[2019/06/11]

ENTJ -知覚・判断のプロセス-

(概要) 知覚・判断のプロセス

Te:外的規範・事実に基づき整理・分析
  ↓
Ni:俯瞰による法則の把握、長期的視点
  or
Se:事実をありのまま満遍なく把握
  
Fi:個人的価値観の軽視、情緒的配慮・倫理観の欠乏


[解説] 知覚・判断のプロセス

EJ型なので速やかに判断を行った上でアウトプットに至り、 判断はTeによって行われる。
 思考機能なので対象を客体化し、 自身と切り離し距離を置く。 そうすることで事実を論理的に整理・分析することができる。
 規範型の機能でもあるため、 判断のプロセスにおいて規範や体系のフィルターを用いる。 外向型なので上記のようなプロセスを経たら即座にアウトプットに移行する。
 以上Teによる速やかなジャッジとアウトプットがENTJの行動原理の基本軸となる。
 Teによる判断をより個別ケースに落とし込むためにNiによって検証される。 直観機能なので概念や全体像に焦点を当てており、 規範型の機能でもあるため特定の法則やイメージに収束させる。
 この俯瞰的視座と鋭い洞察はENTJに戦略性を付与する役割を持っている。 加えてその独自性と内向性が相まって非常に自律的な性質を有しているのがこのNiという機能でもあり、 ENTJに旺盛な独立心やチャレンジ精神をもたらしている。 ENTJにCEOや起業家が多いのはその補助機能の影響が大きい。
 以上がENTJにおける知覚・判断のプロセスの基本的な流れとなる。
 Niによる検証が有効でないとされた場合、 それを代替する形でTeを補助する機能がSeである。 感覚機能なので事実の詳細に意識を向ける。 外向機能でもあるため事実をありのままに満遍なく把握する。 置かれた現実を速やかに把握し対応するのがSeの主な特徴となる。
 このSeによってENTJの全体観や戦略に現状を把握する目をもたらし、 その計画や戦略の再現性をより確かなものに昇華させる。
 まとめると、 客観性を保ち論理的に物事の判断を行う。 より個別の事象としての検証のため、 概念的な側面も包括し全体像から特定のイメージに収束させる。
 一方では現状に焦点を当て、 細やかな対応を取る側面を有している。


劣等機能Fiの影響

ESTJと同様、 Fiが劣等機能であることによって、 その判断のプロセスにおいて人の感情面に対する意識が疎かになる傾向を持つ。
 但し、 個人的な価値観に対する意識を遠ざけるからこそ客観的で論理的な判断を速やかに行うことができるのも事実である。 また、 人間関係における対立も課題を解決するためにはやむを得ないことだと割り切っており、 むしろそういった対立や緊張を生産的なフィードバックを得るための機会と捉えているところがある。
 とはいえFiがアキレス腱となりフィードバックそのものを得られないといった影響があることも事実である。 ENTJの場合、 Seによってそういった点を完全にフォローすることはままならずとも、 多少なりとも影響を抑えることにつながるといえる。
 というのもNiを優位に持っていることによって全体観を優先させるため、 より個人的な視点の欠乏という点において劣等Fiによる影響に拍車を欠けている。
 その点Seは事実を細かい部分までありのままに捉えており、 通常であれば見落としてしまうメッセージを拾い上げることができる。
 とは言ってもやはり情緒的な部分において意識が希薄であることには変わりはない。 以上のような性質は人一倍フィードバックに敏感なENTJにとっては皮肉ともいえるだろう。


category:MBTI

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