[2019/07/24]

[ESTP] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

ESTPにおけるTiの役割

Seによってかき集められた情報について、 因果関係を明らかにしたり、 整理・分析・検討を行う。
 外向知覚主機能のタイプなので情報に対して高い開放性を持っており、 縦に掘り下げるよりも横に広げることを好む。 また感覚機能なので目の前の物事に集中しており、 忙しなく活動する。
 このように情報、 とりわけ感覚的な情報に強い感度を持っており、 それによる豊富な体験や経験を有しているタイプである。
 そこには実際の行動を通して楽しみを得ることや物質的利益を獲得するといったモチベーションが存在しており、 つまりTiによって上記のモチベーションを理に適った方法で達成するための判断が行われている。
 但しここで言う理に適った方法とは、 独自のプロセスを経て見出された、 このタイプ独自のやり方のことを言う。
 Teのように標準的で広く認知された既存の方法ではない。 主にSeを情報源や根拠とした、 経験や客観的事実に由来する合理的な手法のことである。
 そもそも人は判断機能を用いて、 情報に対する意味付けや位置付けを行ったり、 相対的な重要度や良し悪しを決めたりしている。
 ESTPにおいてはTiが正常に作用することで、 行動の指針やプロセスの効率性がより意識的且つ明確化される。 多様な情報を求めるSeに対して、 意識すべき情報を絞り込むような役目をTiが果たしているといえる。

Seに依存した場合

Seを主機能に持つ一方、 Niを劣等機能として持っているため、 第一に長期的視点や計画性に欠けている側面が強調される。
 衝動的な行動が多くなり、 肉体や精神は勿論の事、 経済的にも浪費や散財などによって疲弊してしまう。
 長期的な視座だけではなく、 物事に含まれる意味や背景といったものを読み取ることもしないため、 表面的な事実やその変化に左右される。 そういった部分も上記のような衝動性の一因を担っている。
 かといってTiが計画性に強く関与するかといえばそうでもない。 Niを劣等機能として持っている以上、 いずれにしろ計画性をもって事を成すようなタイプではない。 先述した通り、 その忙しない活動を上手く制御するに留まる。
 但しその補助機能が上手く作用しなければ、 衝動的・散発的な行動が増え、 その結果自身も周囲も疲弊してしまうということである。
 またSeに依存することによって人間関係に対しても影響を与えることになる。 T型がその資質を上手く働かせないことによる弊害といっても良いかもしれない。
 すなわち論理を上手く使用すしない一方、 状況や対象を客体化して切り離す性向が浮き彫りになるということである。 この性向が人間関係に影響を及ぼした場合、 周囲から孤立するという形で表される。
 自身の行動が周囲に与える影響、 特に感情面において与える影響を考慮しない側面が上記のような状態を招いてしまう。 しかもこの場合、 衝動的且つ散発的な言動が基本にあるため、 上記のような人間関係の問題はより深刻になる傾向にある。
 周囲を巻き込み、 騒ぐだけ騒いだ後は、 責任を果たすことよりもさっさと次の行動に移ってしまう。 いわゆるトラブルメーカーといった悪評を買ってしまう。

SeとFeに依存した場合

Tiを使用せず、 Feにその判断を依存することによって日和見主義的な言動が多くなる。 しかしこれはFe優位のタイプが日和見的な判断を行っているということではない。
 Feは外向判断機能であるので第一にその根拠は客体に由来しており、 感情機能なのでこの場合の客体とは人ということになる。 つまりFeを優勢に持つタイプは周囲の人間やコミュニティの意見に強く影響されるし、 そのことは彼らにとっては自然なことでもある。
 しかしながらT型であるESTPにおいて、 世界を客体として扱い、 自身をその判断の主体とすることが自然であり、 すなわち自身と状況や対象とを切り離して扱うことになる。 特にTiを有しているため、 より個としての強い自意識を持っている。
  そういった前提の上で先のFeの性向が発揮されることになる。 つまり自分自身を主体としながら、 周囲の風向きを基に判断を下す。
 言わば周囲の意見を汲み取りながらも、 それらと一体化することはなく、 あくまでも個人的な動機や目的に向かってその判断が下されれるということである。
 この段階で既に、 その動機と目的の両面において他者由来であるFe優位のタイプとは根本的な部分で相違している。
 加えてSeを使用してることから、 上記の判断は周囲の細やかな状況の変化をに重きを置いた判断になる。 すなわちその判断において日和見的な性質が多分に含まれることになる。
 Tiが上手く働いていれば意識するべき事実を的確に抽出することが出来、 従って冷静な判断や言動を取ることができる。 やはり本来の補助機能であるTiを上手く使用できないことが根本的な原因ということになる。


category:MBTI

管理人:tosh
問合せ:mbtitosh@yahoo.co.jp

ホーム

有名人

歌手・作家

漫画・アニメキャラ

MBTI

リンク

書籍