは相当に困難を極める。
 基本的に自分自身の意志にしか従わず、 I型の中でもINTJと並びその自律性は群を抜いている。
 そして先に述べた神格化のリスクとは、 上記のようなギャップについて、 少なくとも表面上は問題にならないというところにあるといって良い。
 すなわち他者が想像もできないような果てしない理想や野心が、 周囲からの信奉というミニチュアの成功体験によって極端に肥大化してしまい、 その合理性や実現性を、 ひいては自分自身を顧みることができなくなるというリスクである。

目的の明確化・分析・検討

上記のようなリスクは、 その価値判断が他者由来であることによって起きている部分が大きい。 つまり自分の中でその合理性を明確に分析・検討する目を養うことが必要となる。
 I型がアウトプットに偏ることによって生じるリスクが、 とりわけINFJというタイプに伴う種類のリスクと言っていいだろう。

~ まとめ ~

内向知覚主機能のタイプにとって自分自身の納得と、 それによる固い行動指針は最も重要視されるべき事柄である。
 NiとFeを有するINFJは、 孤立しがちなINTJとは対照的に、 人の輪の中心に居ることが多い。 それ故INFJにおいてはその内面と外面の乖離が問題になりやすく、 注意深く内省をするためにも代替機能のTiに意識を向ける必要があるといえる。


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