[2019/08/07]

[INFP] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

INFPにおけるNeの役割

Fiによる判断を個別レベルに落とし込み、 検証する役割を持つ。
 主機能のFiは感情機能なので、 世界を主体として経験し、 価値観や人間関係の調和に基づいてその判断を行う。
 内向機能でもあるため判断の主体は自分自身であり、 自身の心の動きに従って、 対象の価値や周囲との調和を図ろうとする。
 Feとは異なり、 必ずしも全体の調和・意見・価値観に基づく判断を行うわけではない。 どちらかといえば、 自分自身の価値観や心の調和を重んじるように、 他者のそれも同様に尊重するといったプロセスがFiにとっては自然である。
 人間関係における連帯感やつながりを構築することを基本とするFeに対して、 自分がそれを必要と感じなければアプローチを取ることはないFiといった違いがある。
 個性・感性・多様性に富んでいる一方、 自分の殻に閉じこもってしまう側面を有している。 いずれにせよ人間性を重視した判断を心掛けるタイプといえる。
 上記のようなプロセスを経て物事の判断が行われており、 従ってINFPにおけるNeの役目とは、 その判断の妥当性を知覚した情報によって検証することにある。
 直観機能なので対象のアウトラインに着目したり、 抽象化することによって、 その全体像を捉え五感では把握できない着想を得る。
 外向機能でもあるため事実や着想に優先順位を設けたり、 フィルターを通して捉えることをせず、 あくまでもそれらの情報を平等に扱う。
 Se同様柔軟型の資質も有しており、 規則や計画といった枠に縛られず、 まさしく状況に柔軟に対応することを好む。
 INFPにおいてこのNeが持つ意味は大きく分けて2つある。
 1つは先述したように、 その判断の検証としての役目であり、 即ちその精度を高めるために、 対象の観念的な部分まで包括し、 あらゆる角度から知覚する。
 もう1つが、 外界との接続・アウトプットを促す役目である。 これはFiが外界の規範・標準の枠組みに囚われず自分自身の感情に従う、 つまり内省する機能であるため、 必然的に外界に対するアプローチが控えめになることに関係している。
 要するに外界からの動機付けにおいてこのNeに由来している。 無論I型なので最も優先されるのはFiによる動機付けではあるが。

Fiに依存した場合

自身の狭い価値観を基に現実を判断してしまう。
 Neが上手く働かないことによって物事に広く当たり多角的に解釈する視点が乏しくなる一方、 物事を抽象化して捉えるN型の気質は存在している。 これにより、 自身の判断を肯定するための情報収集に傾いてしまう。
 本来であれば、 先述したように現状を俯瞰的・多角的に捉えることによってその判断が洗練されていく。 これは現実を充分に踏まえることでより有意義な判断が可能になるということを意味し、 即ち認識すべきポイントや優先順位を理解するということである。
 とはいえI型なので自分自身の中で優先順位に対する意識は元来より有しており、 的確な現状認識を培う役目を外向機能であるNeが担っているということになる。
 Neは現状認識と同時に、 アウトプットの促進も担っている。 これはIP型全般の特徴である、 行動を先送りにしてしまう側面と関わっている。
 アウトプットが遅れてしまうのはそもそも現状認識が上手く出来ていないことに起因している面が大きい。 詰まる所柔軟型の気質に由来しているということでもあるが、 同じ柔軟型でも、 アウトプットに忙しい反面その焦点が定まりにくいEP型とは対照的といえる。
 つまり内省に偏ることでアウトプットが乏しくなるのがIP型に見られる傾向である。 特にN型であるため、 INTPと並び上記の傾向が顕著に表れやすい。

FiとSiに依存した場合

自身の世界観に基づき殻に閉じこもってしまう。 ここで言う殻に閉じこもっている状態とは、 それが偏っているにも関わらず自身の判断に強く信頼を置いていることを意味している。 この状態は事実によってその判断を補強することによって引き起こされる。
 問題はその知覚において主観的事実に偏っている点である。 つまりその判断と知覚の両方が内向していることが問題の焦点となる。
 そもそもとして、 Siを優位機能として持っていない判断主機能のタイプであるため、 Siの長所を上手く生かすのは容易ではない。 むしろ自身の判断に都合の良い情報を選定してしまうことの方が多くなる。
 無論Neが上手く働いていないことが原因として大きい。 なぜならばN型のネガティブな側面が強調されてしまうからである。
 例えばその知覚において拡大解釈に傾いてしまうことなどがそうであり、 それに伴う形でSiが事実で補強を行うという好ましくないプロセスが生じる。


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