[2019/06/24]
ENTPの適職
ENTPとENTPの適職とされている職業について考察・解説を行いたい。
マーケティング関係の仕事
マーケティングとは、
顧客のニーズを解明しそれに応えるための経営戦略・仕組・プロセスのことで、
この場合はそれらを構築する職業ということになるのであろう。
セールスいわゆる営業等と比べると全体最適化が求められるような職種であると思われる。
俯瞰から全体像を眺めたり、
物事の本質に焦点を当てるといったNeの性質が端的に生かされそうである。
加えてロジカルに分析する目も当然求められるはずで、
T型の性向もNe同様に端的に生きるだろう。
特に独自のロジックを組み立てることを好むTiの性質も、
このような職種では良きフィードバックを得られそうである。
システムアナリスト
システムアナリストとは、
システム開発における最上流工程の担当者のことを指し、
組織の各部署・経営者・クライアントその他関係各所の要望を吸い上げ、
プロジェクトを立案・管理するようなイメージだろうか。
まずゼネラリストとしてのニーズにおいてE型とN型の性向が生きるだろう。
単純に関わる人間が多いこと、
多種多様なニーズを満たすシステムを作りげることなど、
Neを主機能とするENTPにとってまさしく水を得た魚の如く振る舞える場所であると思われる。
また交渉の場では社交性のみならず論理的思考も要求されるため、
そういった点においても適性が認められるだろう。
株式取引/投資
対象の可能性を知覚するNeの性質がダイレクトに生きる職業であると思われる。
全体観や背後で動く力を洞察する性質も、
乱戦・トリッキーな動きを伴うであろう市場において要求される重要な能力の一つであると思われる。
また外界の動的な動きに対応するという観点から、
外向知覚主機能の側面もアドバンテージとして働くと思われる。
加えて独自の理論を重んじる性質(Ti)も、
厳しいプレッシャーの中で決断する場面において大いにその自律性が生きてくるだろう。
起業家
前項同様Neの性質がダイレクトに生きることが容易に想像される。
すなわち、
その発想力・洞察力・行動力などを端的に活用できる職業であろう。
逆に言えば、
Siが劣等機能であることも、
乏しい前例に躊躇しない前進力としてむしろアドバンテージになり得ることの方が多いかもしれない。
上記のようなイノベーションに対する類まれなエネルギーに加え、
独自のやり方で実行に移すことを好むTiがその力に拍車を掛けることになる。
またFeを上手く使うことができれば、
支援者及びその幅を広げることにもつながるだろう。
大学教授
一つはNeによる知的好奇心や探究心がアドバンテージになるということだろう。
もう一つはそれらを追求するために専門家の立場を取れることにあると思われる。
大学以前の初等教育及び中等教育(いわゆる小中学校)のように、
進路指導や情操教育などまでカバーする必要がないという点においてENTP向きの場が用意されているといえるだろう。
すなわちTiが進路指導や情操教育において少なくとも一般的にはあまり好まれる性質とは言えないだろうからである。
それらはTeやF型の方により適性を認められるような場であると思われる。
そういったことに囚われず、
研究や真理を追求することにエネルギーを使うことができるという点で教授職に適性が認められるということであろう。
- まとめ -
全体を通して、
N型の性質を生かせるような職業が多く見られた。
やや特殊とも言える職業が多かったが、
それだけ狭き門に挑戦することが求められるタイプということだろうか。
まあ安定や平均を嫌う性格上どの道そういった選択肢を取りそうなタイプではあるかもしれない。