[2019/06/26]
ESTJの適職
ESTJとESTJの適職とされている職業について考察・解説を行いたい。
外科医
医師ではなく外科医に特定してあるというところで、
例えば患者の体にメスを入れ直接的に命を扱うことに対するプレッシャーについてフォーカスしてあるのだろうか。
それならばTeがある種肯定的に働くかもしれない。
自身の心の動きに鈍感(劣等Fi)な一方で、
やるべきことを淡々と冷徹に遂行する姿はTeを主機能とするESTJであれば想像に難くないか。
あとは実際に手を使って細かい作業を行うという部分でS型であることが有利に働くということだろう。
現場監督
しばしば目にするESTJの形容である。
周囲を取り仕切り、
計画を厳格に遂行していくという点でTe、
特に自分がリーダーとして周囲に働きかけるという点で主機能Te。
一方、
大きな絵を描くことはあまり好まず、
用意された計画書に沿って業務を遂行することを好むという点でSi。
本部の中枢にて事業のアウトラインから構想・設計することよりも、
現場にて実際に精力的に活動することを好む気質が生きる。
法律家
対人折衝力引いては対外的な問題解決能力を要求されるという点にてTeがアドバンテージとなる。
また、
法というある種不動のマニュアルを取り扱うという観点からSiの気質に合致しているということか。
いずれにしても、
TeとSiの共通項である遵法精神やステイタス主義は、
法律家を名乗る上でアドバンテージになり得やすい要素ではあるだろう。
銀行員
前項の法律家同様、
こちらも対外的な問題解決能力を要求されるという点においてTeがアドバンテージとなり、
その目的がよりダイレクトにビジネスに向かうという点でT型の特性を発揮しやすい職業の一つか。
Siについて、
この場合は融資の審査における調査及びその慎重さ・堅実さという点で肯定的にその気質が反映されるというところだろう。
公務員
TeとSi、
どちらもその性質がアドバンテージになり得る職業ではあるだろうが、
とりわけSiが特筆されるべき機能であると思われる。
稟議・上下関係などを重視した縦割りの組織において、
権威やマニュアルに対する従属性が求められることなどがそうである。
良く言えば堅実で規則的、
悪く言えばルーティン的で柔軟性に乏しいという点でSiの象徴のような職種であると思われる。
会計士
数字に対する強さという点でTeが、
細部に渡り正確さが要求される点でSiが端的に有利に働く職業であると思われる。
また決算をはじめ、
あらかじめ定められた会計年度に沿って計画的に業務を遂行するという点で、
J型とりわけSJ型に適性が認められる。
経営コンサルタント
前項の銀行員同様、
対外的な問題解決能力を要求されるという点においてTeがアドバンテージとなり、
そのエネルギーがよりダイレクトにビジネスに向けられるという点でもやはりT型の特性が生きるだろう。
一方、
Siに関しては特筆すべき点が見当たらないようにも思える。
地道で慎重な調査が推奨され、
前例を重用すべき場面に遭遇しやすいということだろうか。
しかし、
N型のマクロ的視点や概念的思考も十二分に要求されるべき職種であると思われ、
故にS/N軸をもって適性を決定する要素とするにはいささか不十分であると言わざるを得ないだろう。
いずれにしてもハードワーカーであることを要求されることの多い職種ではあるため、
Te主機能であるESTJにその適性が認められるところである。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーとは、
予算・納期等をはじめ、
プロジェクト全体の進行を管理する役職のことを言う。
上記の定義からまずもってJ型向きの職種であることが窺える。
加えて、
より厳格さや緻密さを問われる要素を多分に含んでいるという点でFeよりもTeに軍配が上がる。
S/N軸に関しては、
計画やマニュアルを厳守することが求められるという点でSiがアドバンテージになるということだろうが、
NiにもSiとは異なった部分でアドバンテージがあるようにも思える。
例えば、
その長期に渡る計画性や俯瞰的な視野の広さはやはり有利に働くはずであるし、
十二分に求められ得る要素であろう。
いずれにしろTeを主機能に有するという点で充分にその適性が認められることに変わりはない。
- まとめ -
全体を通して言えることは、
どの職業に関しても申し分のない社会的地位を有しているということである。
さすがTeを主機能に持つタイプといったところだろうか。
強いて言えば、
実務性・権威性に富んだ職業である一方、
新奇性・自律性・自由度などには欠けており、
そのあたりはNiを有するENTJに譲っていると思われる。