[2019/08/05]

[INTP] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

INTPにおけるNeの役割

Tiによる判断を個別レベルに落とし込み、 検証する役割を持つ。
 主機能のTiは思考機能なので、 対象を客体化して捉え、 事実を整理・分析し因果関係からその判断を行う。
 内向機能でもあるため判断の主体は自分自身であり、 その内省のプロセスにおいて外的要因の干渉を拒み、 独自に思考を行う。
 Teとは異なり、 必ずしも外界で標準とされている規則・体系・システムに基づくわけではない。 どちらかといえば、 自分自身が有する理論・法則・定理に基づいて判断を行う方がTiにとって理に適っている。
 そのため通常では得られない物事の解決法などを見出せる一方、 独自の過程に偏ることによって他者からのフィードバックに乏しい面を持つ。 いずれにせよ強い自律性と論理的な判断力によって事に当たるタイプといえる。
 上記のようなプロセスを経て物事の判断が行われており、 従ってINTPにおけるNeの役目とは、 その判断の妥当性を知覚した情報によって検証することにある。
 直観機能なので対象のアウトラインに着目したり、 抽象化することによって、 その全体像を捉え五感では把握できない着想を得る。
 外向機能でもあるため事実や着想に優先順位を設けたり、 フィルターを通して捉えることをせず、 あくまでもそれらの情報を平等に扱う。
 Se同様柔軟型の資質も有しており、 規則や計画といった枠に縛られず、 まさしく状況に柔軟に対応することを好む。
 INTPにおいてこのNeが持つ意味は大きく分けて2つある。
 1つは先述したように、 その判断の検証としての役目であり、 即ちその精度を高めるために、 対象の観念的な部分まで包括し、 あらゆる角度から知覚する。
 もう1つが、 外界との接続・アウトプットを促す役目である。 これはTiが外界の標準・体系から独立した立場によって思考を行う、 つまり内省する機能であるため、 必然的に外界に対するアプローチが控えめになることに関係している。
 要するに外界からの動機付けにおいてこのNeに由来している。 無論I型なので最も優先されるのはTiによる動機付けではあるが。

Tiに依存した場合

現実に対する適応力が乏しくなる。
 第一に、 Neが正常に働かないことにより、 Tiによる思考の精度が落ちてしまう。
 それに加え、 只でさえ乏しいアウトプットの意識と機会が益々乏しくなってしまう。 このあたりは前項で述べた基本性向が端的に関わっている。
 またT型は世界を客体化して捉える、 つまり対象と距離を置いた状態を好んでいるが、 Tiは内向判断機能であるため、 その主体はINTP自身となる。
 要するにそういった性質を有するTiを主機能に持つこのタイプは、 基本的に人や物事と距離を置いて接する傾向がある。
 そういった前提の下、 外向機能であるNeが働かないということは、 上記の性質がよりダイレクトに表現されるということを意味する。
 つまり行動や人間関係を疎かにする側面が強調されてしまう。 そのことで実際の行動や他者から得られるべきフィードバックが無くなり、 一向にTiが洗練されない状態に陥ってしまう。

TiとSiに依存した場合

自身にとって都合の良い思考に支配されてしまう。 これはSiによる主観的事実とTiによる独自思考を根拠とすることによって引き起こされる。
 Siは感覚型の機能なので事実を正確に把握するといった特長を持っているものの、 自身の中にある習慣や経験を照らし合わせて現実を認識するため、 ある意味で意図的な情報収集となってしまう。
 何度も述べたように、 独自思考がTiの持ち味であり、 それを発揮させるためには情報に対する開放性や多角的視点が必要不可欠である。
 情報収集をSiに依存するということは、 言わばTiによる判断の後付け的な意味合いを強く含んでおり、 上記のようにNeによる広い視野での検討を基本にすべきといえる。
 でなければ思考が偏ってしまい、 理論や法則が発展しないばかりか、 あらゆる面においてフィードバックが欠如し、 前項同様Tiが洗練されず悪循環に陥ってしまう。
 またFeが劣等機能である点も強調され、 他者との交流を厭い、 人間関係が乏しくなる。 本来Neからもたらされるはずである、 多種多様な情報を外界から得ようとする動機付けが無くなってしまい、 このタイプの特徴である自己完結的な側面が強調される。


category:MBTI

管理人:tosh
問合せ:mbtitosh@yahoo.co.jp

ホーム

有名人

歌手・作家

漫画・アニメキャラ

MBTI

リンク

書籍