[2019/08/06]

[ISFP] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

ISFPにおけるSeの役割

Fiによる判断を個別レベルに落とし込み、 検証する役割を持つ。
 主機能のFiは感情機能なので、 世界を主体として経験し、 価値観や人間関係の調和に基づいてその判断を行う。
 内向機能でもあるため判断の主体は自分自身であり、 自身の心の動きに従って、 対象の価値や周囲との調和を図ろうとする。
 Feとは異なり、 必ずしも全体の調和・意見・価値観に基づく判断を行うわけではない。 どちらかといえば、 自分自身の価値観や心の調和を重んじるように、 他者のそれも同様に尊重するといったプロセスがFiにとっては自然である。
 人間関係における連帯感やつながりを構築することを基本とするFeに対して、 自分がそれを必要と感じなければアプローチを取ることはないFiといった違いがある。
 個性・感性・多様性に富んでいる一方、 自分の殻に閉じこもってしまう側面を有している。 いずれにせよ人間性を重視した判断を心掛けるタイプといえる。
 上記のようなプロセスを経て物事の判断が行われており、 従ってISFPにおけるSeの役目とは、 その判断の妥当性を知覚した情報によって検証することにある。
 感覚機能なので対象と直接関連のある事実を詳細且つ正確に把握しようとする。 外向機能でもあるため事実に優先順位を設けたり、 フィルターを通して捉えることをせず、 あくまでもありのままに現実を知覚する。
 柔軟型の性質により、 つまるところ得た情報に基づいて、 いかに状況に適応するかといった点に重きを置いている。
 ISFPにおいてこのSeが持つ意味は大きく分けて2つある。
 1つは先述したように、 その判断の検証としての役目であり、 即ちそれが現状に即しているかどうかを見極めている。
 もう1つが、 外界との接続・アウトプットを促す役目である。 これはFiが外界の規範・標準の枠組みに囚われず自分自身の感情に従う、 つまり内省する機能であるため、 必然的に外界に対するアプローチが控えめになることに関係している。
 要するに外界からの動機付けにおいてこのSeに由来している。 無論I型なので最も優先されるのはTiによる動機付けではあるが。

Fiに依存した場合

自分の殻に閉じこもって行動力が乏しくなる。 Seが上手く働かないことによって引き起こされる問題である。
 Fiに依存することで外界の変化を受け付けなくなり、 自己完結的な判断や行動が増える。 それにより狭い世界観の中で価値観が形成されてしまい、 上記の一連の流れがループする悪循環に陥ってしまう。
 とりわけ行動力が乏しくなる点がポイントといえる。 内向型なので動機付けにおいて、 外界よりも内界、 即ち自身の内側に影響されるという前提がある。 そのため外界との接続が断たれるということは、 動機付けにおいて大きなハンデが生じるということを意味している。
 特にSe優位のタイプにとって、 実体験から得られるフィードバックは他タイプに比べて大きな価値を持っている。
 ISFPにおいては、 その価値観や心の調和をより良く保ったり洗練させるために必要な要素といえる。

FiとNiに依存した場合

ネガティブな判断や行動に偏ってしまう。
 そもそもNiという機能は、 自身の中に蓄積された知識や経験同士をつなぎ合わせ、 そこから生じる理論や法則をヒントに現実認識を行っている。
 そこにおいて、 Se即ち外向知覚機能が正常に働かないということは、 情報に対する開放性が欠如するということを意味しており、 延いては現実認識力の低下を招くことになる。
 逆に言えば、 知覚をNiに依存するということは、 対象範囲が限定された中での情報収集ということである。
 そしてその価値や意味付け行うのはFi、 即ち内向判断機能である。 この点も大きなポイントである。
 本来Ni優位のタイプは客体の目(Te/Fe)によって、 得た情報を精査・検証しているが、 その判断がFiで行われることによって、 情報収集の対象及びプロセスが主観に偏ってしまう。
 前項でも述べたように、 Seを使用することによってFiを洗練させていくのが基本であり、 FiとNiに依存することで、 その判断・動機共々が独善的なものになってしまう。


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