[2019/07/02]
INTJの適職
INTJとINTJの適職とされている職業について考察･解説を行いたい。
評論家
批評や分析の類はNT型の趣味のようなものだが､
とりわけNiとTeを有するこのタイプのそれは鋭さと確からしさを兼ね備えている。
第一にNeではなくNiであることがポイントとなる。
Neは物事の抽象化から関連性を見出すことによって言わば拡散的に着想する。
対するNiは無意識下の知覚から特定のイメージや法則を見出すような言わば確信的且つ収束的に着想する。
すなわちNiを主機能として持っているINTJの方が､
より高い専門性を有している。
加えて､
鋭い洞察から得たイメージやビジョンは､
Teによって客観的･体系的な目をもって厳格な検証が行われる。
以上､
その専門性の高さや信頼性､
権威性によって評論家としての適性が認められると思われる。
研究者
組織に属さず個人で発明を行う発明家とは異なり､
研究者には組織に属しながら計画的･体系的に研究を行うイメージや狭義があると思われる。
つまり優勢機能のTe及び上記の性質が合致している点にその適性が認められる。
またN型の知的好奇心や探求心は端的なアドバンテージであり､
T型の気質も加わることでそのモチベーションも含め､
研究職に対して適性を有することは当然と言えばそうかもしれない。
都市計画
ENTJと同様､
16タイプの中でもシステムや体制の構築に対する際立った適性を有している。
都市が潜在的に有する可能性を鋭く見極め､
発展の大筋を見通し実行計画を策定する。
都市計画において俯瞰的視座･長期的視点は相当に必要とされ得る資質であり､
Niの特性がアドバンテージになる。
また都市計画とは一種のシステム･体制の構築とも言え､
この点においては組織や体系と馴染むTeの資質が肯定的に働くと思われる。
システムアナリスト
システムアナリストとは､
システム開発における最上流工程の担当者のことを指し､
組織の各部署･経営者･クライアントその他関係各所の要望を吸い上げ､
プロジェクトを立案･管理する。
INTJはそのNiによって全体の俯瞰から特定のイメージ･共通項･法則を見出し､
それらにTeというシステマチックな分析･検討を行うフィルターを通すことによって野心や計画に昇華される。
言わばシステムアナリストという概念自体に､
INTJというタイプの在り方と多くの類似点を有しているともいえる。
そもそもNT型全般に今回のシステムアナリストのような最上流工程の位置に対する適性が認められているが､
とりわけ強い自律性を有するNiが優位であるINTJは､
ENTJと並び組織の頂点に立つことそれ自体に適しているといって良いだろう。
- まとめ -
システムアナリストの項でも述べたように､
とりわけ組織の頂点に立って何かを創り上げるような仕事に適性があると思われる。
逆に言えば上から降ってきた仕事を忠実にこなすような立場にはあまり向いていないとも言えるだろう。
Te優位のタイプではあるため組織活動に適性があるのは確かだろうが､
同時にNiに由来する非常に高い自律性も有しており､
ENTJと同様に裁量や自由度に乏しい環境にはやはり適していない。
Niを主機能に持っている分だけ､
上記のような面でINTJの方がよりフラストレーションを溜めることになる。