[2019/07/09]
[ESFP] 優勢機能に依存した場合
- 知覚・判断プロセス - (主機能Se/補助機能Fi)
Seによる情報収集が最も優先される。
感覚機能なので具体的な事実に焦点を当てる。
外向機能なので客観的事実を平等に扱い、
柔軟型の気質によってその時々の状況に沿った対応を取ろうとする。
Seによって知覚した情報はFiによって意味付けが行われる。
感情機能なので価値観や人間関係の調和に重きを置いた判断を行う。
内向機能でもあるため、
他者と容易に共有できるものではなく、
あくまでも主観的な立場から心の動きに従おうとする。
いわゆる感性や好き嫌いなどを重視した判断を行う。
ここまでがESFPおける知覚・判断プロセスの基本となる。
- 知覚・判断プロセス - (代替機能Te)
思考機能なので情報を分析し、
因果関係から物事の判断を行う。
規範型の機能でもあるため、
規則や体系に沿った思考を重視している。
外向機能なのでアウトプットを前提としており、
判断のプロセスから結果に至るまでに、
他者が容易に理解できるような明快さを有する。
目の前の楽しさや心地よさを求めすぎる
ESFPにおいては目の前の楽しさや心地よさを求めすぎる点が要であり、
このタイプに付きまとう本質的な課題・テーマの一つとして挙げられる。
ESTP同様、
主機能にSeを持つことによって、
今この瞬間にエネルギーが注がれるが、
ESFPの場合その補助機能Fiによって心地よさを追い求める。
この性向は仕事・遊び・人間関係などあらゆる場面において表れる。
周囲がESFPのペースに疲弊する
Seが主機能にあることによって積極的に他者と関わることになるが、
Fiについては人間性や心のつながりを重視しながらも、
内向機能であるため控えめで前面に押し出されるようなものではない。
前項で述べたように行動の指針としてFiが作用する。
ここで少なくとも2つの問題が生じる。
1つが、
ESFP自身の価値観や心の動きに従った判断が必ずしも他者に受け入れられるものとは限らないという点で、
もう1つは、
それ故に周囲がESFPのペースに合わせようとすると疲弊してしまうという点である。
客観性をもってすべきことを意識する
ESFPはには確かに、
人一倍行き届いた気配りや気安さといった形でそのFiが長所として表出する面があるのは事実であるが、
それは客観性や論理性を排除することによって成り立っていることも意識すべきかもしれない。
例えばESFPの特徴として人付き合いの良さや奔放さが挙げられるが、
その裏側には金・時間・規則といったものに対する無頓着さが存在していたりする。
しかしながら人間関係はまさしく金・時間・規則といったものによって維持されている部分も大きく、
故にそのバランスを欠くことはそれ自体の破綻を招きかねない要因となり得る。
すなわち肯定的なフィードバックを得るためにも、
客観的な立場からすべきことを意識することも留意しなければならないということだと思われる。
~ まとめ ~
外向知覚主機能のタイプにとって外界の情報が限定されることは望ましくないことである。
特にSeを主機能に持つESFPにとって周囲の人間関係は他のタイプ以上に重要なものであるといえる。
自身の判断と人間関係を切り離すことで問題を引き起こすESTPとは異なり、
人間関係に執着するあまりそれ自体の破綻を招いてしまうのが優勢機能のみに依存したESFPの課題となっている。