[2019/07/28]

[ESTJ] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

ESTJにおけるSiの役割

Teによる判断をより個別ケースに落とし込んで検証する役割を持っている。
 外向判断主機能のタイプの資質より、 他のグループ(EP型・IJ型・IP型)に比べ、 速やかな判断とアウトプットを行おうとする。
 思考機能なので対象を客体化して捉え、 事実を整理・分析し因果関係からその判断を行う。 外向機能でもあるためその論理は客体に根拠・由来する。
 つまり規則・体系・序列といった一定のフレームワークを当て嵌めることで客観的且つ明確な判断を可能にする。
 このように自分自身を始め、 人がどのような方法で何をすべきなのかといった事柄を自ずから理解することになり、 従って先述したように速やかな判断と行動を取ることを良しとする。
 強く明確な目的意識の下、 計画性と効率性をもってそれを達成しようとする。 結果に対する非常にシビアな目を持ち合わせていることもあって、 それを達成するためにストイックな姿勢を貫く。
 よってESTJにおけるSiの役割とは、 詳細な事実を検証することにより、 その目的及びプロセスを絞り込むことにある。
 知覚機能として情報収集に関わり、 感覚機能なので実際に起きた出来事及びその詳細を把握しようとする。
 しかしながら内向型の感覚機能でもあるため、 そのプロセスにおいて主観的事実のフィルターを通すことになる。
 即ち習慣・経験・データといったものを目の前の現実と照合し、 慎重且つ堅実な現実認識を行う。 そうすることによって、 何をどのような手順ですべきか、 その目的やプロセスが明確化されていく。
 先述した通り元来より強い目的意識やストイックさを持ったタイプであり、 その外向型の資質により外界における問題解決に精力的にエネルギーを注ごうとする。 そのエネルギーを効率的に運用するための現状認識としてSiがその役目をはたしている。

Teに依存した場合

ESTJの主な特性である、 事に当たる際の計画性・効率性・合理性等の全てにおいて、 長期性や安定性を欠いてしまう。 これはSiの特性が生かされないことによって引き起こされる問題といえる。
 すべきことや道筋が定まらなかったり、 習慣・経験・データ等を参照しないことにより、 場当たり的で確実性に乏しい言動が増える。
 Siの特性が生かされない一方、 物事を大局的にみることが苦手なS型の性向は強調されてしまう。 そういったところからも上記のような影響が生じるといえる。
 他の面とりわけ人間関係においてFiが劣等機能であることによる影響が生じる。
 例えばモラルやマナーなどに関してがさつな振る舞いをしてしまうことが挙げられる。 Siが上手く働かないことで、 礼儀や作法などを疎かにしてしまう。 他人に対する細やかな気配りの意識も希薄になるなど、 全般的にFi劣等の側面が露骨な形で表現されてしまう。

TeとNeに依存した場合

その判断において、 焦点がぼやけたりご都合主義的な色合いが強まったりする。
 根本的な原因の一つとして、 システマチックな判断を持ち味とするTeと、 情報に対して開放的で可能性を重視するNeの資質の相違とそれによる相性の不一致が挙げられる。
 Teによる判断に関しては、 やはりSiによってその情報に係る焦点を絞ることを基本すべきだろう。 なぜならば、 客体の論理による迅速な判断が主軸となっているため、 可能な限り多くの情報を求め続ける態度とは相いれない部分が多いからである。
 また迅速な判断の一方で方針を固めることを好む気質においても、 情報に対する開放性の高さはかえって都合の悪い部分が多いといえる。
 逆に良い側面としては、 人間関係に対する態度が柔らかく寛容になる面が挙げられる。 Siが上手く働かないことにより生じるがさつさの一方で、 上記のように肯定的な影響も生じているのは確かであろう。
 とはいえ信頼性や誠実さに欠けてしまうといった副作用も発生するため手放しで評価すべきでもない。 むしろ厳格で緻密な指揮系統の下、 組織立った行動を好むESTJにとって上記のような影響は、 結局の所マイナス要素として働くことが多く、 特に本来このタイプの恵まれたリーダーシップにも多大な影響を与えかねない。
 先にも述べた通り、 外向判断機能であるTeにとっては物事の優先順位を見極めることが重要であるといえる。 そしてそれはNeによって見出すものではなく、 基本的にはSiによって見極めるべきものであるといえる。


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