[2019/08/01]

[ISTJ] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

ISTJにおけるTeの役割

Siによってもたらされる情報について、 標準的なフレームワークの下、 因果関係を明らかにしたり、 整理・分析・検討を行う。
 主機能のSiは知覚機能として情報収集に関わり、 感覚機能なので実際に起きた出来事及びその詳細を把握しようとする。
 しかしながら内向型の感覚機能でもあるため、 そのプロセスにおいて主観的事実のフィルターを通すことになる。
 即ち習慣・経験・データといったものを目の前の現実と照合し、 慎重且つ堅実な現実認識を行う。 そうすることでどこに意識を向け、 何をすべきかが想起される。
 効率的に事に当たるため、 後で修正・訂正をする必要がないように慎重且つ粘り強く物事を進める。 言い換えれば、 そのプロセスにおいて、 予め決めた通りの手順を確実にこなしていくことに重きを置くタイプである。 SJ型全般の特徴としてその責任感の強さが挙げられる。
 上記のようなプロセスを経て情報が知覚されており、 従ってISTJにおけるTeの役目とは、 知覚した情報について何らかの意味付けを行うことにある。
 思考機能なので対象を客体化して捉え、 事実を整理・分析し因果関係からその判断を行う。
 外向機能でもあるためその論理は客体に根拠・由来する。 つまり規則・体系・序列といった一定のフレームワークを当て嵌めることで客観的且つ明確な判断を可能にする。
 判断機能なので合理的な目によって知覚した情報を検討する役目を持っているわけだが、 特に注目すべきは外向機能であるという点であろう。
 このタイプはI型、 即ち主機能を内向しており、 故にその補助機能がこのタイプと外界とを積極的に接続させる役目を果たしている。
 つまり自身の中に蓄積された情報、 言わば知識や経験を現実世界でどう活用させるかといった視点がこのTeによってもたらされる。

Siに依存した場合

あらゆる面で苦労が増えてしまう。 事に当たる際の作業量が必要以上に多くなることで、 心身共に疲弊する。
 つまり非効率的な動き方が増えるということであるが、 無論これは合理的な判断のフィルターを用いないことによって引き起こされる問題である。
 判断を疎かにすることで、 自身の経験や習慣に則った言動に偏ってしまう。 内向機能の有する、 他者の干渉を拒む性質も問題点の一つといえる。
 一方、 行動力が乏しくなるといった問題も生じる。
 IJ型全般に共通する特徴といえるが、 判断の前に自身が納得するまで情報を精査しようとする面がある。
 これは物事に対して決定することを好むJ型でありながら、 知覚機能を主機能に持つことにより生じる葛藤である。 情報を慎重に知覚した上でなければアウトプットに移行できない腰の重さを有している。 こういった性質と判断機能が上手く働かないことによって、 的確なアウトプットが遅れてしまう。
 また上記のような性質から、 基本的に外界の変化に対応することを苦手としている。 Si優位のISTJにおいては、 とりわけ自身の経験や習慣と関連の薄い物事に対して及び腰になってしまうといった特徴を持つ。

SiとFiに依存した場合

このタイプの持ち味である強い責任感が空回りしてしまう。
 その主機能Siと規範型の性向によって、 何を成すべきなのかという視点を持つこのタイプであるが、 Teを上手く働かせないことによって、 理に適った判断が出来なくなる。
 代わりに働くのがFiで、 判断機能という点では合理的な機能である。 しかしながら内向機能であるため、 その合理性とは自分自身の中における合理性のことを意味しており、 世間一般的な合理性とは程遠いことの方が多い。 要するに世間や周囲に受け入れられにくい性質を本質的に有している。
 また判断機能の観点から見れば、 より意識的且つ決定的な性質を含んでおり、 主機能のSiのみに依存した場合に比べて、 より一層他者の手に負えない状態に陥りやすくなる。
 上記とは逆に、 外界との接触を拒んで自分の世界に引きこもるといった形でその影響が表れる場合もある。
 Fiは感情機能であるため価値観や満足感、 特に自分自身のそういった部分を重視した判断を行う。
 即ちこのFiの資質と、 好き嫌いや選り好みの激しさを有するSiの資質が織り成す相乗効果によって、 外界との交流が乏しくなるといった影響が生じてしまう。


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