[2019/07/11]
[ENFP] 優勢機能に依存した場合
- 知覚・判断プロセス - (主機能Ne/補助機能Fi)
Neによる情報収集が最優先事項となる。
直観機能なので対象の抽象化から全体像を把握し可能性を知覚する。
外向機能でもあるため考えられ得る可能性は平等に扱われ、
柔軟型の気質によって状況に即したアイデアを採用する。
Neによって知覚した情報はFiによって意味付けが行われる。
感情機能なので価値観や人間関係の調和に重きを置いた判断を行う。
内向機能でもあるため、
他者と容易に共有できるものではなく、
あくまでも主観的な立場から心の動きに従おうとする。
いわゆる感性や好き嫌いなどを重視した判断を行う。
ここまでがENFPおける知覚・判断プロセスの基本となる。
- 知覚・判断プロセス - (代替機能Te)
思考機能なので情報を分析し、
因果関係から物事の判断を行う。
規範型の機能でもあるため、
規則や体系に沿った思考を重視している。
外向機能なのでアウトプットを前提としており、
判断のプロセスから結果に至るまでに、
他者が容易に理解できるような明快さを有する。
余計な苦労を買って出る
元々広い視野や洞察力を持っていることに加え、
何事にも主体的に関わろうとする。
そのためどんな相手や物事であっても対応できると考えてしまう。
人や物事に対して先入観を持たず、
慣習や客観的事実よりも可能性に賭けようとする。
良く言えば何事にも熱意と積極性をもって取り組むタイプと言えるが、
悪く言えば何事にも首を突っ込みたがり、
余計な苦労を買って出るタイプともいえる。
自分に限界を設けたがらず、
そのことで知らず知らずのうちに自分自身を、
とりわけ感情面において追い詰めてしまう。
人を集められるがまとまらない
とはいえ、
何事にも熱意を持ち、
自分にも他人にも寛容な態度で接するので、
周囲の支持を得やすく、
事を成そうとする際も容易に人を集められる。
しかしながらこういった状況は、
安定や合理性、
責務といったものを置き去りにすることによって成り立っている面がある。
そのため、
自分の支持者を集めても、
いざ具体的な計画や実行の段になると、
まとまりのなさや粗が出始めてしまう。
客観性と合理性
客観性や合理性は目的や指針を明確にするばかりではなく、 人や物を友好的に活用することを促す。 これは夢や壮大な計画に惹かれるENFPにとって、 それを実現するための一助となる。
~ まとめ ~
外向知覚主機能のタイプにとって外界の情報が限定されることは望ましくないことである。
特にNeを主機能に持つENFPにとってはその解釈を含めて情報の幅の広さに力点を置いている。
Fiによって何事にも熱意や情熱をもって主体的に関わるとするENFPは、
ENTPとは異なり、
自身や自身の夢や計画の支持者を難なく集めることができる。
しかしながらそれを具体的な形に落とし込んだり、
組織性や合理性をもって目標を達成することは苦手である。
可能性や人間性は大切であるが、
それらが一定の枠組みやシステムによって支えられていることを忘れてはならない。