[2019/06/17]

INFJ -知覚・判断のプロセス-

(概要) 知覚・判断のプロセス

Ni:全体観から理論・法則の把握、長期的視点
  ↓
Fe:常識・一般論やコンセンサスなど人間関係を重視
  or
Ti:情報を独自に整理・分析・検討
  
Se:具体的な現状認識の欠如


[解説] 知覚・判断のプロセス

主機能Niによって情報を認めるところからスタートする。
 直観機能なのであらゆる物事に関連性を見出す。 内向性を有するため主観によって特定の枠組みや法則を採用する。 そうすることですべきことや進むべき方向性を見出している。 このあたりには規範型の性質が表れている。
 全体の俯瞰から特定の共通項・法則を見出し、 理論を洗練していくといった流れがNiの知覚プロセスの基本となる。
 このように何事もNiによって情報を知覚することから始まり、 それがINFJの行動原理の主軸となる。
 Niによって認知された情報はFeによって検証が行われる。
 感情機能なので価値観や人間関係への影響を考慮に入れた判断を重視する。 規範型でもあるため常識や一般論、 コンセンサスといったものに従う。 外向機能なので、 判断したものは実際の行動を通してアウトプットされる。
 人間関係それ自体を中心に据えた判断を心がけるのがFeの要となっている。
 以上がINFJにおける知覚・判断のプロセスの基本的な流れとなる。
 Feによる判断が有効でないとされた場合、 それを代替する形でNiを補助する機能がTiである。
 思考機能なので対象を客体として、 距離を置いて事実を分析・検討する。 内向機能でもあるため、 そのプロセスにおいて規範・規則・体系といった外的な枠組みの干渉を受け付けない。
 非常に自律的で独自の思考体系の下論理的な判断を下す。 周囲と一体化しその影響を考慮に入れた判断を行うFeとはまさしく対をなす機能となっている。
 まとめると、 相手が人であれ物であれ、 対象のおおよそから核心を貫くような洞察力を有している。 その力はあくまでも人間関係の中において発揮・還元されなければならないと考える。
 というより、 そもそも他者の感情と自分の内面がシンクロしやすく、 その洞察力と相まって、 周囲にはエスパー的な能力を持つ不思議な人物といった印象を与える。 社交的な側面とは対照的な、 強い自律性によるリーダー性やカリスマ性が、 上記の特異なイメージに拍車を掛けている。
 コミュニケーションに優れる一方、 自律的な思考による判断を行う面を持ち、 洞察やヴィジョンを自身の中でより一層確信付ける。


劣等機能Seの影響

INFJは主機能Niによって俯瞰から全体像を把握することで本質的な理解を得て、 戦略立てて動くことを得意としている。
 逆に言えば、 事実の詳細の認識を置き去りにしているからこそ上記のように先を見通すことができるのである。 それ故状況の細かい変化に対応することを苦手としており、 細部を見落とすことで計画が破綻することがあるし、 むしろそういった部分を軽視しがちでもある。 いわゆる足元が疎かになりやすいタイプといえる。
 INFJはINTJとの大きな違いとしてその内面と外面とのギャップが挙げられる。 すなわち人一倍恵まれた知性や強い自律性と、 愛想が良く社交的な側面とのギャップである。
 知性や自律性を妥協せず、 ある意味非常にストレートに振る舞うINTJとは対照的に、 しばしば人の輪の中に居て、 周囲の支持を集めているのがINFJの大きな特徴の一つである。
 つまり、 社交性や世渡りなどSe劣等による影響を露骨に受けるのがINTJであるとすれば、 そういった点をある程度は満たして表面上では中和されているがゆえに、 内面との葛藤を抱えるのがINFJにおける劣等Seの影響の一つと言える。


category:MBTI

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