[2019/08/04]

[INFJ] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

INFJにおけるFeの役割

Niによってもたらされる情報について、 一般論やコンセンサスに基づいて判断を行う。
 Niは知覚機能として情報収集に関わり、 直観機能なので対象のアウトライン・全体像・本質を把握しようとする。 しかしながら内向型の直観機能でもあるため、 そのプロセスにおいて主観的なフィルターを通すことになる。
 即ち無意識の内に蓄積された情報の統合、 それによって導き出される理論や法則によって現実を理解する。
 広い視野の下、 複雑に絡み合った事象を捉えており、 物事に対する見通しやイメージが洗練されていく。
 上記のようなプロセスを経て情報が知覚されており、 従ってINFJにおけるFeの役目とは、 知覚した情報について何らかの意味付けを行うことにある。
 感情機能なので対象を主体化して捉え、 価値観や人間歓喜の調和に基づいてその判断を行う。
 外向機能でもあるためその判断基準は客体に根拠・由来する。 つまりグループ・コミュニティに共通する価値観、 合意形成、 或は相手にとって好ましいと思われるコミュニケーションに重きを置いた判断を行う。 要するに人間関係それ自体に価値を置いており、 実際にもFe優位のタイプ全般がコミュニケーション力に秀でていることが多い。
 判断機能なので合理的な目によって知覚した情報を検討する役目を持っているわけだが、 特に注目すべきは外向機能であるという点であろう。
 このタイプはI型、 即ち主機能を内向しており、 故にその補助機能がこのタイプと外界とを積極的に接続させる役目を果たしている。
 つまり自身が導き出した理論やビジョンについて、 現実世界でどう活用させるか、 特に人間関係や人の幸福・安寧・秩序といった視点がこのFeによってもたらされる。

Niに依存した場合

独善的な価値観の下、 人々を導こうとする。
 世界を主体化して捉えるF型の性質と、 そのアウトプットを通して人々に還元する意識が強い性質を有するFeが歪んでいることが主な原因の一つとして挙げられる。
 根本的な部分では、 強い自律性や現実から遊離した部分が独善性を、 視野の広さが多数の人間に対する強い影響力を有するためのモチベーションを形成している。
 また、 その主機能Niと上手く作用しないFeによる影響で、 他者の言動を誤って解釈するといった疑心暗鬼に陥る場合がある。
 ここで注目すべきは、 そういった状態にあっても、 このタイプが何らかのアクションを起こそうとする点についてである。
 保守的で堅実なSiを有するISFJ、 T型として世界・対象と距離を置くINTJとは異なり、 自律的で大胆なNiと世界を主体的に捉えるF型の資質が相まって、 動機はともあれ、 積極的に他者に対してアプローチを図ろうとするのがIJ型の中でも際立ったINFJの特徴といえる。
 とはいえI型ではあるため、 行動力が乏しくなるといった問題も生じる。
 IJ型全般に共通する特徴といえるが、 判断の前に自身が納得するまで情報を精査しようとする面がある。
 これは物事に対して決定することを好むJ型でありながら、 知覚機能を主機能に持つことにより生じる葛藤である。 情報を慎重に知覚した上でなければアウトプットに移行できない腰の重さを有している。 こういった性質と判断機能が上手く働かないことによって、 的確なアウトプットが遅れてしまう。
 また上記のような性質から、 基本的に外界の変化に対応することを苦手としている。
 Ni優位のINFJにおいては、 現状をありのままに認識し、 それに伴う臨機応変な対応や行動方針の修正を苦手としている。

NiとTiに依存した場合

前項と同様、 その独善性が増すものの、 この場合自分自身により強い確信を抱き、 要するに他者に耳を傾ける姿勢が乏しくなってしまう。
 NiとTiの共通項である強い自律性による相乗効果、 及びTiが判断機能であることによる意識的・決定的態度の影響が大きい。
 加えてFeが正常に働かないことによって周囲や世間に還元する視点に欠ける一方、 先述したようにそのF型の資質の影響で世界に積極的に関わろうとする。
 いずれにせよ、 その強いリーダー性によって周囲に何らかのアクションを起こす可能性が高いのがこのタイプの特徴の一つといえる。
 またTiはあくまでも代替機能であるため上手く使用することは容易ではないという点も注目すべき部分である。 要は利己的な視座に傾いてしまうリスクが大きくなる。
 従って、 先述したように人の輪の中心に座して多くの人間を巻き込むため、 その動機や目的が好ましくない場合、 自分自身も含めて関わった人間の被害の規模もそれに伴う形で大きくなる。


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