[2019/06/10]

ESTJ -知覚・判断のプロセス-

(概要) 知覚・判断のプロセス

Te:外的規範・事実に基づき整理・分析
  ↓
Si:事実を正確に把握、規則・手順・経験を留意
  or
Ne:全体像の把握、代替案の検討
  
Fi:個人的価値観の軽視、情緒的配慮・倫理観の欠乏


[解説] 知覚・判断のプロセス

判断機能Teを主機能として有しており、 物事に際しては速やかに決断・結論付けを行う。 思考機能なので対象を客体として扱う、 つまり距離を取って分析・検討を行う。
 規範型の外向機能でもあるので、 そのプロセスにおいて規範や体系のフィルターを通して思考する。
 このように、 対象についてTeにより客観的な立場から判断した上で速やかにアウトプットを行うことがESTJの行動原理の基本軸となる。
 先に判断を済ませた対象についてSiによって検証を行う。 感覚機能なので事実を正確に把握しようとする。
 規範型の内向機能でもあるため、 自身の知識や経験を根拠に目の前の事実と照らし合わせ、 見るべき所を押さえ何をすべきかを想起する。
 Siのマニュアル志向は上記のような規範型の性質に依る所も大きい。 効率良く目的に到達するための道標になるからである。 無論、 手順を重視するという感覚型の気質にも由来している。
 以上がESTJにおける知覚・判断のプロセスの基本的な流れとなる。
 Siによる検証が有効でないとされた場合、 それに代替する形でTeを補助する機能がNeである。 直観機能なので対象の抽象的・概念的な側面に注目することで可能性やアイデアを見出す。
 柔軟型の外向機能でもあり、 あらゆる物事を関連付け、 多種多様な情報を知覚する。 それにより対象の全体像や物事の背後で動く力を捉える。
 問題解決の観点においては、 代替案や改革を与えるきっかけとしての意味を持つ。
 まとめると、 客観性と論理性を伴った即断即決と速やかなアウトプットを主軸に置く。 知識や経験など内なる事実と目の前の事実を照らし合わせ現実を正確に把握し、 より個別レベルに落とし込む。
 一方では、 より概念的な観点に立って物事のおおよそや背景を知る手立ても有している。


劣等機能Fiの影響

ESTJは判断のプロセスにおいて人の感情面に対する配慮が疎かになる傾向を有する。 なぜなら劣等機能であるFiが個人的価値観や人間関係の調和を重んじる機能だからである。
 上記の傾向はESTJ自身についても同様で、 自分の心の動きに鈍感であることが多い。
 以上はFiが劣等機能であることのネガティブな側面に焦点を当ててあるが、 これは防ぐことが困難な半ば副作用的な影響でもある。 むしろ個人の感情に対する意識が希薄であればこそ、 客観性と論理をもって即座に物事の決断を行うことができるものでもある。
 そもそも思考優位のタイプは、 人間関係の対立について、 問題解決における生産的なフィードバックを得ることにつながる機会の一つと捉えている面がある。
 とはいえ情緒的な配慮に欠けることによって、 問題解決を含めて様々なフィードバックの機会を失ってしまうことも事実であり、 従ってFiが劣等機能であることによる影響はESTJにとって課題の一つであることに違いはない。


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