[2019/06/19]

INTP -知覚・判断のプロセス-

(概要) 知覚・判断のプロセス

Ti:情報を独自に整理・分析・検討
  ↓
Ne:多種多様な情報収集、本質・全体像把握
  or
Si:事実を正確に把握、規則・手順・経験を留意
  
Fe:常識・一般論やコンセンサスなど人間関係を軽視


[解説] 知覚・判断のプロセス

Tiによって物事を判断することからスタートする。
 思考機能なので対象を分析し因果関係等の整理を行う。 内向機能でもあるため、 一般的な規範体系に従うのではなく、 あくまでも独自に枠組みを見出し判断する。
 非常に自律性の高い判断機能で、 他者や外界の干渉を拒むし、 逆に外に向けて積極的にアプローチする機能でもない。
 主観的な立場から己の指針を立てる機能としてこのTiを使用しており、 INTPの行動原理の主軸となっている。
 Tiによる判断をより個別ケースに落とし込むためにNeによって検証を行う。
 直観機能なので対象の概念的な側面や意味を把握しようとする。 外向機能でもあるため多種多様な情報をかき集めるなど、 情報に対する高い開放性を有している。 柔軟型の気質も持っており、 状況に臨機応変に対応することを好む。
 このNeはINTPというタイプを形作る上で重要な役目を果たしている。 なぜなら物事の抽象的な側面までカバーする性質が主機能Tiと組み合わさることによって、 思考それ自体のクオリティを追求する性格を形成しているからである。
 ISTPとは問題解決に対する意識の強さを共通しているものの、 ISTPのように目の前の現実に対し、 実際的な行動を通して表現される類のものではないという点で大きく異なっている。
 論理の正確性・整合性を証明するような、 言わば思考実験の趣を強く有するのがINTPにおける問題解決の大きな特徴である。 以上がINTPにおける知覚・判断のプロセスの基本的な流れとなる。
 Neによる検証が有効でないとされた場合、 それを代替する形でTiを補助する機能がSiである。
 感覚機能なので事実の詳細を把握しようとする。 内向機能でもあるため主観的な事実に重きを置いており、 例えば経験や習慣などと目の前の現実とを照らし合わせることによって現実を認識しようとする。 そうすることで何をすべきかを想起することができる。
 まとめると、 自律的な思考の下、 独自の判断を下す。
 但し、 その思考及び判断は対象の概念的・本質的な側面までカバーし、 あらゆる可能性を考慮に入れた上で、 より完全なものでなければならないとする。
 一方では、 事実やデータの詳細に目を向けることによってその判断を補おうとする側面を有する。


劣等機能Feの影響

Feは人間関係を中心に据えた判断を心がけており、 それ故に他者からの支援やフィードバック、 コンセンサスなどを充分に得ることができる。
 INTPの場合このFeを劣等機能として有すると同時に、 Neを優勢機能として有しており、 そのことがINTPにおける人間関係の希薄さに拍車を掛けている。
 これは主にN型の持つ自律性に由来している。 物事をありのままに知覚するS型とは対照的に、 知覚の自律性とでも言うべき性質をN型は有している。 物質的な現実から遊離し、 抽象的・精神的な視点から物事を捉えることを好む。
 つまり、 世事や習慣ひいては人間関係全般に関する執着心に欠けた側面を持っている。
 この性質が、 Neに負けず劣らず自律的で他者との交流に無頓着な主機能Tiの下で働くため、 先述したように人間関係が人一倍希薄になる傾向を持っている。
 自身の能力や判断に依存せざるを得なくなるという点でISTPと共通しているが、 実際の行動や実務性を軽視している分、 上記の問題が深刻化しやすいのがINTPに付きまとう課題の一つといえる。
 そのため職選びを始めとして、 何事にも狭き門に挑戦することが求められる。


category:MBTI

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