[2019/07/26]

[ENTP] 主機能、主機能と代替機能に依存した場合

ENTPにおけるTiの役割

Neによってかき集められた情報について、 因果関係を明らかにしたり、 整理・分析・検討を行う。
 外向知覚主機能のタイプなので情報に対して高い開放性を持っており、 縦に掘り下げるよりも横に広げることを好む。
 直観機能なので対象のアウトラインにフォーカスを当て、 全体像や関連性を捉え、 延いては閃きを得る。
 言い換えれば、 多角的な視点を持っており、 それだけ多種多様な情報を想定している。 五感では把握できない情報、 例えば概念や未来に関する情報まで包括して取り扱う。 そのためE型としては内省的で思考活動を好むタイプでもある。
 以上から、 その直観型の気質により、 多種多様な情報を吸い上げようとする。 加えて対象のアウトラインや全体像に着目していることから、 あらゆる可能性を見出し、 それを追求するために精力的に活動を行う。
 すなわちENTPにおけるTiの役目とは、 上記のような雑多な情報及び閃いた可能性に対して、 整理・分析・検討のフィルターを通して、 合理的な観点から優先順位を付けたり、 採用すべき可能性を絞り込むことにある。
 そのプロセスにおいては既存の社会的価値・常識・倫理・規則といった外的要素の干渉を拒む。 あくまでも理に適っているかどうかについて独自に思考する。
 そもそも人は判断機能を用いて、 情報に対する意味付けや位置付けを行ったり、 相対的な重要度や良し悪しを決めたりしている。
 16タイプの中でもENFPと並んで精力的ながらもランダム性の高い活動傾向を有するENTPにとって、 補助機能Tiがそれらをコントロールする働きを持っている。
 つまり散発的な行動、 拡散的な発想において、 集中的にエネルギーを投下させるための指針となる。

Neに依存した場合

Neに依存した場合、 好奇心の赴くままにいろんな物事に着手するが、 そのほとんどが中途半端に終わってしまう。
 劣等機能を克服することはどのタイプであっても困難といえる、 特に人生の前半においてはその傾向が顕著である。 とはいえ補助機能が上手く働かないことによって、 その影響がよりダイレクトに表れてしまう。
 ENTPの場合その劣等機能Siについてである。 つまり物事を最初に決めた通りに最後までやり遂げることや、 後で間違いを訂正することのないように粘り強く取り組んだりすることを元来より疎かにしがちであり、 その盲点がより強く作用する。
 一方主機能のNeの影響として、 新しい情報や可能性に刺激されることによって、 本来の道筋を変更するなど注意力が散漫になってしまう。 延いては物事全般において単発的に終えたり、 やりかけのまま次なる興味に着手することになる。
 また人間関係における影響として、 事を成そうとする際に人を集めるのに苦労することが挙げられる。
 T型の特徴である、 他者と心理的な距離感を設けたり、 倫理や道徳を後回しにしてしまう側面ばかりが強調されることが主な原因の一つとなる。
 本来Tiが発達していれば、 理に適ったアイデアやプロセスを採用し、 それを根拠に他者を説得することができる。
 先に述べたようなT型に元々備わっている性向による他者からのフィードバックの問題は付いて回るものの、 補助機能が正常に働いていれば少なくとも合理的な観点において一定の評価を得ることができていたはずなのである。

NeとFeに依存した場合

Feの性質上、 特に人間関係においてその影響が表れる。
 例えば周囲の支持やコンセンサスが得られやすくなる一方、 Tiによって論理的に厳選されることがないため、 人を集められてもまとまりに欠けるため、 物事が上手く運ばないことが多い。
 またT型の特徴である、 世界を客体として扱う側面は強調されるため、 コンセンサスというよりも扇動の色合いが強くなる。
従って、 自分自身を含めて関わる人間のほとんどにネガティブな結末をもたらすことになりがちである。
 本来Tiが上手く働いていれば、 理にかなったプロセスや明確な目的意識を持ち、 上記の側面を上手にコントロールすることができる。
 人間関係以外の面においては、 Neの有する特性が半減されることが挙げられる。
 Feという外向判断機能によって情報の評価が行われるため、 そのアイデアや可能性が画一的で一定の枠内に押さえ込まれるなど、 Neの有する自由度の高さとそれによる創造性を充分に発揮することが困難になる。
 また主機能があくまでもNeであるため、 ランダム性が高く、 場当たり的な性質のネガティブな側面が強調される傾向にある。 これも先述同様、 Tiによるシビアな論理による評価を疎かにすることの弊害といえる。


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