[2019/08/03]

[INTJ] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

INTJにおけるTeの役割

Niによってもたらされる情報について、 標準的なフレームワークの下、 因果関係を明らかにしたり、 整理・分析・検討を行う。
 Niは知覚機能として情報収集に関わり、 直観機能なので対象のアウトライン・全体像・本質を把握しようとする。 しかしながら内向型の直観機能でもあるため、 そのプロセスにおいて主観的なフィルターを通すことになる。
 即ち無意識の内に蓄積された情報の統合、 それによって導き出される理論や法則によって現実を理解する。
 広い視野の下、 複雑に絡み合った事象を捉えており、 物事に対する見通しやイメージが洗練されていく。
 上記のようなプロセスを経て情報が知覚されており、 従ってINTJにおけるTeの役目とは、 知覚した情報について何らかの意味付けを行うことにある。
 思考機能なので対象を客体化して捉え、 事実を整理・分析し因果関係からその判断を行う。
 外向機能でもあるためその論理は客体に根拠・由来する。 つまり規則・体系・序列といった一定のフレームワークを当て嵌めることで客観的且つ明確な判断を可能にする。
 判断機能なので合理的な目によって知覚した情報を検討する役目を持っているわけだが、 特に注目すべきは外向機能であるという点であろう。
 このタイプはI型、 即ち主機能を内向しており、 故にその補助機能がこのタイプと外界とを積極的に接続させる役目を果たしている。
 つまり自身が導き出した理論やビジョンについて、 現実世界でどう活用させるかといった視点がこのTeによってもたらされる。

Niに依存した場合

人間関係を始めとして周囲から孤立してしまう。
 自律的な思考・行動、 現実から遊離したようなものの捉え方など、 まずはその主機能Niの性質に依る所が大きい。
 それに加え、 世界を客体として捉え、 そこから距離を置こうとするT型の性向も相まって、 上記のような周囲との隔絶が生じる。
 また物事を主観で解釈する側面が強調され、 独善的で思い込みが強くなる。 これはNiが内向機能であること、 それに伴うフィルターとしての役目を持つTeが正常に働かないことによって引き起こされる。
 ほか、 行動力が乏しくなるといった問題も生じる。
 IJ型全般に共通する特徴といえるが、 判断の前に自身が納得するまで情報を精査しようとする面がある。
 これは物事に対して決定することを好むJ型でありながら、 知覚機能を主機能に持つことにより生じる葛藤である。 情報を慎重に知覚した上でなければアウトプットに移行できない腰の重さを有している。 こういった性質と判断機能が上手く働かないことによって、 的確なアウトプットが遅れてしまう。
 また上記のような性質から、 基本的に外界の変化に対応することを苦手としている。
 Ni優位のINTJにおいては、 現状をありのままに認識し、 それに伴う臨機応変な対応や行動方針の修正を苦手としている。

NiとFiに依存した場合

前項同様、 独善的な態度と思い込みの強さが目立つが、 とりわけその内面が理想主義に傾いていく。
 その原因として、 一つはそのものの捉え方に判断機能の力が加わることで、 より強くその世界観を補強するということが挙げられる。
 もう一つは、 Fiによる判断において実用性や社会的価値といったものを考慮しないことが挙げられる。
 これにより、 その理想やビジョンの再現性が乏しくなっていく。 場合によっては自分自身の世界に引きこもって現実との交流を拒絶する。
 これはFiが強く働く一方でTeが正常に働かないことによって起こる問題であり、 即ちアウトプットを前提としないことによって引き起こされる。
 良い側面としては、 倫理観や道徳心を重んじる性向がある種の冷静さをもたらす働きがあるという点だろうか。
 但しその場合であっても、 何らかの形として現実世界に還元する可能性は低いと言わざるを得ない。 なのでTeによる検証を基本事項に据える必要があるといえる。


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