[2019/07/25]

[ESFP] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

ESFPにおけるFiの役割

Seによってかき集められた情報について、 価値観や人間関係の調和に基づいて判断を行う。
 外向知覚主機能のタイプなので情報に対して高い開放性を持っており、 縦に掘り下げるよりも横に広げることを好む。 また感覚機能なので目の前の物事に集中しており、 忙しなく活動する。
 このように情報、 とりわけ感覚的な情報に強い感度を持っており、 それによる豊富な体験や経験を有しているタイプである。
 そこには実際の行動を通して楽しみを得ることや物質的利益を獲得するといったモチベーションが存在しており、 つまりFiによって上記のモチベーションを価値観や調和と照らし合わせて判断が行われている。
 但しここで言う価値観や調和とは主観に基づく独自のもののことを言う。 Feのように客体による判断、 つまり相手や周囲の人間、 延いては世間一般的な価値観に基づく判断とは異なっている。
 主にSeに対する、 すなわち経験や客観的事実に対する個人的価値観や自身の心の動きに基づく判断のことである。
 そもそも人は判断機能を用いて、 情報に対する意味付けや位置付けを行ったり、 相対的な重要度や良し悪しを決めたりしている。
 ESFPにおいてはFiが正常に働くことで、 自分自身が何に価値を置き、 何を好んでいるのかといったことがより意識的且つ明確化される。 多様な情報を求めるSeに対して、 意識すべき情報を絞り込むような役目をFiが果たしているといえる。

Seに依存した場合

Seを主機能に持つ一方、 Niを劣等機能として持っているため、 第一に長期的視点や計画性に欠けている側面が強調される。
 衝動的な行動が多くなり、 肉体や精神は勿論の事、 経済的にも浪費や散財などによって疲弊してしまう。
 長期的な視座だけではなく、 物事に含まれる意味や背景といったものを読み取ることもしないため、 表面的な事実やその変化に左右される。 そういった部分も上記のような衝動性の一因を担っている。
 かといってFiが計画性に強く関与するかといえばそうでもない。 Niを劣等機能として持っている以上、 いずれにしろ計画性をもって事を成すようなタイプではない。 先述した通り、 その忙しない活動を上手く制御するに留まる。
 但しその補助機能が上手く作用しなければ、 衝動的・散発的な行動が増え、 その結果自身も周囲も疲弊してしまうということである。
 上記の問題はF型であるESFPの場合、 人間関係においてより強い影響を自分と周囲の両方に及ぼすことになる。
 Fiが上手く働いていない状態であっても、 F型の性向として周囲の状況や人間関係を主体化して捉える傾向がある。 そうすることで情報や判断した結果がいかに人に影響を及ぼすかを把握することができるからである。
 こういった性向と先述した衝動性・無計画性が組み合わさることによって、 周囲の人間を巻き込みながらの忙しない活動が顕著に現れる。 そのため周囲の人間はその気さくさや明るさを評価する一方で、 異常に活動的なESFPのペースに付き合うことに嫌気がさしてくる。
 皆が皆先々のことや合理性を度外視し、 目の前の物事にエネルギーを投下するはずもなく、 大抵は疲れ果ててしまうからである。
 無論ESFP自身とて例外ではなく、 いずれ消耗し、 自分自身を顧みることを求められることになる。

SeとTeに依存した場合

第一に、 即物的な価値観に偏るといった影響が生じる。 これはSeとTeの合わせ技といっても良いだろう。 両者の客観的事実を重視する性質によって、 極端な物質主義に傾倒する。 あくまでも主機能はSeなので目先の利益の追求に熱を上げることになる。
 また、 その判断においても偏りが生じる。 先にも述べた通り、 客観的事実を重視しているため、 人や物事の表層的な事実を主たる根拠として判断を行う。 例えば、 容姿・年齢・肩書・経歴など一目で認識できる事実に左右される。
 通常であればFiが基本として働いている上で、 その代替としてTeを使用するわけだが、 Fiが影を潜めることによってドライで無機質な側面が強調される。
 他にはその行動面においても影響が生じてしまう。 元来より精力的なタイプであるが、 SeとTeに依存することによって、 多動とも言える程、 日夜動き続ける。
 特に仕事など公的なものが絡んだ場合にこの傾向が顕著に表れる。 俗に言うワーカホリックの如く休みなく働き続けてしまう。
 しかも主機能はあくまでもSeであるため、 衝動的で将来の事を考慮しない側面が前面に出た状態で上記のようなエネルギーの消費を行うことになる。 客観的な立場に立ち、 純粋な効率性の追求を行った結果ハードワーカーになってしまうTe優位のタイプとは異なる。
 エネルギーを今この瞬間に注ぐことを軸としたSe主機能のこのタイプにとって、 私心を捨て去るという事は、 Te優位のタイプとは違う予想だにしないリスクを生じさせることになる。
 結局は何よりも自分自身が疲れ果ててしまい、 地位や名誉など得たものを自ら放棄してしまうといった本末転倒な事態を招いてしまい兼ねない。


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