[2019/02/24]
叩かれやすいENTJ
ENTJといえば、
先鋭的でバイタリティに溢れたリーダータイプといったイメージがあるが、
一方では他人からネガティブな評価を受けることも多い。
そこで、
今回はENTJが叩かれやすい理由について考察してみたい。
主な理由としては、
ENTJの持つダブルスタンダード性なるものが挙げられる。
以下、
上記をはじめとして3つの理由と1つの具体例を交えながら解説したい。
ダブルスタンダード性
一言で言えばTeとNiによって生まれるダブルスタンダード性のことである。
ENTJはNiによって非常に自律的で先進的な側面を持っている。
一方で、
権威を軽んじたり自身の得意なジャンルを飛び越えて自己主張をしたりする面もある。
また、
主機能のTeは既存の方法や社会的評価を重視する機能であり、
上記のようなNiの性質と相反する面を持った機能である。
すなわち、
ENTJ自身は権威や枠組みに従わない態度をとりつつも、
一方では優劣や上下関係をもとに、
他者に支配的に振る舞ったりするといったネガティブな側面も持っている。
以上のようなダブルスタンダード性によって他のタイプから反感を買うことになりやすい性質を持っているといえる。
西野亮廣の場合
今やお笑い芸人の枠を越えて精力的な活動を繰り広げている彼も先述したような理由から数々のバッシングを受けてきたENTJの一人であろう。
その主な理由を2つほど挙げたい。
1つは彼がまだお笑い界を中心に活動していた時期のことで、
先輩芸人に対する態度についてである。
彼が多くの視聴者からヘイトを買った主な理由の1つがそれであると考える。
主機能Teによる自己主張が、
補助機能Niによって権威に遠慮することなく発揮され、
上記のような結果になったのだと思われる。
2つ目はお笑い界と距離を置きはじめ、
活動する領域を広めたことについてである。
先述の通り以前からヘイトを集めていたところに、
絵本やクラウドファンディングなどお笑いとは関連性のないジャンルに手を付けたためにさらなるヘイトを集めることとなった。
Teによって目的を達成するために努力を惜しまない一方で、
本職(お笑い芸人)とは関連性のない分野に進出するといったN型の側面がネガティブに捉えられたケースである。
代替機能Seと劣等機能Fi
優勢機能ほどではないが、
代替機能と劣等機能も影響を与えている。
SeはENTJに現実感や時代性を考慮に入れるように促す役割があるが、
これが裏目に出ることで軽薄さや節操のなさとして表れ、
ヘイトを買う要因になりかねない。
Fiは劣等機能なのでそれ自体に影響力があるというわけではなく、
むしろFiが上手く作用しないことによってネガティブなフィードバックを得ることにつながっている。
すなわち、
倫理面や情緒面といった人間性を無視した振る舞いを取ることで、
他者からネガティブな評価を受けることがままある。
目立つ場所に立つ
他には、 ENTJがしばしば人目に付きやすい場所や人の上に立つことが多いことも理由の1つであるといえるかもしれない。 身も蓋もない理由ではあるが、 目立つ分だけ人々から反感や嫉妬を買うことにつながるということであろうか。