[2019/06/15]

ISFJ -知覚・判断のプロセス-

(概要) 知覚・判断のプロセス

Si:事実を正確に把握、規則・手順・経験を留意
  ↓
Fe:常識・一般論やコンセンサスなど人間関係を重視
  or
Ti:情報を独自に整理・分析・検討
  
Ne:視野狭窄、未来への不安、可能性の否定


[解説] 知覚・判断のプロセス

主機能Siによって情報を認めるところからスタートする。
 感覚機能なので事実の詳細を正確に把握しようとする。
 内向機能でもあるため過去のデータや経験と目の前の事象とを照合する。 そうすることで、 どこに注目すべきで、 なにをするべきかが想起される。
 この集中的で慎重な側面は規範型の気質にも由来している。
 何事もSiによって情報を知覚することから始まり、 それがISFJの行動原理の基本軸となる。
 Siによって認知された情報はFeによって判断される。
 感情機能なので価値観や人間関係への影響を考慮に入れた判断を重視する。
 規範型でもあるため常識や一般論、 コンセンサスといったものに従う。
 外向機能なので、 判断したものは実際の行動を通してアウトプットされる。
 人間関係それ自体を中心に据えた判断を心がけるのがFeの要となっている。 以上がISFJにおける知覚・判断のプロセスの基本的な流れとなる。
 Feによる判断が有効でないとされた場合、 それを代替する形でSiを補助する機能がTiである。
 思考機能なので対象を客体として、 距離を置いて事実を分析・検討する。
 内向機能でもあるため、 そのプロセスにおいて規範・規則・体系といった外的な枠組みの干渉を受け付けない。 非常に自律的で独自の思考体系の下論理的な判断を下す。
 周囲と一体化しその影響を考慮に入れた判断を行うFeとはまさしく対をなす機能となっている。
 まとめると、 対象や状況の詳細な事実を把握することによってすべきことを見出す。 そういった認識について一般論やコンセンサスといった人間関係に重きを置いた判断を下す。
 一方では、 そういった状況と距離を置き、 非常に自律的な判断や態度に打って出る。


劣等機能Neの影響

Neを劣等機能として持つことにより、 例えば予想外の出来事や変化に対応することが不得意になる。
 Neは物事の関連性や本質を捉えることで全体像や可能性を把握し、 それにより自ずから未来を予測させる。
 対するSiは、 習慣や経験など自身の内面や身の回りにある事実から地続きに延びていく未来を想定する傾向にある。 あくまでも過去や目の前の現実そのものを重視する。
 慎重で保守的な気質の持ち主としては一見意外な部分として、 そもそも未来を予測して動くということを好まない側面がある。
 なぜならNe劣等の影響で、 大抵の場合未来を悲観的に捉えてしまうからである。
 詳細な事実を把握することは得意だが、 その分だけ大局観が疎かになるという、 言わば副作用が働いている。
 また予想外の出来事を苦手とすると同時に、 手段が目的化しやすいという特徴を有する。
 アクシデントに対応することよりも予め決められた手順の通りに物事を行うことを優先させる。
 ほか、 内向感覚主機能より、 事実の一側面にこだわるため、 自分自身を追い詰めやすい傾向がある。
 加えて他者の目や意見を気にするあまり自分を抑え込むFeの性質も相まって、 周囲のために自分を犠牲にしやすいきらいがある。
 そのストイックさによって自身を追い詰めてしまう傾向を持つISTJと、 人の良さで自身を犠牲にしてしまうISFJの違いがある。


category:MBTI

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